shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

クイーンの京セラドーム公演に行ってきた③

2020-02-07 | Queen
 若い宇宙飛行士が宇宙に1年行って戻ってくると地球では100年の時が経っており自分の家族に会えないという悲しい物語を歌った名曲「'39」(←いわゆるひとつの “イギリス版浦島太郎” だが、相対性理論と宇宙空間における時間のズレに精通したブライアンならではの発想が秀逸!)に続いては、これまた初期の名曲「Doing All Right」だ。映画「Bohemian Rhapsody」ではブライアン&ロジャーのフレディとの出会いを描いた印象的な場面で使われていたが、ステージに貫禄たっぷりの(笑)ロジャーが出てきてブライアンのギターをバックに歌い上げるところなんか結構グッとくるモンがあったし、そこにアダムが加わってハモるシーンは大袈裟ではなくめっちゃ感動的だった。
 “みんな楽しんでるかい? 次はクレイジーに行こうぜ!” とゴキゲンなアダムのMCで始まったのは言わずと知れた「Crazy Little Thing Called Love」だ。アコースティック・セットで感動に浸っていたドームのオーディエンスに再び火が付く。4万人のハンド・クラッピングが耳に心地良い。それより何より、私はフレディ色の強いこの曲を自分のカラーに染め上げて歌いこなすアダムに感心してしまった。この人やっぱり凄いわ! ブライアンとロジャーが “神から授かった真の才能の持ち主” と絶賛するだけのことはありますな。
2020.01.28 Queen The Rhapsody Tour in Osaka `Doing All Right〜Crazy Little Thing Called Love’


 「Crazy Little Thing Called Love」に続いてはこれまた大ヒット曲の「Under Pressure」だ。ロジャー渾身のドラム・ソロから一転してあの聴き慣れたリフへとなだれ込む瞬間のゾクゾク感を何と表現しよう? 私もQ友さんたちも大喜びで大合唱だ。いやぁ、ホンマに楽しいわ(^o^)丿
 「Dragon Attack」はシングル曲ではないが、アルバム中の全曲がヒット・ポテンシャルを秘めた大傑作「The Game」の中でも結構目立っていただけあって、大ヒット曲満載の今回のステージでも違和感なくセトリの中に溶け込んでいる。そしてキタ━━━(゜∀゜)━━━!!!   フレディのソックリさん出演でインパクト絶大だった例のカップヌードルCMでお馴染みの「I Was Born To Love You」だ。今回の「The Rhapsody Tour」で、この日本だけ特別にセット・インしたのが日本語詞の「Teo Toriatte」とこの曲なのだが、ドームの盛り上がりが凄まじい。やっぱりみんなこの曲好きなんやね(^.^)
Queen + Adam Lambert “Drum Solo / Under Pressure” January 28th Osaka Kyocera Dome

Queen + Adam Lambert “Band intro/ Dragon Attack” January 28th Osaka Kyocera Dome

QUEEN + ADAM LAMBERT THE RHAPSODY TOUR 2020 'I was born to love you' Osaka japan


 これでもかと言わんばかりの大ヒット曲アメアラレ攻撃はまだまだ続く。アダムの歌を聞きながらもフレディの女装した姿が脳裏に浮かんでしまう(笑)「I Want To Break Free」、目も眩まんばかりのカラフルなレーザー光線が乱舞するライティングに圧倒される「Who Wants To Live Forever」、ブライアンが小惑星(?)に乗って宙を舞いながらスペイシーな音色でオーディエンスを魅了する「Guitar Solo」(←「遠き山に日は落ちて」がジワジワきます...)、これぞクイーン流ハードロックの真骨頂!と言うべき「Tie Your Mother Down」と、観る者を飽きさせない究極のエンターテインメントが展開されていく。
Q+AL - Guitar Solo in Osaka 2020/1/28

Q+AL - Tie Your Mother Down in Osaka 2020/1/28


 今回のライヴで私が特に楽しみにしていたことが3つある。「Teo Toriatte」の大合唱、「We Will Rock You」の足踏み手拍子“ドンドンパッ”、そして「Radio Ga Ga」のサビの手拍子と腕を上げて伸ばす例のポーズだ。元々はプロモ・ビデオからきているのだが、私的には何と言っても「Live Aid」で7万人もの大観衆がこの曲に合わせて手拍子する姿が脳裏に焼き付いており、自分もやってみたくてたまらなかったのだ。実はライヴの前日の晩もプロモ・ビデオを見てベストな腕の角度とかを練習していたので(笑)、この日ついに本懐を遂げることが出来て大満足だ。
Q+AL - Radio Ga Ga in Osaka 2020/1/28


 「Radio Ga Ga」の興奮も冷めやらぬ中、場内が暗転し、「Bohemian Rhapsody」のイントロのコーラスがドームに響き渡り、ショウはいよいよクライマックスへ。アダムの歌声が実に力強い。そしてそれに続くギター・ソロ・パートでブライアンが登場するのだが、何と狐のお面をして演奏しているではないか! ホンマにこの人は何をやっても絵になるなぁ... (≧▽≦) オペラティック・パート(←例の“ガリレオ~♪” のとこ)では巨大スクリーンにプロモ・ビデオの4人の姿が映し出されるお約束の演出もたまらんたまらん(^o^)丿 エンディングの“Anyway the wind blows...♪” で全身の力が抜け、シートに腰を落とす私。燃え尽きて白い灰に... なっている場合ではない。まだアンコールが残っているのだ。
Bohemian Rhapsody- Queen+Adam Lambert Rhapsody tour live in Osaka


 アンコールではいきなり巨大スクリーンに黄色いジャケットのフレディが登場。例の “レロレロ” コール&レスポンスでオーディエンスを盛り上げる。この演出、たまらんなぁ... (≧▽≦) フレディが消えると同時に「We Will Rock You」のリフがドームに響き渡る。スクリーンには何と「世界に捧ぐ」ジャケの巨大ロボが登場、右手がビヨーンと伸びてくるのにビックリだ。クイーン & 4万人のフットスタンピング・ハンドクラッピング・リズムセクションがドームを揺るがす。お約束の “ドンドンパッ” がめちゃくちゃ楽しい。そしていよいよラスト曲「We Are The Champions」へとなだれ込む。ポールのライヴで言うと「アビーロード・メドレー」的な位置付けのこの曲、“もうこれで夢のような時間も終わりやねんなぁ...”という寂しさと “ホンマにもう最高やったわ...” という満足感が入り混じった複雑な心境で私はこの曲を大合唱した。
 今回のクイーンのコンサートは入場までのドタバタを考えるとまさに “地獄から天国”という、一生忘れられないライヴになったが、とにかく楽しくて楽しくて、長いことクイーン・ファンやってきてホンマに良かったなぁ... と改めて実感した。コンサート終了後もQ友さんたちと大いに盛り上がり、結局終電にギリギリ間に合う時間までライヴの感動を分かち合っていた。次の来日公演も絶対に行くで!!!
We wii rock you & We are the champions- Queen+Adam Lambert Rhapsody tour Live in Osaka Dome
この記事についてブログを書く
« クイーンの京セラドーム公演... | トップ | 「White Album」のディスク2... »