古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

華氏911

2004-08-29 | 経済と世相
 28日、プールで一泳ぎした後、隣の映画館でシニア料金¥1000也を払い、、
最近話題の「華氏911」を見ました。
 新聞、雑誌の評を見て、ブッシュを肴にした喜劇仕立ての映画かな?と思っていた
んですが、喜劇どころか、これは深刻な反戦映画と感じました。

 米国を一度も侵略したことのない国、侵略する能力もない国に、戦争を仕掛け、戦
場で命を落とすのは下層階級の子弟。「石油がなければ戦争などしない」と公言する
エリート(北朝鮮は石油が出なくて幸いでした)。
 志願兵をリクルートするシーンがあります。担当官は上流階級の住む地域には行き
ません。目標を達成できませんから。映画の最後に、この映画の監督が、ワシントン
の議事堂前で、海兵隊入隊のパンフレットを議員たちに配って「戦争に賛成ならご子
弟を志願させませんか!」と呼びかける(議員の子でイラク参戦はたった一人と
か)。そこへナレーシヨンが入る。
 『戦争の目的は相手国に勝つことではなく、自国の上流階級の既得権を保障する体
制を守ることだ』

 それにしても、米国は凄い国ですね。これほど公然と政府を批判する映画を作る人
が居て、国内だけでなく海外にまで、堂々と上映させるんですから。日本では考えら
れないことは、先般のイラク人質事件でも、拉致被害者家族への非難問題でも、明ら
かです。
 米国は本当に懐の深い国です。

 映画を見終わった後、小泉総理に次の質問をしたいと思いました。
 『米国のイラク戦争をいち早く支持されたのは、正義は米国にある』と思われたか
らですか?それとも『正義があるとかないとかは問題でない。日本はアメリカに付い
て行くのが、結局日本の得策なのだ』と思われたからでしょうか?
 答えが前者なら、日本の総理大臣はバカかウソツキ(これぐらいの嘘つきでないと
首相は勤まらないかも?)!後者なら・・・・・