shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

【祝!B-SELS 2周年】「Rubber Soul」のインド盤1stプレス!

2020-06-17 | The Beatles
 奈良が世界に誇るビートルズ・アナログ・レコードの名店 B-SELS が今日6月17日で開店2周年を迎える。このお店は “ビートルズを少しでも良い音でお客さんに聴いてほしい” という素晴らしい信念をお持ちの店主Sさんがマザー/スタンパーの若い盤や高音質な各国盤に力を入れた品揃えをされており、この2年の間に音の良い掘り出し物のレコードを何十枚と買わせていただいた。Sさん、ホンマにいつもありがとうございます。そしてこれからもどうぞ宜しくお願い致しますm(__)m
 今年上半期に買ったアナログ・レコードは新型コロナの影響もあって例年よりも少なく、さっき数えてみたらちょうど60枚だったのだが、そんな中で最も音の良かったTop 3が「White Album」の1G/1G盤、前回取り上げた「A Hard Day's Night」の南ローデシア盤、そして少し前に B-SELS で買った「Rubber Soul」のインド盤で、何とトップ3中の2枚が B-SELS 購入盤なんである。ということで今回はB-SELSに敬意と感謝を込めてそのインド盤「Rubber Soul」を取り上げよう。
 あれはまだコロナウイルスが猛威を振るっていた4月半ばの事で、お店HPの4/14付の「日記」でSさんが「RUBBER SOUL INDIA!」というタイトルでこのレコードのことを取り上げられたのを目にしたのがそもそものきっかけだった。「Rubber Soul」のインド盤はモノラル盤もステレオ盤(←A面だけローカル・リカット)も両方とも持っていた私は一体どんな感想を書かれているのだろうと興味津々でそのコラムを読み始めた。
 “『RUBBER SOUL』のインド・オリジナル・ステレオ盤を出品した。”という書き出しで始まり、“特に「NORWEGIAN WOOD」のジョージのシタールをインド盤で聴きたい!ということで人気のインド盤であるが...” と、ここまではごく普通の導入部だったが、その後に続く “B-SELSに出品したのは、両面ともUKマザーの盤。” という一行で私のテンションは急上昇した。
 ただでさえ絶対数の少ないインド盤はたまにオークションで見かけてもそのほとんどが怪しいローカル・リカット盤で、その音質もピンからキリまで玉石混交状態というのが正直なところ。私の経験上では “玉” よりも “石” をつかむ確率の方が高いように思うのだが、その数少ない“玉” に該当するのがUKマザーのインド盤で、これまでも「White Album」や「Revolver」でその音の素晴らしさを実感していた私は “これはエライコッチャ!” とコーフンしながらそのコラムを読み進めた。
 すると“R/Gという最初期スタンパー” で “盤質が素晴らしく”“本当に良い音がする” と書かれている。お店でかけたらお客さんが “すごい音ですね!” と何度も褒めちぎっておられたとのこと。これはどう考えても私の持っているローカル・リカット盤とは次元の違うスーパーウルトラ高音質盤に違いない。そう考えるといてもたってもいられなくなり、私は平日にもかかわらずその翌日に B-SELS に行くことにした。比較対象として手持ちのローカル・リカット盤(2ndプレス)を携えて...
 実を言うとこの時はちょうど車が故障していて(←BMWってホンマによぉ壊れよるわ... しかも修理代が32万ってナメとんのか! その金でレコードが何枚買えると思うてんねん、この糞ドイツ車が!!!)、電車で通勤するのは鬱陶しいというだけの理由でたまたま有休を取っていたのだが、ちょうど新型コロナのパンデミック真っ最中ということもあって、他の乗客がみんな保菌者に見えて(笑)めちゃくちゃ怖かった。しかしこのインド盤「Rubber Soul」だけはどんな危険を冒してでも(←そんな大袈裟な...)一刻も早く手に入れたいと思い、勇躍B-SELSへと向かったのだった。
 平日の真昼間に来店した私を見てSさんはとても驚いておられたが、“「日記」に書かれてたインド盤ってまだありますか?” と尋ねると “そんなすぐに売れますかいな... ただでさえコロナでヤバい時期やのに...(笑)” と笑いながら早速かけて下さった。以下は2枚続けて聴いた後の会話;
 私:同じインド盤ステレオなのに音作りがかなり違いますね。
 Sさん: 2ndリカット盤の方がラウドですね。ベースがブーン、ブーンいってる...
 私:でも1st UKマザーの方が遥かに自然な音ですよ。続けてかけると“こんだけ違うねんな...(゜o゜)” って思いましたもん。
 Sさん:1stの後で聴くと2ndは高域がちょっとうるさく感じますね。
 私:A③「You Won't See Me」なんて違いがハッキリ出てましたよ。1stの方は安心できる聴き慣れた音という感じがしました。それにしても盤質エエですね~
 Sさん:イヤなキズがほとんどないでしょ(←と嬉しそう...)
 私:2ndの方は聴き疲れするというか、あまりヴォリュームを上げたくないけど、1stの方は全然大丈夫です。心と身体に沁みてきますね。2ndは1stに比べて音の世界が狭く感じます。
 Sさん: ステレオの定位も違いますね。
 私:それにしてもこのB①「What Goes On」、いきなりコレはブッ飛びますね
 Sさん:文句のつけようがない、素晴らしい音です。
 私:めっちゃ生々しいですね。
 Sさん:B⑤「Wait」なんて各楽器がとってもクリアーで濁りのない音ですね。
 私:B⑦「Run For Your Life」の音のバランス、もう最高!!!
 Sさん:UKから行ったメタルマザーが3/2ならこれがインドの最初期盤ですよ。
 私:いやぁ~、これは凄かったです。怖い思いをして(笑)来た甲斐がありましたわ。これ、買います。
 Sさん:ありがとうございます。こんなに早く売れるとは思いませんでした。
 私:これ聴いたらもうリカット盤は聴けませんね。それくらい素晴らしい音ですよ。この前売っていただいた「Revolver」といい、去年大発見した「Imagine」といい、インド盤って時々とてつもない美音を聴かせてくれますよね。ホンマに奥が深いですわ...(≧▽≦)