shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

w1th the beatles 1L爆美音盤ゲット\(^o^)/①

2020-09-18 | The Beatles
 私の愛読書のひとつに「ラズウェル細木のときめきJAZZタイム」という本がある。中古レコード屋でエサ箱を漁るレコード・コレクターたちの狂態(?)を面白おかしく描いた音楽マンガなのだが、その中に「“廃盤狂想曲”または“エサ箱の前の懲りない面々”または“おめーの頭の中はレコードのことしか無いのか~っ!!”」というのがあって、レコード・コレクターの心情を鋭くえぐり出すそのエピソードの数々が他人事のように思えず、何度も読み返してしまうのだ。
 前回ここで取り上げた「sGt. ステレオ 1G盤」を買った時もまさにそんな感じで、お目当てのレコードを買うために早起きして開店と同時にお店に入り、狙った獲物を首尾よくゲットして狂喜しながら “ラズウェル漫画と同じでホンマにレコードのことしか頭にないなぁ...” と思わず自分をオーバーラップさせてニンマリしていた。
 それからちょうど1週間経って、同じ金曜の夜に“先週はコレでエエ思いしたなぁ...” と幸せに浸りながらB-SELSのHPをチェックすると、日記新着欄のトップに「w1th the beatles」の文字が躍っている。“えぇ~、またスタンパー1桁盤が入ったんかよ... 毎週立て続けに最初期盤を出すって一体どんな仕入れルート持ってんねん(゜o゜)” と驚きながら日記のコラムに目を通す。
 するとそこには “もし「ラウドカット大会」なるものがあったならこの盤は間違いなく上位に入るだろうと自負している” という強烈な煽り文句に始まり “レコードは音で勝負” “もう少し冷静になって書きたいが、この音を聴いて冷静になれと言う方が無理” “A面はよくある3桁スタンパーだが溝の状態がよほど良いのか、こちらの音も素晴らしいとしか言いようがない” “B面のマザー/スタンパーは堂々の1Lで、1曲目の「Roll Over Beethoven」から最後の「Money」まで本当に音が素晴らしく、ビックリしていただけると思う” とべた褒めである。私はSさんの「日記」のコラムを見る時はいつも “行間を読む” ようにしているのだが、あの冷静沈着なSさんがここまでコーフンされるということは、スタンパーのコード№だけでは推し測れない音の良さがあるにちがいないと確信した。
 「With The Beatles」といえば既にマト枝番-1Nのラウドカット盤を2枚持っているが、マザー/スタンパーは “2OA/1AH”(Jobete)と “3RDG/3GDA”(Dominion)ということで “いつかはスタンパー1桁盤を聴いてみたい!” と虎視眈々と狙っていたのと、5月に「With The Beatles」のB面1R盤が入荷した時に他のお客さんに先を越されて悔しい思いをしたリベンジの気持ちもあって、私は “このレコードは絶対に手に入れてやるぞ!” と強く心に決めたのだった。
 そういうワケで、週末の予定をすべてキャンセル ⇒ 早起きしてATM直行 ⇒ 開店と同時に入店、と先週末の「ペパーズ1G盤」の時と全く同じ行動を再び繰り返すことになったのだが、ここまでくると冗談抜きでラズウェル漫画を地で行くレコード・バカである。価格は2~3万円くらいだろうと予想したが、念のため4万円を下ろしてB-SELSへと向かう。途中、想定外の大渋滞にあって焦ったものの、何とか11時前にお店に到着。ドアを開けてお店に足を踏み入れるとSさんが先週以上に驚いた表情で “えぇ~、shiotchさん、一体どうしはったんですか???” と仰ったので、“2週連続でスタンパー1桁盤出して誘惑しといて、どの口が言いますねん...(笑)” と言いながら壁にかかっている「w1th the beatles」を手に取って “早速ですが聴かせてもらえますか?” とお願いすると満面の笑みで “こちらこそ、是非ともこれを聴いてもらいたいと思ってたんですよ。あんまり音が良いんで舞い上がってしまって冷静な判断が出来てるか心配になってきたんで、違う人の耳で聴いてほしかったんです。” とのこと。百戦錬磨のSさんにここまで言わせるとは一体どんな凄い音なのか、私は期待に胸が膨らませながら両耳に全神経を集中した。 (つづく)
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