shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

A Super DJ Sampler / Paul McCartney & Wings

2018-10-14 | Paul McCartney
 これまで何度か書いてきたが、私にとっての “ビートルズのベスト盤” は「オールディーズ」ではなく「赤盤」「青盤」である。最初に聴いたアルバムが「赤盤」で、それで人生が変わってしまったという個人的な事情を抜きにしても、曲の配置(←これめっちゃ大事!)に何の意味も見いだせない「オールディーズ」にはどうしても馴染めない。
 ポール(& ウイングス)に関しても私の考えは全く同じで、「ウイングス・グレイテスト」や「オール・ザ・ベスト」、「ウイングスパン」と言ったベスト盤は一応持ってはいるものの、ターンテーブルに乗ることは滅多にない。これは私だけなのかもしれないが、ベスト盤というのは基本的に時系列に沿って年代順に並んでいないとどうもしっくりこないのだ。
 そこで登場するのが今回取り上げる「スーパー・DJ・サンプラー」というLPだ。これは東芝EMIがシングル「夢の旅人 / ガールズ・スクール」発売に際して宣伝用見本盤として独自に編集したベスト盤で、放送局のみに配られた非売品LPだ。上記の2曲をアルバムのA・B面アタマにもってきて、2曲目以降はポールのソロ・シングル曲をリリース順に並べただけという、ある意味何の工夫もないベスト盤なのだが、逆にその “工夫の無さ” が功を奏し、まさに “シンプル・イズ・ベスト” を地で行く好盤に仕上がっているのだ。そのせいか、このアルバムは海外のマニアにも大人気で、Discogsでも3万円以上、eBayに至っては5~6万円で取り引きされている垂涎盤なんである。
 国内盤に興味のない私がこのレコードの存在を知ったのは数年前に出た紙ジャケ・レプリカCD(←もちろんブートレッグです)で、ポールのヒット曲がお手軽に楽しめる上に何トラックかは別ミックスやら何やらで差し替えが行われていて面白そうだったので迷わず購入。音も良くて一応満足はしたものの、所詮別ミックスなんて何回か聴けば飽きてきて、やっぱり正規ヴァージョンの方がエエわ... ということになる。で、アルバム収録ヴァージョンとはミックスの違う正規のシングル独自ヴァージョンを一気聴きしたければ結局シングル盤を取っかえ引っかえかけるしかなく、面倒くさがり屋の私は “やっぱり本物が欲しいなぁ...” と思うようになった。
 そして今年の7月にこのアルバムがヤフオクに出ているのを偶然見つけてダメ元で25,000円つけてみたところ、ラッキーなことに予想を大きく下回る17,000円で落札。少なくとも2万円台前半は覚悟していたので落札できた時はめっちゃ嬉しかった。
 届いたレコードは盤・ジャケット共にピッカピカで大喜び(^o^)丿  片面に35分も詰め込んであるので音質の方が心配だったが、実際に聴いてみると確かに音圧は低いものの、アンプのヴォリュームを少し上げてやれば問題ないレベルだし、そもそもこのレコードにオリジナル盤並みの音を求める方がおかしい。カッティング・レベルがスベったとかベースの音がコロんだとか野暮なことは言わずに、鮮やかな蛍光ピンクが映えるジャケットを眺めながらポールのヒット曲を手軽に楽しむというのがいいのではないかと思う。
 このアルバムに入っている70'sポールのヒット曲の中では「メイビー・アイム・アメイズド」「ハイ・ハイ・ハイ」「リヴ・アンド・レット・ダイ」「バンド・オン・ザ・ラン」といったあたりがライヴ定番曲なのだが、それに加えて今回の来日コンサートで新たにセット・インしそうなのが「レッティング・ゴー」と「レット・エム・イン」の2曲で、そのためにホーン・セクションも連れてくるというのだからこれは大いに楽しみだ。あぁ11月5日が待ちきれない(≧▽≦)
Paul McCartney Letting Go Edmonton 2018

Paul McCartney inicia Freshen Up Tour - Let 'Em In (subtitulada en español / lyrics)

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