shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

赤盤青盤のアイルランド盤

2020-06-28 | The Beatles
 私はアイルランド盤のガッツ溢れる音が大好きで、ビートルズ関連の盤が出ていると必ず買うようにしている。もちろん基本的にはUKマザーの音なのだが、プレス枚数が極端に少ないせいか、鮮度の高い音が楽しめて意外な掘り出し物に出会えることが多いのだ。このブログでもジョンの「ロックンロール」「サムタイム・インNYC」やポールの「バンド・オン・ザ・ラン」「バック・トゥ・ジ・エッグ」などを取り上げてきたが、今年に入ってついに本家ビートルズのアイルランド盤を入手した。ちょうど新型コロナで国際郵便網が麻痺する直前の3月初めに買ったのだが、それが今回取り上げる「The Beatles 1962-1966」と「The Beatles 1967-1970」の2枚で、どちらも同じセラーから立て続けに落札。赤盤が€34.85で青盤が€36.85... 2枚組のベスト盤2セットで送料込みでも1万円以下という安値で買えて大喜びだ。私はいつものようにこのレコードをB-SELSに持ち込んだのだが、時間の関係で赤盤のみの試聴となった。
 私:今日はアイルランドの赤盤を聴きましょう。マトは3/4/3/3/ですが、4面共にI.R.L.の刻印があります。どうですか、この音?
 Sさん:しっかりした音ですね。いやぁ、カッコイイです。
 私:私はこの音好きですね。ただ、「Please Please Me」や「All My Loving」の左右泣き別れステレオではヴォーカルが演奏に負けちゃってるのが惜しいですけど。
 Sさん:演奏はどれもめっちゃパワフルですね。それと、「And I Love Her」のバランスはすごく良いと思います。
 私:UK盤とちゃんと聴き比べたワケじゃないですが、どの曲も芯のある音で良いですね。
 Sさん:ロック色が強いですね。やっぱりプレス枚数の少なさが効いてるのかな。
 私:おぉ、この「Help!」の躍動感はハンパないですね。
 Sさん:「We Can Work It Out」はタンバリンに耳が行っちゃいます。この音作りはユニークですね。
 私:次の「Day Tripper」もそうですよ(笑)
 Sさん:特にこういうロック系の曲がいいですね!
 私:それにしても赤盤って国によって音が全然違いますね。
 Sさん:そうそう、まずマトが違いますからね。
 私:私はこの “ロックな赤盤” 大好きです。Side-4はどうでしょう? 感じ変わりますかね?
 Sさん:「Michelle」のギターの音が違いますね。
 私:バラッドでもドライで辛口というか、ハードボイルド路線を貫徹してますし、イケイケの「Paperback Writer」なんてアイルランド盤にドンピシャの音ですよ。
 Sさん: 確かに... (笑)。バック・コーラスの影が薄くてとにかくギターがガンガンきますね。コレは凄い!
 私:「Eleanor Rigby」のアグレッシヴなストリングスもエグい...(笑)
 Sさん:ホンマにアグレッシヴですねぇ。
 私:「Yellow Submarine」のアコギも元気元気!
 Sさん:UK盤と同じハリー・モスのカッティングなのに、何だかDMM録音盤を聴いてるみたいです。
 私:音が生々しいですよね。
 Sさん:良い意味で、カッティング・エンジニアの意思をよく伝えてくれるレコードですね。
 私:お気に召したようでよかったです。持ってきた甲斐がありましたわ。

尚、B-SELSで一緒に聴けなかった「The Beatles 1967-1970」の方も同傾向の音作りで「Lady Madonna」や「Back In The USSR」、「Ob-La-Di, Ob-La-Da」なんかもうノリノリのイケイケ・サウンドが気持ち良かったし、盤質が良いせいもあってか「Here Comes The Sun」がめっちゃ生々しい音で聴けて嬉しかった。これはエエ買い物しましたわ (^o^)丿