shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

The Beatles Live at the BBC (Disc 1-Pt. 2)

2009-10-27 | The Beatles
 この「ライブ・アット・ザ・BBC」は聴き所満載なので「アンソロジー」の時みたいに数回に分けてじっくりやりたい。今週はBBCウイークだ(笑)。⑦「アイル・ビー・オン・マイ・ウェイ」はポールがティーンエイジャーの時に書いたナンバーで、「フォー・セール」収録の「アイル・フォロー・ザ・サン」をピーター&ゴードンに贈った「愛なき世界」で包み込んでオーブンで焼き上げ、仕上げに (21)「クライング、ウエイティング、ホーピング」をふりかけたような(?)名曲で、特にジョンとポールのコーラス・ハーモニーなんかもう鳥肌モノだ(≧▽≦) コースターズのカヴァー⑧「ヤング・ブラッド」はジョージのリード・ヴォーカルに絡むジョンのツッコミが面白いが、私的には曲がイマイチ単調なように思う。⑨「ア・ショット・オブ・リズム・アンド・ブルース」は「アンナ」のアーサー・アレキサンダーがオリジナルで、「ツイスト・アンド・シャウト」なイントロが面白い。このトラックも音質が良くないのが残念だ。カール・パーキンスの⑩「シュア・トゥ・フォール」は私的には曲が地味すぎてイマイチ。この曲に限らず、ロックンロールというよりむしろC&W色の強いカール・パーキンスの曲は個人的にはあんまり好きじゃない。それに比べて躍動感に溢れる⑪「サム・アザー・ガイ」の何とカッコイイことよ!聴いてるだけで身体が揺れてくる。理屈は要らない。これぞロックンロール、これぞビートルズなのだ(^o^)丿
 この盤はロックンロールのスタンダード・ナンバーのカヴァーを中心にして所々にレノン=マッカートニーの曲が入っているのだが、⑧から⑪まで他人の曲が続いた後、この⑫「サンキュー・ガール」を聴くと何か空気感が一変したような、そんな錯覚に陥ってしまう。この曲自体は「フロム・ミー・トゥ・ユー」のB面にひっそりと収められていた、どちらかというとビートルズ曲の中でも地味な存在の曲だと思うのだが、ここではかなり目立っている。個人的には公式ヴァージョンよりもこっちの方がノリが良くて断然好きだ。続く⑭「ベイビー・イッツ・ユー」は彼らのオリジナル曲ではないが、「プリーズ・プリーズ・ミー」収録の公式ヴァージョンにおけるジョンの歌声はオリジナルのシュレルズを遥かに凌駕する素晴らしさで、私の中ではほとんど “ビートルズの曲” という認識なのだが、ここでも見事なヴォーカルとコーラスが楽しめて言うことなしだ(^o^)丿
 ⑮「ザッツ・オールライト」はご存じエルヴィス・プレスリーのサン・セッションを代表するナンバーだが、この曲を歌うポールはまるでエルヴィスが憑依したのかと思えるぐらい声も歌い方もソックリで、特に抑揚の付け方や間の取り方なんかもう名人芸と言ってもいいぐらい似ており、このあたりにもヴォーカリストとしてのポールの器用さが窺える。⑯「キャロル」はチャック・ベリーがオリジナルで、リード・ヴォーカルは当然ジョンだ。このBBC ライブでも「トゥー・マッチ・モンキー・ビジネス」、「ジョニー・ビー・グッド」、「スウィート・リトル・シックスティーン」とチャック・ベリー曲を数多く歌っているし、「フォー・セール」収録の「ロックンロール・ミュージック」の名唱は忘れ難い。ジョンのチャック・ベリー好きは相当なものだ。それにしてもアタマの “オ~ キャロル♪” からもうジョンのヴォーカルに耳が釘付けになってしまう。まさにロックンロールを歌うために生まれてきた男、ジョン・レノンの真骨頂だ。
 アーサー・アレキサンダーの⑰「ソルジャー・オブ・ラヴ」は「アンナ」路線のミディアム・テンポのナンバーでジョンの大人っぽいヴォーカルが堪能できる。バック・コーラスもエエ感じだ。⑲「クララベラ」はポールの十八番ともいえる「ロング・トール・サリー」路線の絶叫型ロックンロールで、水を得た魚のように生き生きとしたポールのシャウトが炸裂する。ジョンのハーモニカも実に効果的に使われており、この演奏全体が醸し出す圧倒的なグルーヴ感がたまらない(≧▽≦) プレスリーのカヴァー⑳「アイム・ゴナ・シット・ライト・ダウン・アンド・クライ」ではジョンとポールがヴォーカルを分け合うスタイルだが一番目立っているのはリンゴで、イントロから強烈なドラム・ロールを炸裂させ、もうノリノリである。4人がせ~ので疾走するような躍動感溢れるロックンロール...私にとってBBCライブは宝の山だ(^o^)丿

The Beatles Live at The BBC - Clarabella

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4 コメント

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ラジオ感覚 (シュミット)
2009-10-27 22:59:33
今晩は、シュミットです。
BBCちゅうだけあってラジオ感覚で聴ける、おもしろいCDですね。DISC1,2あわせて8曲ほど入ってるチャック・ベリーのカヴァーが楽しいです。ただ「メンフィス・テネシー」にはチョット手を焼いてる感じで、あらためて本家の凄さを感じさせてくれるように思います。
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Unknown (plinco)
2009-10-28 02:16:11
shiotchさん、こんばんは。

お恥ずかしい、このBBC’Live'とやら、アップされてるU-tubeの音で初めて聴かせてもらいました。音楽の趣味って面白いものでG3のメンバーの中で恐らく僕がBeatlesから一番遠いところにいると思うのですよ。彼らが日本デビューを果たした頃は結構シングル盤を買ったり「A Hardday's Night」を見に映画館へ足を運んだりしたんですが、そのあたりから完全に興味は他の方へ行ってしまいました(笑)。その後今だに戻ることができませんね。だもんでshiotchさんのブログが唯一Beatlesに再会できる場というわけです。これからも情報アップお願いしますね!・・、話が支離滅裂ですかね(笑)。
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選曲が... (shiotch7)
2009-10-28 21:07:50
シュミットさん、こんばんは♪

このCDにはチャック・ベリー・カヴァーが一杯入ってますね。
ビートルズ、特にジョンに与えた影響は計り知れないものがあると思います。
で、仰る通り「メンフィス・テネシー」ではビートルズらしさが爆発しません。
「リトル・クイニー」あたりなら上手くいったでしょうけど。
でもどうせならビートルズで「バック・イン・ザ・USA」を聴いてみたかったなぁ...
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Unknown (shiotch7)
2009-10-28 21:23:09
plincoさん、こんばんは♪

かなり偏った情報でよければ(笑)ナンボでもどうぞ!
ビートルズは公式テイクわずか213曲なのに
奥が深くて全く飽きません。
聴けば聴くほど深みにハマります。
とにかく力尽きるまで情報アップがんばります!
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