古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

NHKスペッシャル 

2012-09-10 | 経済と世相
 9日夜9時から、「NHKスペッシャル 追跡 東日本大震災復興予算19兆円」という番組が放映されました。
 ご覧になった方も多いと思います。
 これはすばらしい内容の番組でした。
 増税までして調達した19兆円の予算が、肝腎の復興に使われず、
かなりの部分、全然関係のない予算に使われているというルポルタージュでした。
 例えば、沖縄の海岸の道路建設に使われた。
昨年まで「台風対策」で進められた道路建設が今年は「地震対策」に目的を変更して「震災予算」で行われている。
「テロ対策」で警察庁の車を「震災予算」で購入している。
(確かに東北の原発がテロにねらわれたら困りますが、車を購入してもテロ防止に効果があるとは思えません。)
 はては、南極捕鯨の安全操業の予算に使われている。
(この意味が分らない。捕鯨船の船員に東北出身の人が居るとでもいうのか?)
 一方「震災地の商店街復興予算」は、予算が足りなくて却下された。等々です。

今日の日本の政治の実態を余すところなく示しています。
霞が関のお役人は、自分の管轄部門に予算を回すことだけに熱心で、「国民の血税だから、一円でも無駄にしないように」という意識は全くないようです。
そして民主党政権は、その霞ヶ関に、政治を丸投げしているだけ!(自民党政権でも同じだったかも?)
 話は変わりますが、「消費税増税」は「日本の財政状態を改善する」、
つまり「財政赤字を少なくする」ための増税とされていますが、私は「消費税増税」で日本の財政が改善されるとは思いません。
 なぜなら、増税でカネが這入れば、政治家と霞ヶ関で、「待ってました!」と、余分なところに使って赤字を増やしてしまうからです。
 そういうメカニズムがよく分る番組でした。
ご覧になれなかった方、再放送のときは、是非ご覧ください。