トルコ盤を買い始めてから約3ヶ月が経ったが、ジョン・レノンのソロ・アルバムには滅多にお目にかかれない。どのアルバムがリリースされているのかさえも正確には分からないのだが、とにかく市場に出てこないのだ。やっぱり辺境盤の蒐集は一筋縄ではいかんなぁ... などと考えながら持久戦を覚悟し始めていた時、Discogs に「Double Fantasy」のトルコ盤が出品された。私は “おぉ、ついにきたか...” と小躍りしながら即決。盤質VG++で$20だった。
2週間後に届いたアルバムを早速チェック。ジャケットは“Contains the Hit Song: (Just Like) Starting Over”というシールを貼った原盤をカラーコピーした薄っぺらいもの。盤を見るとめっちゃデッドワックス部分が広くて、不思議に思いながらセンター・レーベルを確認したところ、真ん中上部にデカデカとYOKO ONOの文字が...(゜o゜) え~っ、まさか中身違いでヨーコのレコードが入ってるんじゃあるまいな... と焦りながら裏面を見ると今度は JOHN LENNON と書いてある。 “おぉ、これってひょっとしてオリジナルの「Double Fantasy」を解体してジョンのトラックをA面に、不要なヨーコのトラックをB面に分けてくれてるんか??? さすがはトルコ、最高やん(^.^)” と一瞬喜んだ(←アホ)のも束の間、よくよく見るとA面が「Starting Over」でB面が「Kiss Kiss Kiss」となっている。これはつまり2トラックの12”シングルが中身違いで入っていたということだ。
すぐに “ちゃんとした中身を送らんかい!” とセラーにメールをすると相手は“中身違いに気が付かなくてごめんなさい。代替品がないのですぐに返金します。レコードはそちらで処分して下さい。” と平謝り。Discogsセラーのレベルの低さに慣れっこになっている私はぬか喜びして損したという気持ちをグッと抑え、タダで稀少なトルコ盤プロモ12”シングルが手に入ったと前向きに考えることにした。
そこでとりあえず手持ちのUS盤12”シングルとの聴き比べを敢行、マトもデッドワックスの幅も違うので当然音作りも違う。これは面白そうやな... と思った私はついでにインド盤(アルバム)とUK盤(7”シングル)をB-SELSへ持って行きSさんと一緒に聴き比べをすることにした。
Sさん:今日はポールの誕生日なんで朝からずーっと「Band On The Run」を何回も聴いてたんですよ。やっぱりポールのレコード持ってこられたんですか?
私:いや、持って来たのはジョンなんです...
Sさん:えーっ、何でまた...
私:最近手に入れたレコードはこれだけなもんで...
Sさん:ポールの誕生日にジョン・レノンとは...(笑) で、レコードは何ですか?
私:これです。(と言ってレコードを見せ、中身違い云々の経緯を説明する)
Sさん:なるほど。このジャケなら確かに間違いますよ。(と言いながらレコードをかける)中々良いじゃないですか。
私:いかにもトルコ盤、っていう感じの武骨な音でしょう。
Sさん:ええ。じゃあ今度は同じ12インチのUS盤いきましょうか。
私:トルコは独自カッティングでしたけど、このUS盤は音もかなり違うでしょ?
Sさん:確かに。音圧もこっちの方が高いですし、いかにもプロモ盤っぽい音ですね。
私:溝の幅もUS盤の方が広いです。
Sさん:同じ33回転でも盤面を贅沢に使ってるせいか音の迫力が違います。
私:でもトルコの方が聴き疲れしない音ですね。
Sさん:じゃあ次、インドいってみましょか。
私:音が小さいですね。
Sさん:プロモ盤はどうしても音圧が高めなので聴き比べる時はこっちのヴォリュームを上げてやらんといけませんね。もう一度かけましょう。
私:おぉ、かなり印象が変わりましたね。これはいい(^.^) US盤はちょっとシャープすぎて損してるかな。
Sさん: 元々そういう音作りなんでしょう。インドは音量上げても全然うるさくないですね。
私:3ヶ国それぞれ個性があって面白いですね。ついでにUKの7インチも聴きましょか。
Sさん:ええ、いいですよ。
私:う~ん、やっぱりこれが一番聴き慣れた音ですね。デフォルトというか...
Sさん:ビートルズ関連の7インチでは確かこのレコードだけ基本的に全世界同一音質のはずです。ほら、ここを見て下さい。日本盤にも同じ刻印が入ってました。
私:へぇ~、知らんかったです。勉強になりました。今日聴いた中ではどれが一番良かったですか?
Sさん:インド盤です。ヴォリューム上げた時の音、凄く良かったです。
私:私も同じです。ホンマにエエ音してましたね。
Sさん:それにしてもトルコがわざわざ12インチのプロモ盤作ったということ自体が不思議です。一体何のためにこのプロモ盤を作ったんでしょうね? その意図が分からないです。わざわざ独自カッティングまでして...
私:確かに。まぁ神秘の国トルコらしいじゃないですか(笑)
Sさん:ハハハ...
私:しかし「Starting Over」1曲でこれだけ盛り上がれるとは...
Sさん:それもよりにもよってポールの誕生日に...
私:すみませんねぇ、空気読まずに...(笑)
Sさん:あっ、そうそう、例の映画「Get Back」が劇場公開せずに6時間モノのドキュメンタリーとして11月にディズニー・プラスで配信になるってニュース、聞きましたか?
私:えぇ~っ(゜o゜)、ホンマですか???
Sさん:コロナのせいで劇場公開しても集客が見込めへん可能性があるからディズニーが配信に切り替えるらしいって書いてあったんですよ。
私:配信だけって何じゃいそれは!!! せやからディズニー嫌いやねん。スター・ウォーズもダメにしよったし、今度はビートルズまで...(怒)
Sさん:もしも配信だけやったら全然盛り上がらないですよ。
私:そんなもん、映画館の大画面と配信のショボい画面とでは月とスッポン以上の違いがありますやん。確かに6時間もあるのは嬉しいですけど、それはそれでディレクターズ・カット扱いにしてブルーレイのスーパーデラックス・エディションに入れてくれたらエエんですよ。そもそも配信なんて録画して好きな時に観ることもできひんし、画面が急に一時停止して観れんくなったりするし。せやからネット配信って大嫌いなんですよ。もうめっちゃショックですわ。ずーっと楽しみにしてたのに...
Sさん:それに配信なんてファンしか観ないじゃないですか。
私:そらそうですよ。もしホンマに映画なくなってしもうたら、あのクソネズミ会社は絶対に許さへん!!! ミッキーマウスの首を切り落として燃やしたりますわ。
2週間後に届いたアルバムを早速チェック。ジャケットは“Contains the Hit Song: (Just Like) Starting Over”というシールを貼った原盤をカラーコピーした薄っぺらいもの。盤を見るとめっちゃデッドワックス部分が広くて、不思議に思いながらセンター・レーベルを確認したところ、真ん中上部にデカデカとYOKO ONOの文字が...(゜o゜) え~っ、まさか中身違いでヨーコのレコードが入ってるんじゃあるまいな... と焦りながら裏面を見ると今度は JOHN LENNON と書いてある。 “おぉ、これってひょっとしてオリジナルの「Double Fantasy」を解体してジョンのトラックをA面に、不要なヨーコのトラックをB面に分けてくれてるんか??? さすがはトルコ、最高やん(^.^)” と一瞬喜んだ(←アホ)のも束の間、よくよく見るとA面が「Starting Over」でB面が「Kiss Kiss Kiss」となっている。これはつまり2トラックの12”シングルが中身違いで入っていたということだ。
すぐに “ちゃんとした中身を送らんかい!” とセラーにメールをすると相手は“中身違いに気が付かなくてごめんなさい。代替品がないのですぐに返金します。レコードはそちらで処分して下さい。” と平謝り。Discogsセラーのレベルの低さに慣れっこになっている私はぬか喜びして損したという気持ちをグッと抑え、タダで稀少なトルコ盤プロモ12”シングルが手に入ったと前向きに考えることにした。
そこでとりあえず手持ちのUS盤12”シングルとの聴き比べを敢行、マトもデッドワックスの幅も違うので当然音作りも違う。これは面白そうやな... と思った私はついでにインド盤(アルバム)とUK盤(7”シングル)をB-SELSへ持って行きSさんと一緒に聴き比べをすることにした。
Sさん:今日はポールの誕生日なんで朝からずーっと「Band On The Run」を何回も聴いてたんですよ。やっぱりポールのレコード持ってこられたんですか?
私:いや、持って来たのはジョンなんです...
Sさん:えーっ、何でまた...
私:最近手に入れたレコードはこれだけなもんで...
Sさん:ポールの誕生日にジョン・レノンとは...(笑) で、レコードは何ですか?
私:これです。(と言ってレコードを見せ、中身違い云々の経緯を説明する)
Sさん:なるほど。このジャケなら確かに間違いますよ。(と言いながらレコードをかける)中々良いじゃないですか。
私:いかにもトルコ盤、っていう感じの武骨な音でしょう。
Sさん:ええ。じゃあ今度は同じ12インチのUS盤いきましょうか。
私:トルコは独自カッティングでしたけど、このUS盤は音もかなり違うでしょ?
Sさん:確かに。音圧もこっちの方が高いですし、いかにもプロモ盤っぽい音ですね。
私:溝の幅もUS盤の方が広いです。
Sさん:同じ33回転でも盤面を贅沢に使ってるせいか音の迫力が違います。
私:でもトルコの方が聴き疲れしない音ですね。
Sさん:じゃあ次、インドいってみましょか。
私:音が小さいですね。
Sさん:プロモ盤はどうしても音圧が高めなので聴き比べる時はこっちのヴォリュームを上げてやらんといけませんね。もう一度かけましょう。
私:おぉ、かなり印象が変わりましたね。これはいい(^.^) US盤はちょっとシャープすぎて損してるかな。
Sさん: 元々そういう音作りなんでしょう。インドは音量上げても全然うるさくないですね。
私:3ヶ国それぞれ個性があって面白いですね。ついでにUKの7インチも聴きましょか。
Sさん:ええ、いいですよ。
私:う~ん、やっぱりこれが一番聴き慣れた音ですね。デフォルトというか...
Sさん:ビートルズ関連の7インチでは確かこのレコードだけ基本的に全世界同一音質のはずです。ほら、ここを見て下さい。日本盤にも同じ刻印が入ってました。
私:へぇ~、知らんかったです。勉強になりました。今日聴いた中ではどれが一番良かったですか?
Sさん:インド盤です。ヴォリューム上げた時の音、凄く良かったです。
私:私も同じです。ホンマにエエ音してましたね。
Sさん:それにしてもトルコがわざわざ12インチのプロモ盤作ったということ自体が不思議です。一体何のためにこのプロモ盤を作ったんでしょうね? その意図が分からないです。わざわざ独自カッティングまでして...
私:確かに。まぁ神秘の国トルコらしいじゃないですか(笑)
Sさん:ハハハ...
私:しかし「Starting Over」1曲でこれだけ盛り上がれるとは...
Sさん:それもよりにもよってポールの誕生日に...
私:すみませんねぇ、空気読まずに...(笑)
Sさん:あっ、そうそう、例の映画「Get Back」が劇場公開せずに6時間モノのドキュメンタリーとして11月にディズニー・プラスで配信になるってニュース、聞きましたか?
私:えぇ~っ(゜o゜)、ホンマですか???
Sさん:コロナのせいで劇場公開しても集客が見込めへん可能性があるからディズニーが配信に切り替えるらしいって書いてあったんですよ。
私:配信だけって何じゃいそれは!!! せやからディズニー嫌いやねん。スター・ウォーズもダメにしよったし、今度はビートルズまで...(怒)
Sさん:もしも配信だけやったら全然盛り上がらないですよ。
私:そんなもん、映画館の大画面と配信のショボい画面とでは月とスッポン以上の違いがありますやん。確かに6時間もあるのは嬉しいですけど、それはそれでディレクターズ・カット扱いにしてブルーレイのスーパーデラックス・エディションに入れてくれたらエエんですよ。そもそも配信なんて録画して好きな時に観ることもできひんし、画面が急に一時停止して観れんくなったりするし。せやからネット配信って大嫌いなんですよ。もうめっちゃショックですわ。ずーっと楽しみにしてたのに...
Sさん:それに配信なんてファンしか観ないじゃないですか。
私:そらそうですよ。もしホンマに映画なくなってしもうたら、あのクソネズミ会社は絶対に許さへん!!! ミッキーマウスの首を切り落として燃やしたりますわ。