shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Live At River Plate / AC/DC

2012-12-18 | Hard Rock
 私は新譜情報にめちゃくちゃ疎いので、好きなアーティストのアルバムが出ているのを全く知らずにネットで偶然見つけて “うわー、こんなん出てたんや...(゜o゜)” とビックリすることが少なくない。この前も USアマゾンのトップ・ページを開くと、いきなり真っ赤な AC/DC のロゴと頭に角を立てるポーズをするアンガス・ヤングの雄姿が目に飛び込んできた。 AC/DC がニュー・アルバムを出しとったんか... それもライヴ・アルバムとは... これはエライコッチャである。これを聴かずして年は越せない(←何でやねん!)、ということで私は即、買いを決めた。
 この「ライヴ・アット・リヴァー・プレート」は2009年のワールド・ツアーの中から3日間で20万人を動員したアルゼンチンのブエノスアイレス公演の模様を収録したもので、彼らにとっては1992年の「ライヴ」以来20年ぶりのライヴ・アルバムということになる。全19曲中、この前作ライヴとは収録曲が13曲かぶっているのだが(←何十年経とうがライヴ定番曲は絶対に外せへんもんね...)、様々な公演の中からベスト・テイクを寄せ集めて1曲1曲がフェイドイン・フェイドアウトという独立した形で編集されていた前作が “ライヴ音源によるベスト盤” 的色彩が強かったのに対し、今回の盤は一公演丸ごと収録という形を取っており、ライヴの熱気をそのまま真空パックしたような感じで臨場感がハンパない。やはりライヴ盤はこうでなくっちゃ(^o^)丿
 AC/DCの曲は基本的に全部好きだが、ディスク1で特に気に入っているのが70's AC/DC屈指の名曲⑤「ダーティ・ディーズ・ダン・ダート・チープ」だ。私がこの曲を初めて聞いたのはジョーン・ジェットによるカヴァーでそれもかなりカッコ良かったが、さすがに本家のノリは凄まじい。キャッチーなサビに合わせて “ダン、ダッ、チー♪” と口ずさんでしまうこの曲はライヴで異様に盛り上がる定番曲だ。
AC/DC - Dirty Deeds Done Dirt Cheap [HD] Live at River Plate (Argentina)


 高揚感を煽るように切っ先鋭く切り込んでくるギターがインパクト絶大なあのイントロだけで大歓声が沸き起こる⑦「サンダーストラック」もめっちゃ好き。この曲はロックのプリミティヴな初期衝動を強烈に感じさせる問答無用のヘッドバンギング・ソングで、その圧倒的なグルーヴ感がめちゃくちゃ気持ちいい(^_^) コーラスに合わせて “サンダー!!!” と叫びながら拳を突き上げたくなる(?)のは私だけではないだろう。
ACDC - Thunderstruck - Live At River Plate [HD] Legendado


 ディスク2ではまず何といっても④「ユー・シュック・ミー・オール・ナイト・ロング」である。さすがは南米の国だけあってオーディエンスの熱狂ぶりは凄まじく、スタジアムを埋め尽くした大観衆がサビを大合唱しながらうねりまくる様は筆舌に尽くしがたい。曲のグルーヴを根底から支えるフィル・ラッドの堅実にしてツボを心得たドラミングはアンガスのリフとの相性も抜群で、彼こそがAC/DCの骨太サウンドの影の立役者なのだと改めて実感させられる。セット・リストの曲のほとんどがフィル・ラッド在籍時のものというのも偶然ではないだろう。
AC/DC - You Shook Me All Night Long [HD] Live at River Plate (Argentina)


 そしてそんな④に負けず劣らず凄いのが⑥「ホール・ロッタ・ロジー」だ。イントロの “デケデ デケデケ♪ アンガス!” というお約束のアンガス・コールからノリノリで疾走するこの曲のカッコ良さを何と表現しよう? とにかくこの骨太なリフ、最高ではないか! この1曲にロックンロールの様々なエッセンスが凝縮されていると言っても過言ではないだろう。ロックンロール・トレインにまたがった巨大なバルーンのロジーが登場するというド派手な演出に煽られて会場のボルテージもまさに最高潮(^o^)丿 リフの鬼神、アンガス・ヤングの真骨頂が思う存分堪能できるスリリングなナンバーだ。
AC/DC - Whole Lotta Rosie [HD] Live at River Plate (Argentina)


 いよいよコンサートも佳境に入り、⑧「ハイウェイ・トゥ・ヘル」のあの耳慣れたギター・リフが響き渡ると同時に湧き起る大歓声... そして7万人の大合唱だ。この異様なまでの盛り上がりはあの伝説のドニントン・ライヴさえも凌駕しているように思う。とにかく理屈抜きに身体が揺れる原始的なタテノリ・グルーヴが圧巻だ。やっぱりAC/DCはエエのう... (≧▽≦)
AC - DC- Highway To Hell- Live At River Plate HD 2009