今年も残すところあと3日ということで今日が2019年最後の更新になる。振り返ってみると丸々1年ほとんどがB-SELS関連の話だったが、中でも今年一番大きな収穫はスタンパー・コードが1桁の盤の音の良さに気付かせてもらえたことだ。入手できた盤はだいたいこのブログで取り上げてきたつもりだが、1枚だけ紹介し忘れていたので、今日はそのレコードで1年を締めくくりたいと思う。
そのレコードとはUK盤「Revolver」なのだが、何と回収マト1モノラル盤の、それもマザー/スタンパーが “1G/1R” の盤。例によってネットでルーティーン・チェックをしていた時に見つけたもので、 EXコンディションでeBayに売りに出ていたのだ。このリボ回収マト1盤は一応スタンパー・コードが “5AH/4AM” のを持ってはいるが、“1G/1R” となると話は別。ハッキリ言ってこれはエライコッチャである。
慌てて値段を見ると£230... その当時の為替レートは今とは違って £1≒128円だったから(←今の£1≒144円ではイギリスからレコード買う気せぇへん... EU離脱でもっとグチャグチャに揉めて£1=100円ぐらいまで暴落してほしい...)大体3万円ということころ。やっぱりそれくらいはするよなぁ... と一瞬腰が引けそうになったが、例の「Please Please Me」で1G盤の音の魔力にすっかり魅せられていた私は大胆にも “3万円上等やんけ!” と即決で購入。今年既にSGTニンバス盤や金パロ1G盤という超高額盤を立て続けに買っている私にとって、3万円の衝動買いというのは “無理すれば何とか出せる額” になってしまっているし(←こういう金銭感覚の麻痺がコワイ...)、迷っているうちに他の誰かにかっさらわれたら後で必ず後悔するに決まっている。鶴瓶じゃないが、ビートルズの垂涎盤に関する限り “買わないという選択肢は無い” のだ。
それから1週間ほど経ってレコードが届いた。私はワクワクドキドキを抑えきれず、すぐに盤をターンテーブルに乗せて針を落とした。おぉ、何と力強い、生々しい音だろう! 上手く表現できないのがもどかしいが、とにかく音が “深い” のだ。もちろん元々持っていた盤も良い音だったが、こっちの方はまるでかぶりつきの特等席でビートルズの演奏を聴いているような錯覚に陥るくらいの凄まじいリアリティーで迫ってくる。1G/1R盤の音溝に刻まれているエネルギーをオルトフォンのモノ・カートリッジがあますところなく拾い上げ、マッキンのアンプとアルテックのスピーカーという組み合わせのヴィンテージ・システムが60年代ならではの濃厚なサウンドを再現してくれるのだ(≧▽≦)
私の音楽人生において「Revolver」というアルバムはこれまで何千回聴いてきたかわからないくらいの超愛聴盤なのだが、これほど凄い音で聴いたのは初めてだ。いやぁ~、これは大枚を叩いた甲斐がありましたわ(^o^)丿 A面の真ん中あたりに微妙な傷があってチリパチいうのが玉にキズだが(←これがなければ5~6万出してもエエくらい...)、そんなマイナス・ポイントすら些細なことに思えてしまうくらいの生々しい音が聴けるのが何よりも嬉しい。やっぱり極上の音で聴くビートルズは最高だ(≧▽≦)
私は音の良い盤を手に入れるといつもB-SELSに持ち込んでSさんと一緒に聴くことにしているのだが、これを持って行った時は “「Revolver」モノの1G/1Rって... 30年前なら軽く10万円超えですよ!” と大コーフンされ、その音密度の濃さに“いやぁ... 素晴らしいです。もうそれしか言いようがないですね(^.^)” と喜んでいただいた。いやいや、そもそも私がスタンパー・コードに興味を持ったのはあなたのおかげです、とお礼を言うとめっちゃ照れておられたが、逆にもしもB-SELSと出会っていなかったらこのレコードとも他の高音質盤とも巡り合えていなかっただろうと思うと心底ゾッとする。充実したレコード・ライフを送るには情報交換できる同好の士の存在が不可欠だ。
同志と言えば「Please Please Me」の超稀少なJRスタンパー盤を聴く機会を設けて下さった『MUUSEO』のTHE BEATLESコレクション・オーナー、カズキ・トリイさんにこの場を借りて感謝したい。つい先日 B-SELSで聴かせていただいたのだが、間違いなく自分が今までに聴いた中で最高の「Ask Me Why」だった。爆音とか美音とかそういう次元の音ではない。何て言うか、まるで音盤に封じ込められたジョンの魂に触れているかのような、そんな感じのレコードだった。トリイさん、本当にありがとうございましたm(__)m いつか一緒にレコードを聴きながら色々お話ししたいですね(^.^)
ということで音盤生活充実しまくりの2019年もこれでおしまい。どうか来年も良いレコードが一杯聴けますように...
そのレコードとはUK盤「Revolver」なのだが、何と回収マト1モノラル盤の、それもマザー/スタンパーが “1G/1R” の盤。例によってネットでルーティーン・チェックをしていた時に見つけたもので、 EXコンディションでeBayに売りに出ていたのだ。このリボ回収マト1盤は一応スタンパー・コードが “5AH/4AM” のを持ってはいるが、“1G/1R” となると話は別。ハッキリ言ってこれはエライコッチャである。
慌てて値段を見ると£230... その当時の為替レートは今とは違って £1≒128円だったから(←今の£1≒144円ではイギリスからレコード買う気せぇへん... EU離脱でもっとグチャグチャに揉めて£1=100円ぐらいまで暴落してほしい...)大体3万円ということころ。やっぱりそれくらいはするよなぁ... と一瞬腰が引けそうになったが、例の「Please Please Me」で1G盤の音の魔力にすっかり魅せられていた私は大胆にも “3万円上等やんけ!” と即決で購入。今年既にSGTニンバス盤や金パロ1G盤という超高額盤を立て続けに買っている私にとって、3万円の衝動買いというのは “無理すれば何とか出せる額” になってしまっているし(←こういう金銭感覚の麻痺がコワイ...)、迷っているうちに他の誰かにかっさらわれたら後で必ず後悔するに決まっている。鶴瓶じゃないが、ビートルズの垂涎盤に関する限り “買わないという選択肢は無い” のだ。
それから1週間ほど経ってレコードが届いた。私はワクワクドキドキを抑えきれず、すぐに盤をターンテーブルに乗せて針を落とした。おぉ、何と力強い、生々しい音だろう! 上手く表現できないのがもどかしいが、とにかく音が “深い” のだ。もちろん元々持っていた盤も良い音だったが、こっちの方はまるでかぶりつきの特等席でビートルズの演奏を聴いているような錯覚に陥るくらいの凄まじいリアリティーで迫ってくる。1G/1R盤の音溝に刻まれているエネルギーをオルトフォンのモノ・カートリッジがあますところなく拾い上げ、マッキンのアンプとアルテックのスピーカーという組み合わせのヴィンテージ・システムが60年代ならではの濃厚なサウンドを再現してくれるのだ(≧▽≦)
私の音楽人生において「Revolver」というアルバムはこれまで何千回聴いてきたかわからないくらいの超愛聴盤なのだが、これほど凄い音で聴いたのは初めてだ。いやぁ~、これは大枚を叩いた甲斐がありましたわ(^o^)丿 A面の真ん中あたりに微妙な傷があってチリパチいうのが玉にキズだが(←これがなければ5~6万出してもエエくらい...)、そんなマイナス・ポイントすら些細なことに思えてしまうくらいの生々しい音が聴けるのが何よりも嬉しい。やっぱり極上の音で聴くビートルズは最高だ(≧▽≦)
私は音の良い盤を手に入れるといつもB-SELSに持ち込んでSさんと一緒に聴くことにしているのだが、これを持って行った時は “「Revolver」モノの1G/1Rって... 30年前なら軽く10万円超えですよ!” と大コーフンされ、その音密度の濃さに“いやぁ... 素晴らしいです。もうそれしか言いようがないですね(^.^)” と喜んでいただいた。いやいや、そもそも私がスタンパー・コードに興味を持ったのはあなたのおかげです、とお礼を言うとめっちゃ照れておられたが、逆にもしもB-SELSと出会っていなかったらこのレコードとも他の高音質盤とも巡り合えていなかっただろうと思うと心底ゾッとする。充実したレコード・ライフを送るには情報交換できる同好の士の存在が不可欠だ。
同志と言えば「Please Please Me」の超稀少なJRスタンパー盤を聴く機会を設けて下さった『MUUSEO』のTHE BEATLESコレクション・オーナー、カズキ・トリイさんにこの場を借りて感謝したい。つい先日 B-SELSで聴かせていただいたのだが、間違いなく自分が今までに聴いた中で最高の「Ask Me Why」だった。爆音とか美音とかそういう次元の音ではない。何て言うか、まるで音盤に封じ込められたジョンの魂に触れているかのような、そんな感じのレコードだった。トリイさん、本当にありがとうございましたm(__)m いつか一緒にレコードを聴きながら色々お話ししたいですね(^.^)
ということで音盤生活充実しまくりの2019年もこれでおしまい。どうか来年も良いレコードが一杯聴けますように...