古稀の青春・喜寿傘寿の青春

「青春は人生のある時期でなく心の持ち方である。
信念とともに若く疑惑とともに老いる」を座右の銘に書き続けます。

史上最も偉大な大統領

2004-05-22 | 読書
 アメリカ政府の日本政府に対する『年次改革要望書』は、誰でも簡単に読むことが
できるのである。全文が日本語に翻訳され、在日アメリカ大使館の公式ホームページ
で公開されている
『年次改革要望書』は単なる形式的な外交文書でも、退屈な年中行事でもない。アメ
リカ政府から要求された各項目は、日本の各省庁の担当部門に振り分けられ・・・最
終的には法律や制度が改正されて着実に実現されていく。
【これらの外圧の「成果」は、最終的にはアメリカ通商代表部が毎年3月に連邦議会
に提出する『外国貿易障壁報告書』のなかで報告される仕組みになっている。】
【『年次改革要望書』というものが毎年定期的に出されるようになったのはクリント
ン政権時代の1994年のことだ。しかし実はそのルーツはもっと古くまでさかのぼ
る・・】
 そう、日米構造協議。【日米構造協議とは、1989年のアルシュ・サミットの席
上でブッシュ・シニア大統領が提案し、宇野首相が受け入れたものだ。わずか20分
の会談できまった・・そもそも「日米構造協議」という名称自体が日本側による苦心
の意訳である。原文はStructual Impediments Initiativeとなっており、正確には
「構造障壁イニシアテイブ」と訳すべきものである。アメリカが日本の市場に参入し
ようとする上で邪魔になる構造的な障壁をアメリカ主導で取り除こうという意味であ
る。イニシアテイブは普通「主導権」と訳される単語で「協議」という語義はな
い。】
【21世紀に入った現在もなお活動しているこの大掛かりなメカニズムを発明したの
誰なのか。】・・・長くなるので結論だけをいうと、「日米円ドル委員会」。198
3~84年、当時の大統領はレーガンだった。

 【2000年に実施されたアメリカのある世論調査で、「アメリカ史上最も偉大な
大統領」に選ばれたのは、独立宣言を起草したジェファーソンでも、奴隷解放宣言を
出したリンカーンでもなく、なんとロナルド・リーガンだったという。・・・・なぜ
リーガンなのか。表向きは、ソビエトを「悪の帝国」と名指しして軍拡競争で崩壊に
追いやり冷戦を終結させた、ということが理由に挙げられている。だが私は、隠され
たもう一つの理由があるのではないかと推測する。レーガンが史上最も偉大な大統領
に選ばれたのは、アメリカにとって最大の軍事的ライバル・ソビエトと最大の経済的
ライバル・日本という、二つの強大な敵を打倒したと、多くのアメリカ人が考えてい
るからではないか。】

 ここで、このほど成立した『裁判員法』。日本の裁判もアメリカ流にして、その次
はアメリカで余っている弁護士に日本で稼がせようとしてるんじゃない?それに、何
故、刑事裁判だけに適用し、民事には裁判員は要らないの?日米企業間で裁判が持ち
上がった時、日本人の裁判員は日本企業の肩を持つのが、米国は嫌?と勘ぐるのは、
小生の僻みでしょうか?