shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

「Wild Life」聴き比べ大会②

2020-10-26 | Paul McCartney
 ウルグアイ盤がたまたま稀少なマト9だったことがきっかけで始まった「Wild Life」聴き比べ大会もいよいよ佳境に突入... それでは早速前回の続きをご覧下さい。

 私:UKマト9お願いします。
 Sさん:非常にシャープですね。
 私:キリッとしてますね。バスドラのドスンと腹に響くような感じもタマランです。
 Sさん:ハイハットの音ひとつ取っても違います。
 私:切れ味が鋭いですね。よぉ切れるナイフみたい...
 Sさん:それにしてもこの曲をここまで掘り下げて聴き比べる企画、中々ないですよ。
 私:確かに...(笑) じゃあ次はUKマト11いきましょか。
 Sさん:聴きやすい音になりましたね。
 私:ハチャメチャさが巧く削られてます。
 Sさん:なぜ9から11になったのか分かった気がします。
 私:続けて聴くとよく分かりますね。
 Sさん:ポールも大きな音を希望したと思うんですよ、PLAY LOUD みたいな。
 私:ジョンの「Cold Turkey」や「Instant Karma!」と同じコンセプトですね。
 Sさん:そうそう。で、エンジニアが何回も切り直してマト9を作ったんだけど、商品としての聴きやすさを考えて最終的にマト11に落ち着いた...
 私:私もそう思います。いやぁ、これは面白い!
 Sさん:じゃあ次はブラジル盤にいきましょう。
 私:どうですか、これ? 私は気に入ってるんですけど。
 Sさん:めっちゃデカい音!(笑) ゆったりと言うか、おおらかと言うか...
 私:厳しいUKの音の後にこれを聴くと何だかホッとしますね。
 Sさん:ギターがとっても良い音してますね。奥行きもしっかりありますし...
 私:UKとは明らかに違うけれど、とっても親しみを感じる音です。
 Sさん:ギターが特に良いんですが、ドラムの音の柔らかさも良いですね。UKはドラムの音が硬いんですよ。
 私:これ、南米繋がりの余興のつもりで持ってきただけなんですけど(笑)エライ気に入ってもらえてよかったです。
 Sさん:いえいえ、すごく良いですよ。UKの音とは違うけれど、ギターとかキーボードの音がすごく良いです。
 私:それと、ヴォーカルがかなり前に出てきますね。独自マトはホンマに面白いですわ。
 Sさん:確かに。当たり外れはありますけど、これは当たりですね。B面も聴いていいですか?
 私:もちろん! 気の済むまでどーぞ(笑)
 Sさん:おぉ、B面の音は更にこのアルバムに合ってるような気がします。温かみのある音が。それに盤質がすごく良いじゃないですか!
 私:NMですね、これは。
 Sさん:いいなぁ、ブラジル盤。これは “当たり” ですよ。
 私:UK盤もウルグアイ盤もブラジル盤も音にそれぞれ独自の魅力があることが改めて分かりました。いやぁ、今日はホンマに楽しかったです(^.^)
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