shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

そよ風にのって / マージョリー・ノエル

2008-12-10 | European Pops
 5年ほど前のこと、私は60年代のフレンチ/イタリアン・ポップス、通称イエ・イエにハマリまくっていた時期があった。フランス・ギャル、シルヴィ・バルタン、ジリオラ・チンクエッティ、ミーナ、シェイラ、フランソワーズ・アルディ、マリー・ラフォレ、ヴィッキー、ウィルマ・ゴイク、ダニエル・ビダル、アニー・フィリップ、シャンタル・ゴヤ、リタ・パヴォーネといった有名どころはもちろんのこと、ルシール、ジャネット、レナータ、プッシーキャット、ジリアン・ヒルズといったマニアックなシンガーまで、とにかくねてもさめてもイエ・イエで、朝から晩まで意味不明なフランス語やイタリア語の歌を聴きまくっていた(笑) そんな私が血眼で探しまくっていた1枚がマージョリー・ノエルの「そよ風にのって / 春のときめき」の日本語盤シングルで、大阪京都神戸のありとあらゆるレコード屋をしらみ潰しに当たっても見つからなかった。結局ヤフオクで4,000円でゲット... シングル盤1枚がこの値段(>_<)だが、死ぬほど欲しかった盤だし、盤質も最高で言うことなしだ。竹内まりやが「ロングタイム・フェイヴァリッツ」でカヴァーした「そよ風にのって」(原題はフランス語で「同じワゴンの中で」という意味)がめちゃくちゃ可愛い!疾走感溢れるバック・コーラス「フー・フー・フー♪」と躍動感に満ちたギターのリズム・カッティングの相乗効果で、まるで風の中を駆け抜けて行くような爽快感が見事に表現されている。そんな秀逸な伴奏をバックに、一緒に口ずさみたくなるような素直なメロディーが彼女の舌ったらずでキュートな歌声で歌われるのである。これはたまらない(≧▽≦) 特にたどたどしい日本語で「ミエナイ」を「ミネアイ」、「ハシルゥ」を「アシウゥ」と歌われた日にゃあ、もう愛しくて抱きしめたくなってしまう。まさに究極の60'sフレンチ・ポップスだ。裏面の「春のときめき」もチャーミングな曲で、途中日本語からフランス語へとスイッチするところなんかゾクゾクする。そんな彼女がフェイド・アウトしてしまったのは、やはりこれに続く良い楽曲に恵まれなかったからではないか。そこら辺がしっかりしたスタッフがついていたシルヴィ・バルタンやフランス・ギャルとの違いだろう。しかしマージョリー・ノエルはこの1枚で私にとって永遠に忘れられない存在になったのである。

マージョリー・ノエル そよ風にのって

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