shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

クイーンの京セラドーム公演に行ってきた②

2020-02-02 | Queen
 ライヴのオープニングは「Now I'm Here」だ。この曲は「Sheer Heart Attack」収録のスタジオ・ヴァージョンよりも例のチャリティ・コンサートのライヴ盤「Concert For The People Of Kampuchea」の1曲目に収録されたライヴ・ヴァージョンの方が圧倒的に好きで、私の中ではあのハマースミス・オデオンのライヴをきっかけにクイーンは “お気に入りバンドの一つ” から “ビートルズに次ぐ特別なバンド” へと昇格したのだが、そういう意味でも私にとって思い入れの強いナンバーなのだ。だからオープニングでこの曲のエッジの効いたリフがドームに響き渡った瞬間はもう鳥肌モノで、大好きなブライアンのギターが生で聴ける快感に酔いしれた。
QUEEN + ADAM LAMBERT THE RHAPSODY TOUR 2020 Opening 'Now I'm here' Osaka japan


 「Now I'm Here」に続いて「Seven Seas Of Rhye」「Keep Yourself Alive」「Hammer To Fall」とアッパーなキラー・チューンのつるべ打ち(≧▽≦) これでコーフンしなければロック・ファンではない。今回のツアーのセットリストはクイーンの膨大な数のヒット曲の中から厳選したベスト・オブ・ザ・ベスト的な選曲になっているが、各曲の配置が実に見事で、それぞれの曲が “もうこれしかない!” と言える順に演奏されていく。特に “ライヴで映える曲” の典型と言ってもいい「Hammer To Fall」は私のスーパーウルトラ愛聴曲で、“ブライアンのギターを腹一杯聴いた(^o^)丿” という満足感で私的には前半のハイライトの一つになった。今までレコードやCDで何千回何万回聴いたかわからないレッド・スペシャルの音だが、生で聴く音色は異次元の素晴らしさだった!!!
QUEEN+Adam Lambert "Seven Seas of Rhye~Keep Yourself Alive~Hammer To Fall" Osaka, Japan (20200128)


 ヴォーカルのアダム・ランバートに関してはYouTubeでちらっと見たぐらいで予備知識があまり無かったので正直どうなるものかと思っていたし、フレディの跡を継げるのは故ジョージ・マイケルぐらいしかいないだろうとこれまでずーっと思っていたのだが、いざ実際に生で見てみると、さすがにブライアンとロジャーのお眼鏡にかなっただけあって歌のうまさは一級品だし、フレディのカラーに染まることなくしっかりと自分の個性を出しながらクイーンの楽曲を歌いこなしている点が何よりも素晴らしい。ステージでの動きも実に堂々としててカッコ良く、“新しいクイーン” のヴォーカリストとして申し分のないパフォーマンスだ。アダム、過小評価しててごめんなm(__)m  これからずっと応援するでぇ(^o^)丿
 ブライアンとロジャーを紹介した後で、アダムが “みんなちょっと聞いてくれ。僕はフレディ・マーキュリーが大好きなんだ。みんなもそうだろ? 今夜、一緒にフレディとクイーンを祝おうじゃないか!” とオーディエンスを煽り、“一緒に歌おう!” と言って歌い始めたのがこれまた我が愛聴曲の「Don't Stop Me Now」。こりゃータマランわ(^.^)
Q+AL - Speech & Don't Stop Me Now in Osaka 2020/1/28


 アダムがバイクにまたがりながら歌う「Bicycle Race」では前の席の若い女の子が“バーイシクゥ、バーイシクゥ♪” の部分だけ大声で叫ぶのが微笑ましかったが、まさに老若男女に愛されるクイーンの面目躍如といったところ。続く「Another One Bites The Dust」では京セラドーム全体が巨大なダンス・フロアと化したかのようにオーディエンスが曲に合わせて踊りまくっている。いやぁ~、ホンマに楽しいわ(^.^)
QUEEN + Adam Lambert "Bicycle Race ~ Another One Bites The Dust" at Kyocera Dome, Japan (20200128)


 中盤のハイライトは何と言ってもアコースティック・セットだ。“オオサカ、ダイスキ! イッショニ ウタッテ クダサイ...” というブライアンのMCに続いて彼が歌い始めた「Teo Toriatte」は日本のクイーン・ファンにとって特別な1曲。今回のコンサートの楽しみの一つがこの曲の大合唱だったので(←ちょうどポールのコンサートの「Hey Jude」みたいなモンか...)、4万人のクイーン・ファンと共にこの曲を歌うことができて感無量だ。
Queen "Teo Torriatte" in Osaka, January 28th 2020


“オオキニ!”というブライアンの大阪弁MCに続いて彼が歌い始めたのが「Love Of My Life」。うわぁ、これはタマランなぁ... と思いながらみんなで合唱していたら曲の後半部で何と巨大スクリーンにフレディの姿が...!!! 何というニクイ演出(≧▽≦) これを見て涙しないクイーン・ファンはいないだろう。まさにフレディの魂が京セラドームに降臨した瞬間で、私もここで涙腺が決壊してしまった(T_T)
Q+AL - Love of My Life in Osaka 2020/1/28


 クイーンのアコースティック・セットと言えば「'39」も鉄板中の鉄板だ。実は私が初めて買ったクイーンのシングル盤が「My Best Friend」で、そのB面にひっそりと(?)収められていたのがクイーンの№1隠れ名曲と私が信じて疑わないこの「'39」だったのだ。だからフレディの追悼コンサートでジョージ・マイケルがこの “知る人ぞ知る” 名曲を取り上げ、これ以上ないと思えるくらい見事に歌い上げてくれた時は言葉に出来ないくらい感動したし、この日京セラドームでブライアンが歌うのを生で聴くことが出来てめちゃくちゃ嬉しかった。(つづく)
Q+AL - '39 in Osaka 2020/1/28
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