shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

sGt. ステレオ 1G盤ゲットヽ(^o^)丿②

2020-09-13 | The Beatles
 このsGt. ステレオ“1G”盤、盤質はVGでSさんが日記に書かれていたようにそこかしこにキズがあって見た目はあまりよろしくないが、ノイズはA①出だしの歓声SE部分でパチパチいうのと曲間ノイズが少し目立つくらいで十分許容範囲内だし、演奏が始まってしまえばほとんど気にならないレベルだ。そもそも私はビートルズの音楽を聴いているのであってノイズを聴きたいのではない。
 それにしてもさすがは“1G”盤だけあってもの凄い音がスピーカーから飛び出してくる。Sさんは “ステレオ盤なのに、まるでモノラル盤のような迫力のある音がする” と表現されたが実に的を得た描写だと思う。まるでマスターテープを聴いているかのようなニンバス盤の究極ハイ・ファイ・サウンドとは全く別物の、ヴィンテージな味わいのある濃厚なステレオ・サウンドだ。少なくとも60年代に存在した「ペパーズ」のステレオ・サウンドとしてはこのUK “1G”盤とドイツ・ゴールド・オデオン盤が最高峰だろう。
 A②でこれほど闊達に“歌う”ポールのベースは他の盤では中々聴けないし、A③でも岩のようなゴツゴツしたベースの音がスピーカーから転がり出てくる感じがたまらない。ニンバス盤ほどリアルではないにせよA④でシューン、シューンと音を立てるハイハット・シンバルの音は快感そのものだし、A⑤で聴けるリンゴのさりげないウルトラハイテクニック連発のドラミングにも言葉を失う。ポールの天才ここに極まれりという感じでリズムを刻む野太いベースラインが圧巻のA⑦もたまらんですわ(≧▽≦)
 “1A”のB面はA面よりも状態が良いVG++ で、チリパチ音はほとんど気にならない。私はインド音楽全開で抹香臭さが鼻につくB①が正直言って苦手なのだが、ニンバス盤やこの“1A”盤のように音がめちゃくちゃ素晴らしいと5分という長さを忘れてついつい聴いてしまうから不思議なものだ。ノホホンとした雰囲気が売りのB②ですらポールのぶっといベースのせいで他の盤よりもビシッと引き締まって聞こえるのが面白い。B③からB④、B⑤へとアップ・テンポで畳み掛ける怒涛の展開も“1A”の高音質で聴くとノリに拍車がかかったようでたまらんたまらん(≧▽≦)  それと、B④の動物の鳴き声SEが他の盤と違ってめっちゃリアルだとSさんが仰ったが確かにその通りで、やっぱりスタンパーの若い盤は一味も二味も違うわいと感じ入った次第。Sさんが “まるでビートルズのライヴを聴いているみたい” と形容されたB⑤の熱さはまさに悶絶モノの凄まじさだ(≧▽≦)
 B⑥は一時期、中間部の “アァ~♪”のパート をジョンが歌っているのかポールが歌っているのかビートルマニアの間で意見が分かれて喧々諤々の議論が交わされたことがあったが、ニンバス盤やこの“1A”盤で聴くとポールが歌っていることがよく分かるなぁと思っていたらSさんも全く同じ趣旨のことを言われたのでビックリ。CDや普通のアナログ盤ではよく分からなかったそういう微妙なニュアンスまで聴き取れるところにこの盤の凄さの一端を垣間見た思いがした。
 両面通して聴かせていただいた後、再度A面を聴かせていただき、意を決して “これ、いただきます!” と言うとSさんは “まさか開店前に売れるとは思いませんでした。” と大笑い。購入価格は39,800円で4万円という私の予想はほぼビンゴだったわけだが、“もし両面EXなら倍の値段を付けてたと思います。” というSさんの言葉を聞いて “8万円やったら多分買われへんかったな... この程度のキズで4万円引きやったらラッキーやわ。” と大喜びした。
 結局3時間ほどSさんとビートルズ談義で盛り上がった後、家に帰って改めて自分のシステムで聴いてみたが、お店で聴いた時と同様にめちゃくちゃ良い音で鳴ってくれて大満足。我がビートルズ・コレクションにまた1枚 “1G” 盤が増えて、望みうる最高の音質でビートルズの音楽を楽しめるのが何よりも嬉しい。Sさん、今回も良いレコードを売って下さってありがとうございました(^.^)
この記事についてブログを書く
« sGt. ステレオ 1G盤ゲットヽ(... | トップ | w1th the beatles 1L爆美音盤... »