古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

高遠紀行(2)

2005-04-24 | 旅行
 20日は朝から雨。美術館を回ろうと、9時過ぎホテルを出て、信州高遠美術館に
向かう。雨にけぶる四方の山を見て山に詳しいMさん、「お天気が良ければ仙丈ケ岳
(3033m、山梨・長野の県境にある)が見えるのに!」。小生「そう言えば昨夜飲ん
だ地酒”仙醸”って仙丈ケ岳に因んだ名かな?」。濁り酒と銘打ち白く濁った、外見
はどぶろくのような酒だが、味は清酒だった。
 美術館は、城址公園と絵島(大奥の女中頭でこの地に幽閉された)囲い屋敷の間に
ある。中に入ると、ロビーから見る桜がガラス面いっぱいに迫って、さすが桜の高遠
の美術館。高遠出身の画家原田政雄氏のコレクシヨンを中心に、平山郁夫、前田青邨
の絵もあった。
 一時間ほど見てから、今度は竹内徹美術館に行こうということになった。昨夜、ホ
テルに飾ってあった竹内画伯の絵が印象に残ったからである。車で5~6分美術館に
着いて、玄関前に立ったが,扉が閉まっている。インタフォンを押しても返事がな
い。「どうなってんの?」「休日の表示もないね」「電話かけてみようよ」「電話番
号は?」「先ほどの高遠美術館に電話すればわかるよ」「高遠美術館の電話番号は
?」「さっき買った入場券に書いてあるよ」ということで、Mさんがケイタイをかけ
た。
 電話が終って、了解したMさんが説明した。
 「館長が電話に出てね。”家内はいませんか?”って言うんだ。高遠美術館の館長
が竹内徹さん。ここは私設美術館で、通常は予約制なんだって。で、館長が、”車で
行くからしばらく待ってください”と言ってる。」
 しばらく待つと竹内さんが小さな車を飛ばして来た。「どうぞ、どうぞ」
 館内に展示されていた画伯の経歴によると、1936年生まれというから小生と同
年だが、髪が黒々していて若々しい。
 1,2階に50~60点の絵が展示されている。雪景色の絵が多い。「絵を書くの
も寒くてたいへんですね」、「いや、それは覚悟の上ですよ」。
 私が特に気に入ったのは日展の「木崎湖雪日」、「高遠春雪」、一水会展の「木崎
湖春雪」の三点。(後便で同美術館のHPアドレスを紹介しますので、ご覧くださ
い。)
 入館料は無料だというが、そうですか、と帰るわけにもいかないので10枚、画伯
の絵のハガキを買って¥1000置いて来ました。
 「画家が付いて説明してくれるって機会、滅多にないね」
 「高遠美術館よりこっちの方が良かった!」
 「そうだね。昨日の蕎麦屋も今日の美術館も飛び込みが良かった」
 12時を過ぎていたので、土産に高遠饅頭を饅頭屋で買って帰途につく。3時過ぎ
多治見駅に着いて解散。小生はプールに寄って一泳ぎ、5時過ぎ帰宅しました・・・(続く)