ポールの「All The Best」ウルグアイ盤を手に入れた。70年代に出たウルグアイ盤は真空管を使った独自カットのおかげでUKやUSのオリジナル盤では味わえない濃厚なサウンドが楽しめることが多いが、このレコードがリリースされたのは1987年ということで、80年代後半のウルグアイ盤の音ってどうなんやろ...??? という好奇心から是非とも手に入れて聴いてみたいと思っていたアルバムだ。
このレコードはかなりレアらしくeBayではカスリもせず。Discogsには去年から1枚だけ€150のNM盤が出ていたのだが、バカ高い送料を入れて2万円オーバーではとてもじゃないが手が出ない。仕方がないのでいつものように“お気に入り”に登録して毎日チェックしていたところ、別のセラーからVG+ながらほぼ半額に近い$80の盤が出品され、しかもオファー可ということだったのでダメ元で $72でオファーしてみたところラッキーなことに即OKが出て、結局送料込み$100ポッキリで念願の「All The Best」を手に入れることが出来たのだ(^o^)丿 まさに待てば海路の日和あり... である。レコードが届いた翌日、私は早速B-SELSにこのレコードを持ち込んだ。
私:「All The Best」のウルグアイ盤が手に入ったんで持って来ました。
Sさん:おぉ、マトのPMTVが手書きですね。これは楽しみです。
私:どうですか?
Sさん:音が濃いですね。
私:でしょ? 派手さはないんですけど、音の密度がめっちゃ濃いんです。
Sさん:このA④「Ebony And Ivory」、音の奥行きが違いますね。
私:確かにUK盤やUS盤では聴けない音です。
Sさん:B①「No More Lonely Nights」のギター・ソロが何とも良い音してますね。
私:たまらんですよ、コレは。それとB②「Silly Love Songs」のベースも良い音してますやろ?
Sさん:とってもタイトですね。
私:余計な贅肉を削ぎ落としたような、そんなベースの音です。
Sさん:いやぁ、素晴らしいですねぇ...
私:B③「Let 'Em In」のドラムの音、エエでしょ?
Sさん:気持ち良いですねぇ。あれ?このB④「C Moon」だけ音が違いますね。
私:そうなんですよ。ここまでの3曲がめちゃくちゃ音が良かったせいもありますけど、急にガクン!と落ちたような感じで落差が激しいんです。一体どーゆーことなんでしょうね???
Sさん:不思議ですね。
私:今日はこの後用事があるので続きは次来た時でエエですか?
Sさん:もちろんです。
私:何なら置いて帰りますからお時間のある時に聴いてみますか?
Sさん:エエんですか? それは嬉しいです。UK盤とじっくり聴き比べてみます。
ということで「All The Best」をSさんに預けた私は1週間ほどしてから再び B-SELSを訪れた。
私:UK盤と聴き比べてみて何か収穫はありましたか?
Sさん:ええ、例の「C Moon」の謎が解けました。
私:エーッ、ホンマに??? 凄いですやん!!!
Sさん:実はUK盤と見比べてみたらウルグアイ盤の方がかなりデッドワックスの幅が狭くなってるんですよ... ほらね。で、「C Moon」の溝の位置がかなり違うでしょ?
私:なるほど、ホンマですね。
Sさん:つまり最初の3曲でかなり溝幅を贅沢に使いすぎたんじゃないでしょうか。
私:なるほど、で、途中まで来て慌てたと...(笑)
Sさん:そうそう...
私:レースで言うたら燃費も考えずに前半飛ばし過ぎて、後半になってガス欠やばい... みたいな感じですかね(笑)
Sさん:ハハハ... まぁそんなところでしょうね。
私:なるほど、それなら辻褄が合いますね。いかにも大らかなウルグアイらしい話ですわ。
Sさん:あくまでも私の想像ですけど...
私:いや、その仮説当たってると思いますよ。とにかくこれでスッキリしました。
Sさん:謎が解けたところで、続きを聴きましょうか。
私:C②「Another Day」のアコギの音がめっちゃ気持ち良いですね。
Sさん:C③「Maybe I'm Amazed」のギターの音もすごく良いです。
私:C⑤「Once Upon A Long Ago」、音の世界がとっても雄大ですね。
Sさん:この曲、UK盤と聴き比べてみませんか?
私:是非お願いします。
Sさん:UK盤もかなり良い音してますが、ウルグアイ盤はその上を行く感じです。
私:音の種類がちょっと違うという感じですね。
Sさん:もう一度ウルグアイの方を...
私:これはもう、のっけから全然違いますよ。ウルグアイの方はヴォーカルを引き立てて活かす音作りになってますね。ヴォーカルとバックの演奏とのバランスが絶妙と言うか...
Sさん:UKの方が音作りが派手なのに対し、ウルグアイの方は何とも懐かしい音になってますね。
私:じゃあSide-4いきましょか。
Sさん:D③「My Love」のエンディングで感動してるところにいきなりD④「We All Stand Together」のイントロ...
私:いかにもポールらしいセンスですよ。多分アメリカ人には理解できないでしょうけど。てゆーか、US盤は選曲違いでそもそもDラス2曲は入っていなかったっけ(笑)
Sさん:このD⑤「Mull Of Kintyre」のイントロ、たまりませんね~(≧▽≦)
私:ホンマに... もう鳥肌モンですよ、これは。ポールのソロ名曲の数々をこうしてエエ音で聴けるっちゅーのは最高ですね。買うて良かったですわ。
このレコードはかなりレアらしくeBayではカスリもせず。Discogsには去年から1枚だけ€150のNM盤が出ていたのだが、バカ高い送料を入れて2万円オーバーではとてもじゃないが手が出ない。仕方がないのでいつものように“お気に入り”に登録して毎日チェックしていたところ、別のセラーからVG+ながらほぼ半額に近い$80の盤が出品され、しかもオファー可ということだったのでダメ元で $72でオファーしてみたところラッキーなことに即OKが出て、結局送料込み$100ポッキリで念願の「All The Best」を手に入れることが出来たのだ(^o^)丿 まさに待てば海路の日和あり... である。レコードが届いた翌日、私は早速B-SELSにこのレコードを持ち込んだ。
私:「All The Best」のウルグアイ盤が手に入ったんで持って来ました。
Sさん:おぉ、マトのPMTVが手書きですね。これは楽しみです。
私:どうですか?
Sさん:音が濃いですね。
私:でしょ? 派手さはないんですけど、音の密度がめっちゃ濃いんです。
Sさん:このA④「Ebony And Ivory」、音の奥行きが違いますね。
私:確かにUK盤やUS盤では聴けない音です。
Sさん:B①「No More Lonely Nights」のギター・ソロが何とも良い音してますね。
私:たまらんですよ、コレは。それとB②「Silly Love Songs」のベースも良い音してますやろ?
Sさん:とってもタイトですね。
私:余計な贅肉を削ぎ落としたような、そんなベースの音です。
Sさん:いやぁ、素晴らしいですねぇ...
私:B③「Let 'Em In」のドラムの音、エエでしょ?
Sさん:気持ち良いですねぇ。あれ?このB④「C Moon」だけ音が違いますね。
私:そうなんですよ。ここまでの3曲がめちゃくちゃ音が良かったせいもありますけど、急にガクン!と落ちたような感じで落差が激しいんです。一体どーゆーことなんでしょうね???
Sさん:不思議ですね。
私:今日はこの後用事があるので続きは次来た時でエエですか?
Sさん:もちろんです。
私:何なら置いて帰りますからお時間のある時に聴いてみますか?
Sさん:エエんですか? それは嬉しいです。UK盤とじっくり聴き比べてみます。
ということで「All The Best」をSさんに預けた私は1週間ほどしてから再び B-SELSを訪れた。
私:UK盤と聴き比べてみて何か収穫はありましたか?
Sさん:ええ、例の「C Moon」の謎が解けました。
私:エーッ、ホンマに??? 凄いですやん!!!
Sさん:実はUK盤と見比べてみたらウルグアイ盤の方がかなりデッドワックスの幅が狭くなってるんですよ... ほらね。で、「C Moon」の溝の位置がかなり違うでしょ?
私:なるほど、ホンマですね。
Sさん:つまり最初の3曲でかなり溝幅を贅沢に使いすぎたんじゃないでしょうか。
私:なるほど、で、途中まで来て慌てたと...(笑)
Sさん:そうそう...
私:レースで言うたら燃費も考えずに前半飛ばし過ぎて、後半になってガス欠やばい... みたいな感じですかね(笑)
Sさん:ハハハ... まぁそんなところでしょうね。
私:なるほど、それなら辻褄が合いますね。いかにも大らかなウルグアイらしい話ですわ。
Sさん:あくまでも私の想像ですけど...
私:いや、その仮説当たってると思いますよ。とにかくこれでスッキリしました。
Sさん:謎が解けたところで、続きを聴きましょうか。
私:C②「Another Day」のアコギの音がめっちゃ気持ち良いですね。
Sさん:C③「Maybe I'm Amazed」のギターの音もすごく良いです。
私:C⑤「Once Upon A Long Ago」、音の世界がとっても雄大ですね。
Sさん:この曲、UK盤と聴き比べてみませんか?
私:是非お願いします。
Sさん:UK盤もかなり良い音してますが、ウルグアイ盤はその上を行く感じです。
私:音の種類がちょっと違うという感じですね。
Sさん:もう一度ウルグアイの方を...
私:これはもう、のっけから全然違いますよ。ウルグアイの方はヴォーカルを引き立てて活かす音作りになってますね。ヴォーカルとバックの演奏とのバランスが絶妙と言うか...
Sさん:UKの方が音作りが派手なのに対し、ウルグアイの方は何とも懐かしい音になってますね。
私:じゃあSide-4いきましょか。
Sさん:D③「My Love」のエンディングで感動してるところにいきなりD④「We All Stand Together」のイントロ...
私:いかにもポールらしいセンスですよ。多分アメリカ人には理解できないでしょうけど。てゆーか、US盤は選曲違いでそもそもDラス2曲は入っていなかったっけ(笑)
Sさん:このD⑤「Mull Of Kintyre」のイントロ、たまりませんね~(≧▽≦)
私:ホンマに... もう鳥肌モンですよ、これは。ポールのソロ名曲の数々をこうしてエエ音で聴けるっちゅーのは最高ですね。買うて良かったですわ。