shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Nagoya & Osaka 2024【名古屋編】/ Queen + Adam Lambert

2024-03-17 | Queen
 2024クイーン日本公演ブートレッグ祭りの後半戦は西日本の2公演。まずは名古屋からいこうと思うが、最初に出たのが「Nagoya & Osaka 2024」で、その2週間後に出たのが同タイトル別映像の“Definitive Edition”。タイトルからわかるようにどちらも大阪公演とのカップリングで老舗レーベルのライトハウスからリリースされたものだ。
 ツアー初日となるナゴドでのライヴは5回行われた今回の日本公演で唯一「Killer Queen」が演奏されたという点だけでも大変貴重だし、「Fat-Bottomed Girls」や「I Was Born To Love You」のセットリスト内での演奏順序も違っていて、大阪・札幌・東京公演とは又違った雰囲気が楽しめる。それでは早速2種類のナゴドDVDを比べてみよう。

【Early Edition Disc 1】
 「Nagoya & Osaka 2024」のDisc 1に収められた映像は何とアリーナ最前列からのスーパー・クロース・ショットで、“視界には前方客の姿がゼロ。撮影者とステージの間にいるのはセキュリティとカメラクルーのみ。「バンドと自分だけ」感覚は圧倒的で、まるで無観客のリハーサルに同席しているような独り占め感を味わえる...” という説明通りの凄い映像で、“最前列ってこんな見え方するんか...” と感銘を受けるレベル。花道での演奏を捉えたショットはさすがに最前列とはいかないが、それでも激近であることに変わりはなく、「Bicycle Race」でアダムが乗るバイクのリアナンバープレートのQALという文字がクッキリハッキリと読み取れる。カメラワークも抜群で、落ち着き払ってメンバーの動きを追いながらプロショットみたいな映像を連発してくるのだからもう参りましたと平伏すしかない。
 しかし好事魔多しとはよく言ったもので、所々にカットがあって曲の最中に急に数バース飛んでしまうのだ。「Hammer To Fall」で2ヶ所、「Another One Bites The Dust」で1ヶ所飛んでいるし、「Bicycle Race」もイントロの途中から始まっている... といった按配。曲中のカットを極端に嫌う私としては、撮影ポジションもカメラワークも完璧なだけに悩ましいところだ。
   
   
   
   
【私的評価】
 ・画質:9
 ・音質:7.5
 ・カメラワーク:10
 ・総合満足度:9

【Definitive Edition Disc 2】
 ライトハウスでは同じライヴでより優れた作品を後から出す時に “Definitive Edition(決定版)” というタイトルを付けるのがお約束で、こちらの商品説明にもハッキリと “最高峰を更新する新映像” “クオリティも個性も本作の方が強烈” “シンプルに名古屋No.1” と書かれている。撮影者は「SAPPORO 2024(のDisc 1)」や「TOKYO 2024(のDisc 2)」と同じ人物だということだが、撮影ポジションは最前列とはいかないものの、ステージに近いこともあってズームを多用する必要性がないからか非常にスムーズで安定したカメラワークで撮れており、観ていて全くストレスを感じさせない素晴らしい映像になっている。又、一瞬ブルーレイかと見間違うぐらい輝度の高いキレイな画質で、少なくとも映像という点においてはこれ以上を望むことはできないだろう。
 敢えて難を挙げれば音が時々大きくなったり小さくなったりするところがあるが、映像が素晴らしすぎて音量の変化などさして気にはならない。「Bohemian Rhapsody」のイントロが僅かに切れているが、それがなければ完璧な100点満点だっただろう。今回のブート祭りの№1は文句ナシにコレだ。
   
   
   
   
【私的評価】
 ・画質:10
 ・音質:6
 ・カメラワーク:10
 ・総合満足度:9.9
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