古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

後期高齢者医療制度の廃止

2011-01-25 | 経済と世相
 10日前、風邪を引いてしまいました。熱はなかったのですが、咽喉が痛い、鼻が詰まるで、ホームドクターの若先生に「咽喉の奥に風邪のウィルスが住み着いたみたいです。抗生物質でウィルスを叩いてください」と薬を貰いに行くと、若先生、赤外線式の体温計で小生の額を照らし「36.7度。熱はないですね。熱が出るようなら教えてください」と注意があったが、5日分の薬を出してくれた。熱がないので、新型インフルエンザではなかったみたいです。以後22日までジョギングも水泳もお休み。メールもご無沙汰していました。

 22日に大学院の期末テストが1科目だけですが、残っていた。体調不良で勉強する気が起きないので、寝たままPCのインターネットで大学院の授業を繰り返し聴いていました。こういう使い方も出来るので、PCは便利です。

 期末テストの終わるのとあわせたように23日は体調回復。朝起きて、TVを入れたら、「政府は後期高齢者医療制度の廃止について、平成25年3月の予定を1年繰り延べ26年3月にする」とNHKが伝えていました。「全国知事会が新制度は政府の負担が少なすぎると批判し、民主党内部にも、新制度で70歳~74歳の負担が増えることに反対の声がある」という理由のようです。

 25年3月なら、小生、1年半だけ現行の後期高齢者に入ると思っていましたが、1年遅れると2年半、後期高齢者になる!しかし、最近、民主党はマニフェストをどんどん変更しているから、どうなるか分からない!

 「後期高齢者医療制度の廃止」はこの前の総選挙で、民主党のマニュフェストの重要案件だった(だから民主党に投票したのだ)が、26年3月なんて、民主党が政権にあるかどうか分からない!

 昨年秋、昔の会社の仲間と下呂温泉に出かけた。懇親会の席で、1年先輩のYさんに聞いたら、後期高齢者に変って保険料が激増したと嘆いていた。

 一体どうしてこんなことになるのか。要するに、「後期高齢者医療」なる制度は、高齢者の医療費を政府は面倒見切れないから、見切れない分を、地方や企業、保険者に押し付けようとしたものだった。

 それが、民主党内閣になって、直ぐ廃止すると思ったら、「良い制度を検討してから」となった。以後、廃止予定は繰り延べが続き(今のところ)3年後になった。良い制度が思いつかないなら前の制度に直ぐ戻せばよかったのだ。と私は思うのだが・・・

 ところが、単純に前の制度に戻すにも、カネの問題が付きまとう。高齢者の医療費が増えているので、前の制度の運営主体が、後期高齢者を受け入れたら運営できないと言うことらしい。国が最大の負担者になるので、まず国が増えた分を引き受けますと言わないと前の制度にもどすことも出来ない。

 これを見ても、国にとって「後期高齢者医療制度」とは、増える高齢者の医療費を、国以外に押し付けようとする制度だった!

 しかし、社会保障制度とは、今までは家族が負担していた「高齢者医療負担」を国が持つことにしたものだ。家族が高齢者の医療を負担していた時に、「オジイチャンは費用の1割を負担できなければ病院に行かないで下さい」と言っただろうか?高齢者の医療は家族の無限責任だった。その家族の保障を国に移したものなら、国は無限責任でなければならない。その覚悟が国に出来ない限り「後期高齢者医療制度問題」は解決できなと思う。