shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

「White Album」のディスク2両面1G盤①

2020-02-14 | The Beatles
 去年の夏に “ビートルズのUKオリジナル盤をすべてスタンパー1桁盤、それも出来ることなら 1G盤で手に入れてやろう!” と一念発起してからというもの、最難関と思しき「Please Please Me」を手始めに11月ぐらいまではコワイほど順調に1枚また1枚と入手できていたが、12月になってその流れがピタリと止んでしまった。こちらがいくら “借金してでも買うたるぞ!” と息巻いてみても、肝心のブツが売りに出なければ手の打ちようがない。私は手持ちのレコードをしこしこと超音波洗浄しながら(笑)次なるターゲットが市場に出てくるのを待った。
 年が明けてすぐ、「White Album」モノラルの 1G盤が eBayに出品された。「White Album」は2枚組なので、4面とも1Gで揃っていてしかも盤質がNMの盤に巡り合える可能性なんて何千分の一、いやひょっとすると何万分の一かもしれない。この半年間で「White Album」の1G盤はネット・オークションで2回お目にかかっているが、どちらも盤質はイマイチ(G+とVG−)で、しかもスタンパーが1Gなのは4面中1面のみ... いくら 1G盤が欲しいと言っても盤質の悪い“4分の1G”盤に出す金など貧乏コレクターの私にあるわけがない。
 ところが今回のレコードは4面中の2面が1Gで、しかも盤質は VG+〜EX というのだからコレを狙わない手はない。残りの2面のマザー/スタンパー・コードの記載が無かったので念のためにメールで確認すると、3MO/3MT/1G/1Gとのこと。ディスク1もスタンパー・コードが2桁だなんて、これはめちゃくちゃラッキーだ(^.^)  マト枝番は1/1/1/2 とSide-4 だけマト2で、しかもセンター・レーベルは An EMI Recording 表記ありだったが、盤質が良くてスタンパーが4面とも若い「White Album」に出会える機会なんてそうそう無いだろう。これは全力でいかねばならない。私は激戦を覚悟して渾身の$360で入札したがライバルは1人しか現れずに拍子抜け... 結局$255で落札できてしまったのだが、こんなにラッキーしてホンマにエエんかいな? 今年の eBay事始めは大勝利だったと言えるだろう(^o^)丿
 盤が届くとまず最初にマザー/スタンパー・コードを確認。去年の「Sgt. Pepper's」ワイドスパイン盤以来、私はセラーを全く信用していないのだが、今回のはまごうことなき“両面1G”盤だ。盤面の目視でも傷はほぼ皆無である。私ははやる心を抑えながら超音波洗浄を施し、じっくりと盤を乾かしてからターンテーブルに乗せた。もちろん “マト1&マザー/スタンパー1Gで盤質ピッカピカ” というこれ以上は望むべくもない条件が奇跡的に揃ったSide 3からだ。“一体どんな凄い爆音がスピーカーから飛び出してくるのだろう...” とワクワクドキドキしながら私は盤に針を落とした。さぁ、リンゴの強烈無比なフィルインが炸裂するぞ... と身構える。
 しかし出てきた音は私が予想していた音とはかなり違っていた。私はただただ単純に爆裂ドラミングやら切っ先鋭く切れ込んでくるギターやらを予想していたのだが、1G盤の音はもっともっと深くて、それまで私が何千回と聴いてきた「Birthday」とは音の質感そのものが異なっていた。最近聴いた中で言うと、カズキトリイさんのご厚意で B-SELS で聴かせていただいた「Ask Me Why」JRスタンパー盤がこんな感じの音だった。続く「Yer Blues」も鳥肌が立つくらいリアル(≧▽≦) 「Mother Nature's Son」のナチュラルなアコギの音や「Me And My Monkey」のジョンのキレッキレのヴォーカルなど、すべてが初めて聴く超リアルな「White Album」なのだ。これはぜひともSさんに聴いてもらわねば... と思い、私はこのレコードを B-SELSに持ち込んだ。 (つづく)
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