shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

w1th the beatles 1L爆美音盤ゲット\(^o^)/②

2020-09-20 | The Beatles
 私が開店と同時に買ったせいで結局誰の目にも触れることがなかった(笑)商品説明カードだが、そこには “驚きのラウドカット!!” の文字がデカデカと踊り、続く “B面スタンパー 1L”の 1Lの文字もやたらとデカい(笑) 盤質表記はコンサバにVG+となっていて “ヘアライン、ネイルあり、但しほとんど音に出ず” という但し書きが付いているのだが、“とにかく両面共すばらしい音。サイコ-です! ぜひ試聴を!!” という熱い文章からSさんのコーフンが伝わってくる。
 Sさんがレコードに針を落とされてお店のスピーカーから出てきた音は私の想像を遥かに上回る凄い音だった。Sさんが仰るようにA①「It Won’t Be Long」出だしのジョンの第1声 “It won’t be...♪” を聴いただけで全身に電流が走るようだ。それは私がこれまで聴いてきたラウド・カットの中でも間違いなく№1の素晴らしさで、ラウドなだけでなくそのラウドな音そのもののクオリティーが信じられないくらい高いのだから恐れ入る。だからSさんが日記に書かれているように「All My Loving」や「Till There Was You」のような曲で、凡百のラウド・カット盤との差が如実に出るのだ。
 しかしよくよく考えてみるとこのA面は何の変哲もない3桁スタンパー(マザーは1 6)なのだ。よほど大事に聴かれてきて溝の状態が良いのかとも思ったが、盤面を見ると結構スリキズが多くてお世辞にも丁寧に扱われてきたようには見えない。ひょっとするとたまたま何十枚(or何百枚)に一枚あるかないかの極上プレス盤に当たったのかもしれないが、なぜこれほど音が良いのかは分からない。まぁそのあたりがアナログの奥の深さなのだろう。
 B面はお待ちかねのスタンパー1桁 “1L” である。B①「Roll Over Beethoven」の例のイントロ、普通のラウドカット盤で聴くと鼓膜、いや、脳髄を突き刺すような鋭利な音の刃がすっ飛んできて耳が痛いくらいなのだが(←どんな音量で聴いてるねん...)この盤はちょっと違う。確かにジョージのギターの生々しい音がまるでラオウの北斗剛掌波のような怒涛の勢いでスピーカーから迸り出てくるのだが、耳は痛いどころかむしろ気持ちイイのだ。A面のところにも書いたようによほどプレスの状態が良いのだと思うが、とのかくこのレコードはラウドネスとクリアネスを高~い次元で両立している “恐ろしいほどハイ・クオリティなラウド・カット”盤なんである。
 B面を最後まで聴き終えた後、私はB-SELSにある他の「With The Beatles」高音質盤と比較してみたくなり、以前一度聴かせていただいてそのサバサバしたドライなサウンドに瞠目させられた南アフリカ盤をお願いして続きにかけていただいた。
 うん、確かに悪くない... いや、悪くないどころかむしろ独自マザー盤の中では大健闘していると言っていいくらいの良い音だと思うが、その前に聴いた1L爆美音盤(←さすがはSさん、上手いこと言わはりますね!)と比べるとその差は如何ともしがたい。特にB③「You Really Gotta Hold On Me」なんかこの南ア盤が凡庸に聞こえてしまうくらい歴然とした違いがあり(←もちろんこちらはラウド・カットではないのでそのハンデも考慮に入れた上での話...)、Sさんと思わず顔を見合わせて “さっきとエライ違いですねぇ...” と感心するやら呆れるやら...(>_<)  ただ、南ア盤の名誉のために言っておくと、これはあくまでもUK “1L” 爆美音盤と比べた結果であって、南ア盤単体で聴けばむしろほとんどの人が良い音だと誉めるだろう。昔のF1ドライバーに例えるならアイルトン・セナと同じチームで走ったゲルハルト・ベルガ―、今ならルイス・ハミルトンのポチをやらされてるバルテリ・ボッタスみたいな立ち位置で、とにかく比較対象が異次元すぎて割を食うハメになっているのだ。
 そんなこんなで連続して2枚の「With The Beatles」を聴き終え、私が即決で “この1L盤の方を売って下さい!” とコーフン気味に言うと “どうもありがとうございます!!! 2週連続で午前中に売れましたわヽ(^o^)丿” とSさんもニッコリ(^.^) しかもお値段は16,800円と良心的だ。こんな凄い音の盤を買って2万円でお釣りがくるなんてホンマにエエんかいな...(゜o゜)  コスパ最高である。 “いえいえ、お礼を言うのは私の方です。こんな凄いラウド・カット盤は初めてですよ。確かに “ラウド・カット大会” なるものが存在したら優勝候補の筆頭ですね(笑) 2週連続で土曜に早起きした甲斐がありましたわ。あ~、シアワセ...(≧▽≦)” と2人でキャッキャ言いながら更にビートルズ談義は続くのであった。
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