少し前の話になるが、昔録画した映画を観ていた時にたまたま渡辺謙が出ているスズキ・ワゴンRのCMが流れた。おぉ、こんなんあったなぁ~と懐かしがりながらも私の耳はバックで流れるメロディーに吸い寄せられた。演奏はヴァイオリン奏者デヴィッド・ギャレットによる「子供の凱歌」のカヴァー・ヴァージョンだったが、映画の本編に戻ってからも私の頭の中ではTOTOのオリジナル・ヴァージョンが鳴り出して映画どころではなくなってしまった(笑)
結局、映画鑑賞を途中で切り上げて2Fのオーディオ・ルームへと駆け上がり、レコード棚からTOTOの1stアルバム「宇宙の騎士」(←この邦題なんとかならんかったんか...)を取り出してターンテーブルに乗せた。う~ん、素晴らしい!!! 久々に、本当に久々に(←5年ぶりくらいか...)TOTOを聴いたがやっぱりエエわぁ...(≧▽≦) 彼らはアホなロックジャーナリズムによってフォリナーやジャーニー、ボストンらと共に “産業ロック” と揶揄されてきたが、私はこれらのバンドはみんな大好き(^.^) キャッチーなメロディーをギンギンのロックに仕立て上げるなんて最高ではないか! そういう意味でも80年代の洋楽黄金時代において重要な役割を果たしたTOTOというグループはもっとリスペクトされていいと思う。
そもそも70年代に登場した新人バンドのデビュー・アルバムの中で衝撃の大きかった私的TOP3がヴァン・ヘイレン、ボストン、そしてこのTOTOだった。彼らの1stシングル「Hold The Line」を初めて聴いたのは高1の時だったが、パーカッシヴなピアノの連打と唸りを上げるギターの咆哮が織りなすオリジナリティー溢れるそのユニークなサウンドがとても新鮮に聞こえ、すぐにアルバムを買いに走ったのを覚えている。
Toto - Hold The Line (Official Video)
アルバムを買ってきてレコードに針を落としていきなり聞こえてきたのがA①「Child's Anthem」だった。おぉ、この風雲急を告げるようなイントロ、めっちゃカッコエエやん!!! たたみかけるようなジェフ・ポーカロの驚異のドラミングの前に理性など吹っ飛んでしまい、アドレナリンがドバーっと出まくる。血湧き肉躍るとはまさにこのこと。そういえば昔テレビのスポーツ番組を見ていてBGMでこの曲がかかった時は担当ディレクターの選曲センスに唸ったものだ。
Toto - Child's Anthem
2ndシングルのA②「I’ll Supply The Love」は後半部分の盛り上がりが何といっても素晴らしい。このサウンドを換骨奪胎してジョン・ウェットンの翳りのあるヴォーカルが醸し出すウエットな要素を付け加えて大仰に飾り立てるとエイジアになる... と言ったら言い過ぎか(笑)
B面では1曲目に置かれたB①「Girl Goodbye」がカッコイイ! 3rdアルバム「Turn Back」に入っている名曲「Goodbye Elenore」(←なんか Goodbye 多いな...)に繋がるような歯切れのよいアッパー・チューンで、ジェフ・ポーカロが繰り出す変幻自在なリズムに乗ってボビー・キンボールのエモーショナルなヴォーカルが炸裂する。全開で突っ走るスティーヴ・ルカサーのギター(←この人、「ハード・デイズ・ナイト」が自分の音楽の原点だと公言してるガチのビートルズ・ファンです...)もたまらんたまらん!
Toto - Girl Goodbye
とまぁこのようにこのアルバムはシングル曲以外にもヒット・ポテンシャルの高いナンバーが数多く収録されており、彼らのキャリアの中で一番売れた「Ⅳ」と並ぶ最高傑作と言っていいと思う。極端な言い方をすれば、80'sロックとして究極の完成度を誇る「Ⅳ」に対し、クオリティーの高いデビュー作としての衝撃性に圧倒される「Ⅰ」... という感じか。
因みにこのレコードのUS盤を買った当時はまだオリジナル盤云々の知識が皆無で、何も知らずに2ndプレス盤(PCナンバー)を買ってしまいUS盤にしては音がイマイチやなぁと思っていたのだが、それから何年か経って1stプレス(JCナンバー)に買い直して聴いてみたところ、これぞ TOTO とでも言うべき元気ハツラツなサウンドが聴けて大満足ヽ(^o^)丿 デッドワックス部分を見ると両面共に TML-M の刻印があり、これはつまり The Mastering Lab でマスタリングされたことを示している。どうりで音のヌケが良いわけだ。Discogsで調べてみるとこのアルバムのUSオリジナル盤は他にも色んなヴァージョンが出ているようなので注意が必要だ。
それともう一つ、つい最近ビートルズ関連のウルグアイ盤を買った時に追加送料なしであと2枚送れますよとのことだったので、モノのついでにとこの「TOTO Ⅰ」($15)を買ってみたところ、独自カットでUS盤とは又違った味わいの音が楽しめたのだが、面白かったのは、A③「Georgy Porgy」のエンディングの2回リフレインをあろうことか1回目で終わったものと勘違いしてフェイド・アウトしてしまい、間違いに気付いたエンジニアが慌てて2回目のリフレインを途中からフェイド・インしていること。ちょうどビートルズのイタリア盤「Abbey Road」でAラスの「I Want You」が強制フェイド・アウトする(笑)のと同じようなアクシデントだと思われるが、こちらは明らかにミスに気付いているわけで、それでも “まぁエエか...” とばかりにそのまんま商品化してしまうところが細かい事に拘らないウルグアイらしくて可笑しかった。
結局、映画鑑賞を途中で切り上げて2Fのオーディオ・ルームへと駆け上がり、レコード棚からTOTOの1stアルバム「宇宙の騎士」(←この邦題なんとかならんかったんか...)を取り出してターンテーブルに乗せた。う~ん、素晴らしい!!! 久々に、本当に久々に(←5年ぶりくらいか...)TOTOを聴いたがやっぱりエエわぁ...(≧▽≦) 彼らはアホなロックジャーナリズムによってフォリナーやジャーニー、ボストンらと共に “産業ロック” と揶揄されてきたが、私はこれらのバンドはみんな大好き(^.^) キャッチーなメロディーをギンギンのロックに仕立て上げるなんて最高ではないか! そういう意味でも80年代の洋楽黄金時代において重要な役割を果たしたTOTOというグループはもっとリスペクトされていいと思う。
そもそも70年代に登場した新人バンドのデビュー・アルバムの中で衝撃の大きかった私的TOP3がヴァン・ヘイレン、ボストン、そしてこのTOTOだった。彼らの1stシングル「Hold The Line」を初めて聴いたのは高1の時だったが、パーカッシヴなピアノの連打と唸りを上げるギターの咆哮が織りなすオリジナリティー溢れるそのユニークなサウンドがとても新鮮に聞こえ、すぐにアルバムを買いに走ったのを覚えている。
Toto - Hold The Line (Official Video)
アルバムを買ってきてレコードに針を落としていきなり聞こえてきたのがA①「Child's Anthem」だった。おぉ、この風雲急を告げるようなイントロ、めっちゃカッコエエやん!!! たたみかけるようなジェフ・ポーカロの驚異のドラミングの前に理性など吹っ飛んでしまい、アドレナリンがドバーっと出まくる。血湧き肉躍るとはまさにこのこと。そういえば昔テレビのスポーツ番組を見ていてBGMでこの曲がかかった時は担当ディレクターの選曲センスに唸ったものだ。
Toto - Child's Anthem
2ndシングルのA②「I’ll Supply The Love」は後半部分の盛り上がりが何といっても素晴らしい。このサウンドを換骨奪胎してジョン・ウェットンの翳りのあるヴォーカルが醸し出すウエットな要素を付け加えて大仰に飾り立てるとエイジアになる... と言ったら言い過ぎか(笑)
B面では1曲目に置かれたB①「Girl Goodbye」がカッコイイ! 3rdアルバム「Turn Back」に入っている名曲「Goodbye Elenore」(←なんか Goodbye 多いな...)に繋がるような歯切れのよいアッパー・チューンで、ジェフ・ポーカロが繰り出す変幻自在なリズムに乗ってボビー・キンボールのエモーショナルなヴォーカルが炸裂する。全開で突っ走るスティーヴ・ルカサーのギター(←この人、「ハード・デイズ・ナイト」が自分の音楽の原点だと公言してるガチのビートルズ・ファンです...)もたまらんたまらん!
Toto - Girl Goodbye
とまぁこのようにこのアルバムはシングル曲以外にもヒット・ポテンシャルの高いナンバーが数多く収録されており、彼らのキャリアの中で一番売れた「Ⅳ」と並ぶ最高傑作と言っていいと思う。極端な言い方をすれば、80'sロックとして究極の完成度を誇る「Ⅳ」に対し、クオリティーの高いデビュー作としての衝撃性に圧倒される「Ⅰ」... という感じか。
因みにこのレコードのUS盤を買った当時はまだオリジナル盤云々の知識が皆無で、何も知らずに2ndプレス盤(PCナンバー)を買ってしまいUS盤にしては音がイマイチやなぁと思っていたのだが、それから何年か経って1stプレス(JCナンバー)に買い直して聴いてみたところ、これぞ TOTO とでも言うべき元気ハツラツなサウンドが聴けて大満足ヽ(^o^)丿 デッドワックス部分を見ると両面共に TML-M の刻印があり、これはつまり The Mastering Lab でマスタリングされたことを示している。どうりで音のヌケが良いわけだ。Discogsで調べてみるとこのアルバムのUSオリジナル盤は他にも色んなヴァージョンが出ているようなので注意が必要だ。
それともう一つ、つい最近ビートルズ関連のウルグアイ盤を買った時に追加送料なしであと2枚送れますよとのことだったので、モノのついでにとこの「TOTO Ⅰ」($15)を買ってみたところ、独自カットでUS盤とは又違った味わいの音が楽しめたのだが、面白かったのは、A③「Georgy Porgy」のエンディングの2回リフレインをあろうことか1回目で終わったものと勘違いしてフェイド・アウトしてしまい、間違いに気付いたエンジニアが慌てて2回目のリフレインを途中からフェイド・インしていること。ちょうどビートルズのイタリア盤「Abbey Road」でAラスの「I Want You」が強制フェイド・アウトする(笑)のと同じようなアクシデントだと思われるが、こちらは明らかにミスに気付いているわけで、それでも “まぁエエか...” とばかりにそのまんま商品化してしまうところが細かい事に拘らないウルグアイらしくて可笑しかった。