shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

「Wild Life」聴き比べ大会①

2020-10-22 | Paul McCartney
 ウルグアイ盤を一気買いしたその5日後、ちょうど仕事に空きが出来たので昼から有休を取って、UKとスウェーデンのマト9盤、そして南米繋がりということでついでにブラジル盤の「Wild Life」も持って、再び B-SELSを訪れた。台風が近づいていてあいにくの天気だったが、その方がお客さんが来なくて(←雨の日はレコードが濡れるの嫌ですからね...)聴き比べに好都合だと思ったからだ。

 私:「Wild Life」に行く前に、まず「Wings At The Speed Of Sound」の開封やりませんか? 筆おろししたミント・サウンドを一緒に聴きましょうよ。
 Sさん:前に店にあった盤は凄い音してましたけど、まさかあの音をミント盤で聴けるとは...
 私:ハサミをお借りできますか?
 Sさん:どーぞどーぞ。
 私:サンドイッチ・カヴァーの外袋を切るのって初めてです。緊張するなぁ...
 Sさん:(取り出したレコード盤面を見て)ちょっとビニール焼けありますねぇ... エエ音で鳴ってくれよ...
 私:(A①「Let 'Em In」がスピーカーから流れる)おぉ、これは素晴らしい!!! ポールの声がふっくらして優しく聞こえます。
 Sさん:う~ん、良い音ですねぇ...
 私:A④「Beware My Love」のアコギの音がすごく良い! こんなの初めてですよ。
 Sさん:ねっ、良いでしょ!
 私:ポールのシャウトが突き抜ける感じがたまりませんね。クリアーで、それでいてめっちゃパワフル!
 Sさん:ベースもパワフルです。
 私:でも何が凄いって、ジョー・イングリッシュの鬼神のようなドラミングですよ。ありとあらゆるテクニックを使って、死力を尽くして作り上げるリズムが思う存分堪能できます。これ1曲だけでも一万円の価値ありますね。
 Sさん:ホンマにこれカッコイイわ(^.^)
 私:いやぁ、こんな凄い盤のミント初聴きを一緒に出来て良かったですわ。それじゃあいよいよ「Wild Life」の聴き比べにいきましょか。どんな順番で聴きます?
 Sさん:そうですねぇ... まずは王道であるUKマト9の音を聴いて、それからウルグアイがどれくらい健闘してるのかを知りたいです。
 私:同じ「Wild Life」でもこーやってジャケットを並べてみるとやっぱりUKが圧倒的に鮮明ですね。次いでスウェーデンとブラジルが同じくらい... ウルグアイのジャケはボヤケてみえますね。
 Sさん:違いがハッキリ出ますね。
 私:全曲聴いてると比較しにくいので、どれか1曲選んで比べませんか?
 Sさん:A③「Love Is Strange」が一番違いが分かりやすそうなので、それで比べましょう。色んな音が入ってますからね。
 私:じゃあお願いします。
 Sさん:(スピーカーから音が出ると同時に)これこれ、この音!!! やっぱりすご~い音してるわ。
 私:ただただ圧倒されます。
 Sさん:ラウドカットかと思うくらい凄い音でした(^.^)
 私:じゃあ次はウルグアイで。
 Sさん:どうですか?
 私:おぉ、同じマトなのにちょっと違いますね。
 Sさん:大健闘してますけど、違う音ですね。
 私:でもこの迫力は捨て難い魅力ですよ。
 Sさん:ウルグアイの方はマザー刻印無しか... 中域が強いですね。
 私:押し出し感がハンパないです。
 Sさん:UKの方は怖い音というか...
 私:厳しい音と言ってもいいかもしれません。
 Sさん:ドスが効いてますね。それと比べるとウルグアイの方は優しい温かみのある音に聞こえます。
 私:じゃあ次はスウェーデン盤おねしゃす(笑)
 Sさん:確かにマトは9ですけど、よく見ると別にマトが書いてある “二重マト” になってますね。
 私:先の2枚に比べると音の厚みがちょっと薄いですね。
 Sさん:音がおとなしいです。これは面白い!!! もう1回UKマト9聴いて、次に店にあるUKマト11聴いて、最後にブラジル聴くというのでいいですか?
 私:もちろん! お任せします。
 Sさん:面白くなってきましたね...(^.^)  (つづく)
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