古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

総選挙が近い!

2009-08-25 | 経済と世相
 総選挙が間近です。新聞や雑誌が予測を載せています。民主300前後、自民100前後というびっくりするような予測が溢れています。自民の敗北を願っている私としても、これほどの大差がつくといわれると、ホントかな?と思いますが、自民党が政権を去る歴史的な日になることは間違いないでしょう。

小泉元首相は「自民党をぶっ壊す」といいましたが、小泉さんの言ったことの中で、これが唯一つの真実だったということになりかねません。

「郵政改革が改革の本丸」と、小泉さんが絶叫しました。郵貯の資金が、大蔵省の資金運用部に集められて、無駄な道路建設や独立行政法人など無駄な投資に流れている。だから、郵貯を民営化して、資金を民間に流れるようにすれば、日本経済の構造改革ができる、という理屈でした。

しかし、無駄な投資が行われるのは、無駄に資金を使っている方が悪いので、資金を出している郵貯が悪いのではない。資金を使っている側を改革しないといけない。

第一、郵貯を民営化したとしても、従来、郵便局には集金機能はあるが、運用は大蔵省に任せていたのですから、運用のノウハウを持つ人が全然いない。



だから、民営化しさえすれば、資金が民間に流れるわけではない。

民間は民間でも、米国の民間に流すつもりなら、出来ます。今まで大蔵省に回していた金で米国のファンドを買うことにすれば良い(それが竹中さんの狙いだったかもしれない)。そんなことしたら、今頃大損をしてたでしようね。

また、今までの資金が200兆円あるといっても、それらの殆どは、国債や地方債になっている。民間に回すためには、それらを売却して現金化する必要があるが、そんなことをしたら、財務省が破産する。

というわけで、郵貯が民営化されても、郵貯の投資先は従来と変わらない。

だから、「郵政改革は改革の本丸にはなりえない」のです。



もう一つ。何故、私が自民の敗北を望むか?

小泉内閣以後、あまりにも失政が続きすぎた。失政をしたら、野党に政権を渡すのが民主主義のルールだからです。

民主党が政権を取っても、巧く行くかどうか、保障はありません。しかし、自民党に任せていたら、これからどんなことになるかと思うと、ぞっとする。民主党がまずくいったとしても、だめ元じゃないですか。

麻生さんは「民主党に政権担当能力なし」といいますが、この4年間は、自民党に「政権担当能力」がないことを実証しました。

それに、政権担当能力などというものは、政権に就くことで涵養されるものです。