shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Nouvelle Edition / Cafe Manouche

2008-10-16 | Gypsy Swing
 Cafe Manouche を知ったのは半年ぐらい前のこと、たまたまネットで試聴して一発で気に入り、即注文。届いたCDを聴いてまず驚いたのはとにかく音がデカイこと。まるでヴィーナス・レコードのCDみたいにカッティングレベルが高く、実に生々しい音なのだ。特にベースの音が「ボン、ボン!」ではなく「ズン、ズン!」、曲によっては「ブルン、ブルン!」と聞こえる快感... ウッドベースを聴く悦びここにあり、だ。次に曲目を見て気づくのは「ジャズのスタンダード・ソング」①③④⑧⑫と「マヌーシュ・オリジナル」②⑤⑥⑦⑨⑩⑪の絶妙なバランスである。すべての曲の配置が考え抜かれ「ここしかない」といえる位置に置かれているのだ。特に気に入ってるのが①~③の冒頭3連発の流れ。
①:I Can't Give You Anything But Love
いきなり川瀬さんの軽やかなリズム・カッティングで始まるジャズ・スタンダード。このイントロでつかみはOKといったところか。歌心溢れる山本さんの流麗なソロに続いて2分22秒あたりから中村さんの重低音ベースが縦横無尽に暴れまくる。まさに疾風怒濤の3分41秒。
②:Latcho Drom
ドラド・シュミットが書いた哀愁のマヌーシュ・オリジナル。突き刺さるようなイントロからゲストのヴァイオリンも入れて一体となった4人が急速調で飛ばしまくる。まるで軽量スポーツカーでワインディングをひょいひょいとクリアしていくようなスピード感がたまらん!
③:Summertime
いわずと知れたガーシュウィンの超有名スタンダード。サンタナと化した(笑)山本さんは途中「黒いオルフェ」のフレーズなんかも織り交ぜながら哀愁のメロディーを連発、わずか4分という演奏時間の中でありとあらゆるテクニックを駆使して歌いまくる。2分28秒からストーケロ・ローゼンバーグが乗り移り2分43秒あたりでハッと我に返る(ように聞こえる?)ところもマニアにはこたえられまへん(≧▽≦)
まぁこんな感じでラストのUndecidedまで一気呵成に聴けてしまう、Cafe Manouche の1st CD。マヌーシュ・スウィング・ファンは必聴ですぜ。

CafeManouche@なんばマルイ

2008-10-15 | Gypsy Swing
 連休最後の月曜日、Cafe Manouche のライブを見に、久しぶりに大阪へ出かけていった。でもなんばマルイってどこよ? 調べてみると何のことはない、以前南街劇場のあったビルがそっくりそのままマルイになっていた。早く着いたおかげで前から2列目のド真ん中の席をGET! 開演時間が近づくと Cafe Manouche の3人が現れチューニング開始。ミーハーな性格のせいか、写真でしか見たことのなかったミュージシャンを間近で見れるだけでコーフンしてしまう。さぁ、いよいよ演奏開始だ。1曲目はAfter You've Gone。2本のマカフェリギターが絶妙に絡み合いながらミディアムテンポで気持ちよくスイングし、まずは名刺代わりの1曲といったところ。2曲目は意表をついてRecado Bossa Nova。この曲にジプシー・ギターがこれほど合うとは思わなんだ。とにかく光速ソロのアメアラレ攻撃。この曲の他ヴァージョンが瞬時にして砕け散る、それほどカッコイイ演奏だ。3曲目のArtillerie Lourde、スローバラッドの4曲目(曲名忘れた)に続いて5曲目が待ってましたのLatcho Drom。軽やかにリズムを刻む川瀬さん、シャープなソロを連発する山本さん、そして歌心溢れる力強いプレイで音楽の根底をしっかり支える中村さん... 3人が一体となって疾走する、このスリリングな展開こそがマヌーシュ・スウィングを聴く醍醐味なんよね(≧▽≦) 本来ならこれで終わりのはずが、まだ少し時間があるとのことでもう1曲... I'll See You In My Dreams。映画「ギター弾きの恋」でもラストに使われとった名曲で、まぁ例えてみればメインディッシュの後のデザートのような感じの、まさに「シメ」にふさわしい曲。そんなこんなでハッピーな余韻を残してライブは終了。今度はぜひどこかのライブハウスでじっくり聴きたいと思わせる、素晴らしい30分だった。

カフェ・マヌーシュ

F1日本GP

2008-10-14 | その他
 今年の日本GPは去年とは大違いで接触ありバトルありの面白いレースやった。まずは何と言ってもスタート直後の1コーナー... ハミルトン、ほんまにアホとちゃうか? キミに先行されて頭に血が上ったのか、とても止まれんよーなスピードで1コーナーへ突っ込み、後続は大混乱。2周目にはマッサに仕掛けて逆に撃墜され(笑)最後尾に転落、ファイナルラップでは周回遅れの分際でトップを走るアロンソに無意味なオーバーテイク。こんなのがポイントリーダーとは情けない。追う立場のマッサもマッサ。ハミルトンに不用意にインを空け(これはどう見てもマッサのミス)抜かれそうになって慌ててぶつけるわ、ピットアウトしてきたメガネくんと不注意に絡むわ(メガネにペナルティーって... 誰が見ても完全なレーシング・アクシデントやん!)で、完全に自滅。確かにチャンピオンになるドライバーでもミスはするものだが、ここぞという所ではしっかりと王者の走りを見せて世間を納得させてきた。セナも、ミカも、ミハエルも、アロンソも。結局マッサはチャンプの器じゃないってこと。それにしても今年のチャンプ争いはレベル低すぎ。もうチャンピオン該当者なしでエエわ。そんなアホバカ2人を尻目に、ミスの無い完璧な走りで2連勝を飾ったアロンソは誰が現役最高のドライバーなのかを満天下に知らしめた。性能の劣った車でも勝ってしまうなんて、93年のセナや96年のミハエルを髣髴とさせるものがある。2位に入ったクビサもあの鈍速BMWでキミの猛追をしのぐあたりさすがとしか言いようがない。再来年あたりアロンソとクビサの「ハミルトン嫌いコンビ(笑)」がフェラーリで実現したら面白いやろな。