shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Eight Days A Week (Blu-ray Collector's Edition) / The Beatles

2017-01-01 | The Beatles
 新年あけましておめでとうございます... などと呑気に構えてる場合ではない。何とポール来日決定のニュースが飛び込んできたのだ! のんびり年を越そうと思っていたのに、青天の霹靂とはまさにこのことだ。しかも今回は平日を含む4月末の東京3公演だけで、よりにもよってその土日は仕事入ってるやん... う~ん、ショック(>_<)  せっかくポールが来てくれるというのに仕事のせいで観に行けないなんてめっちゃ悲しい。新年早々こんな暗~い気持ちになろうとは夢にも思わなかったが、年の初めからブログで愚痴るのもみっともないので、気を取り直して映画「エイト・デイズ・ア・ウィーク」Blu-ray盤について書いていこう。
 映画の封切りから3ヶ月でのBlu-ray/DVD化はファンとしては非常に嬉しいのだが、この映画の唯一にして最大の汚点である浅井慎平の意味不明な寝言なんぞ聴きたくない私は日本公開Ver. ではなくインターナショナルVer. が欲しかった。ところがそのためには99%同内容の日本公開Ver. とセットになった「コレクターズ・エディション」(←2枚共欲しい変態ファンなんておるんかいな???)を買うしか選択肢が無い。さらに無意味なTシャツまで付けて値段を吊り上げるという抱き合わせ販売(←そんな余計なモン付けるんやったらシェア・スタジアムのレストア映像ディスク付けんかい!)にもウンザリだ(>_<)  輸入盤も考えたが字幕が無いのは何かと不便なので、私は仕方なしにクソ高い「コレクターズ・エディション」を買い、日本公開Ver. のディスクをHMCのシェア・スタジアムBlu-ray盤に入れ替えて自家製スーパー・ウルトラ・スペシャル・デラックス・コレクターズ・エディション(笑)にアップグレードしてやった。
 映画本編に関しては2ヶ月ぶり4回目の視聴ということになるが、何回観ても細かい発見があって飽きることがない。映画館では “今のとこ、もう一回リピート” というワケにはいかなかったので家でじっくり観れるのは実にありがたいことだ。日本公演のパートに関してはインターナショナルVer. の方が短く、ジョージとリンゴのコメントのみでサラッと流している感があるが、浅井慎平が出てきてクドクド喋りまくる不自然極まりない日本公開Ver.(←まぁ「千と千尋」に出てくるオクサレさまみたいな湯川れい子が出てくるよりはまだマシか...)よりもこっちの方がスッキリしていて良いと思う。
 それと、ルーフトップ・ライヴのシーンを改めて見直してみて、映画「レット・イット・ビー」とは別アングルの映像がふんだんに使われていることに興奮を禁じ得ない。これはレストア&リマスターされ未公開映像も満載の「レット・イット・ビー」Blu-ray盤の発売が遠くない将来に実現するという予兆なのか? アップルさん、遅くとも2020年には「レット・イット・ビー」50周年記念としてどーぞよろしくお願いしますわm(__)m
 特典映像ディスクに関しては、評論家や学者センセイ達によるありきたりなビートルズ分析(←ミュージック・エアでやってるビートルズ番組ってこのパターン多いよな...)なんかよりもメンバー自身や関係者が語るエピソードの方が数段面白い。まだ数回しか観ていないが、ポールの “ティン・パン・アリー系の「ハウ・ドゥー・ユー・ドゥー・イット」をリヴァプールで披露したら仲間たちに笑われた” やリンゴの “ジョンがベースを引き受けるわけがない” にはニヤリとさせられたし、ポールがモータウンのベース・プレイヤーであるジェームズ・ジェマーソンのメロディックなプレイを聴いて “ベースでも演奏を引っ張れる” と気付いた話なんかは実に興味深かった。
『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK』特典映像-1(Write Our Own)
『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK』特典映像-3(John The Bass)


 ポールとリンゴ以外ではロニー・スペクターの話が一番面白かった。ビートルズがアメリカ上陸前からロネッツとグループ同士で親しく友達づきあいしてたとか、アメリカに来てホテルに缶詰め状態のジョンがロニーに電話で “外に出られない” と助けを求め、彼女が4人をお忍びでハーレムに連れて行った話とか、思わずへぇ~ボタンを連打したくなるエピソードだ。ピーター・アッシャーが出来たてホヤホヤの「抱きしめたい」をジョンとポールのピアノ連弾で聞かせてもらってぶっ飛んだ話とか、トニー・ベネットの息子さんがシド・バーンスタインの計らいでシェア・スタジアム公演に連れて行ってもらい、ここで待ってなさいと言われた楽屋でジョンのギターを見つけて大コーフンした話なんかもリアリティーがあって良かった。
 それと、インタビューに登場していた初代マネージャーのアラン・ウィリアムズ氏が昨日亡くなったとのことで、同じく大晦日に亡くなられた石坂敬一氏も含め、ビートルズゆかりの人達がどんどん亡くなっていくのはファンとして非常に寂しい。謹んでお悔やみ申し上げると共に、ビートルズをハンブルグへ連れて行きブレイクのきっかけを作ってくれたことに対して改めて感謝したいと思う。R.I.P.
 本編と特典ディスクを観た後はやっぱりシェア・スタジアム公演を観ないと収まらないのだが、映画館の大画面でシェアのライヴを観て以来自宅の46インチ画面では物足りなくなり、2~3年以内に65インチの超大型テレビを導入しようと目論んでいる。リビングで寛ぎながら超大画面で好きな時にシェア・スタジアムや武道館、ルーフトップのライヴが観れるなんて最高ではないか...(≧▽≦)  多分スカパーでやってくれるであろうポールの最新ライヴも4Kの美麗映像で存分に楽しめるだろう。円安になる前に欲しいレコードは大体手に入れたので、今年はオークションを一休みしてじっくりお金を貯めることにしよう。
『 ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK』Blu-ray&DVD予告編(発売前)