古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

ガード下の靴みがき

2008-06-03 | 経済と世相
『ガード下の靴みがき』という歌がある。宮城まり子が、たしか昭和30年にリリースした歌です。
 中日夕刊に掲載の宮城まり子の自伝が面白い(西日本新聞にも掲載されているかも。中日、西日本、北海道新聞は良く同じ原稿を載せています)。

この歌について、こう語っていました。

 『磯部さん(プロデューサー)のくずかごに、原稿用紙が捨ててあるのに気がつきました。
「あ、一生懸命、書いたのに」と思いました。原稿用紙が、かわいそうと拾い上げ、机の上に広げてみました。


 ガード下の靴みがき


一、紅い夕日がガードを染めて

  ビルの向こうに沈んだら

  街にゃネオンの花が咲く

  俺ら貧しい靴みがき

  ああ 夜になっても帰れない

・・・

 涙がぽろんとこぼれました。
 ああ、この歌を歌うために、私がいる。そう、思いました。』

http://8.health-life.net/~susa26/ikoi/kutumigaki.html

 ボツになったこの歌を、彼女が懸命に採用を訴えて、レコード化したというのです(ご承知と思いますが、彼女の大ヒット曲になりました)。

 小生の大好きな歌の一つです。

 こうしたセンスは生まれつきのものかもしれません。1968年、肢体不自由児のための社会福祉施設「ねむの木学園」を開設した彼女には、かねがね敬意を払っていますが、改めて、素晴らしい人だと思いました。