shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Nagoya & Osaka 2024【大阪編】/ Queen + Adam Lambert

2024-03-24 | Queen
 2024クイーン日本公演ブートレッグ祭り映像編の大トリは当然京セラドームである。2020年のラプソディー・ツアーの時は大阪公演だけロクな映像作品がなくてガッカリしたので、今回こそは!と祈るような気持ちで待ち構えていた私が手に入れたのはライトハウスから名古屋とのカップリングで出ている2種類のDVDと、PHOENIX という謎のレーベルから「Japan 2024 Kyocera Dome Osaka」というブルーレイの3枚。しかし残念なことにこのブルーレイというのが4種類の映像ソースの切り替えタイミングが素人レベルで、しかもその内の1つが超高角度からの豆粒映像という論ずるにも値しないアホバカ盤だったので即別室送り。スイッチングがヘタクソなマルチカメラはワンカメに激しく劣るという教訓を得た。

【Early Edition Disc 2(LH)】
 クイーンの京セラ公演の感想をこのブログにアップした時にライヴの動画をYouTubeで探したところ、一つだけ群を抜いて高画質で見やすい全編映像があったのでそれを貼り付け、“ひょっとしてライトハウスがコレをパクって商品化するんちゃうか...” と考えていたら、翌週の新作紹介に “ステージ中央を真っ正面に見据えつつ、超巨大スクリーンを丸ごと捉えた全景ショット” という行があり、“絶対にアレやろな...” と確信。届いた映像を観ると案の定だった。画面左上の表示が “2024.1.7 Wed OSAKA JAPAN” と日付を間違えたまま商品化しているのが笑えるが、その後しばらくして Universal の横やりで消されてしまったので(←ブライアンがインタビューで Universal のそういうやり方に苦言を呈してた...)ライトハウスさん、ディスク化してくれてありがとうだ。
 映像はアリーナ席真ん中あたりのほぼ真正面からステージ全体を捉えており、ほぼ固定アングルでバックの巨大スクリーンに映るステージの様子をまるごと見れるのが嬉しい。右スタンド席の私はステージを斜め目線でしか見れてなかったし、デジカメや双眼鏡や手拍子で忙しかったので(笑)、巨大スクリーンに映し出される迫力満点のマルチカメラ・プロショット映像や様々な工夫を凝らしたCG映像、そして目の覚めるような美しいライティングといった見どころをこの映像でバッチリ楽しめるのだ。例えばアンコールの「We Will Rock You」でスクリーンにロボットがいっぱい出てくるところがあるが、最後のブライアンのギターの轟音に合わせてヘッドの先から光線が出てロボット軍団を蹴散らすという仕掛けは恥ずかしながらこの映像を観て初めて知ったし、他にも“なるほど、そういうことやったんか...” という目からウロコ的な発見があって実に愉しい。画質も良いし(←YouTubeではもっと高画質だった気がするが、DVD化でダウンコンバートされたのかな...)、私的には非常に重宝している1枚だ。
    
    
    
    

【私的評価】
 ・画質:8.5
 ・音質:8
 ・カメラワーク:9
 ・総合満足度:9.5

【Definitive Edition Disc 2(LH)】
 4年前にこのブログでクイーン2020大阪公演のベスト・ブート決定戦というのをやった時に YouTube から “Queen and Adam Lambert, VIP OPERA BOXES VIEW” という映像を見つけてきて貼り付けたのだが(←例によってすぐに消された...)、この Definitive Edition の映像はまさにその全編ヴァージョンという感じのもので、開演直前にステージ上でスタンバイしているメンバーの様子とか、滅多に見られないレアな映像が(→「手をとりあって」の途中でロジャーが休憩からステージに戻ってくる様子もバッチリ!)拝める。メンバーとの距離も激近だし、カメラワークも落ち着いていて非常に見やすい。
 ただ、背面映像って2~3曲なら “おぉ、これは興味深い!” と楽しめるのだが、約2時間も観続けるとさすがに飽きてくるし、クイーンならではの絢爛豪華なライヴの醍醐味を味わうという点では正直物足りない。珍味食材がどう転んでもメイン・ディッシュにはなれないのと同じ理屈だ。有名な「Live Aid」映像の例を挙げるまでもなく、この手の舞台裏映像は正面からのクロース・ショットと上手く組み合わせてサブ映像として使ってこそ初めて活きてくると思うので、これはこれで大いにアリだが、Definitive Edition(決定版)と呼ぶのはちょっと違うだろう。京セラでも名屋編や東京編みたいな正面からの超絶クロース・ショットがあったらよかったのに...
    
    
    
    
【私的評価】
 ・画質:7
 ・音質:7
 ・カメラワーク:9.5
 ・総合満足度:7.5
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