ジョン・レノンのUKシングル盤は前回で一段落したので、今回は番外編としてイギリスでシングル・カットされなかったUS盤シングルを2枚取り上げます。
①Mother (1827)
この「マザー」を初めて聴いたのは確か中2の時だったと思うが、アルバム「ジョンの魂」(←それにしても凄い邦題やね...)に針を落とすといきなり“ゴ~ン、ゴ~ン... ” と深い井戸の底から響いてくるかのような鐘の音が響き渡り度肝を抜かれたのを覚えている。これだけでも“何じゃこりゃあ... (゜o゜)” だったのだが、重厚な鐘の音4連発の後、間髪を入れずに “マザァ~♪” とジョンの鬼気迫るヴォーカルが炸裂、30才を過ぎた大の男が、それもスーパースター中のスーパースターであるジョン・レノンが己の心の内にある暗部を白日の下にさらけ出し、“母さん行かないで... 父さん戻ってきて...” と絶叫するのだ。そんなヘヴィーな心情吐露をシンプル極まりないロック・サウンドに乗せたこの曲は耳に心地よいポップ・ミュージックとは対極に位置する極私的な歌であり、その度し難い “重さ” と “感情過多”(←ファン以外の人が聴いたらドン引きしてしまうレベルかも...)は日常聴きにはあまり向いていないが、時々取り出して聴くと “やっぱり凄いわ... (≧▽≦)” と圧倒されること請け合いの名唱だ。
私は「ジョン魂」や「シェイヴド・フィッシュ」といったLPでしかこの曲を聴いたことがなかったので、このシングル・ヴァージョンを聴いて冒頭の鐘の音4連発が入ってないことにビックリ(゜o゜) どちらが良いという問題ではないが、これだけでも印象はかなり違うし、曲の長さも3分55秒と、5分を超えるアルバム・ヴァージョンに比べてかなり短く編集されている。購入価格は$7.50(約900円)で、ランオフ部分には Bell Sound の刻印が入っており、UKオリジナルLPと比較試聴してみてもカッティング・レベルが高く、ジョンの心の叫びがよりリアルに迫ってきた。
John Lennon -Mother (single edit)-
②Woman Is The Nigger Of The World (1848)
この「ウーマン・イズ・ザ・ニガー・オブ・ザ・ワールド」は過激なタイトルや歌詞の内容にばかり注目が行きがちだが、私にとってはロックにおいて脇役に過ぎないサックスという楽器のカッコ良さを教えてくれた、忘れられない1曲だ。1972年頃にジョンのバック・バンドを務めていたエレファンツ・メモリーのアグレッシヴな演奏は当時のジョンの荒ぶるロックンロールにピッタリで、フィル・スペクターの音壁効果でパワーアップされた分厚いサウンドをバックに炸裂するジョンのヤクザなヴォーカルがたまらない... (≧▽≦) 特に曲の後半部で武骨なサックスが戦闘モードのジョンを更に鼓舞するところなんかもう最高だ。
男性による女性差別を激しく糾弾したこの曲は元々ヨーコが発した言葉にインスパイアされてジョンが書いたものだが、そもそも例の “失われた週末” で当時自分の秘書だったメイ・パンを半ば強制的に慰安婦としてジョンにあてがったのは他ならぬヨーコだったことは周知の事実。その一方で「女は世界の奴隷か!」などとフェミニスト面しているヨーコだが、一体どの口が言うねん!とはまさにこのことだろう。
このUS盤シングルも上記の「マザー」と同じくランオフ部分に Bell Sound の刻印が入っており、期待を裏切らない豪快なサウンドが楽しめる。購入価格は$5.00(約580円)で実にオイシイ買い物だった(^.^)
John Lennon - Woman Is The Nigger Of The World - Lyrics
①Mother (1827)
この「マザー」を初めて聴いたのは確か中2の時だったと思うが、アルバム「ジョンの魂」(←それにしても凄い邦題やね...)に針を落とすといきなり“ゴ~ン、ゴ~ン... ” と深い井戸の底から響いてくるかのような鐘の音が響き渡り度肝を抜かれたのを覚えている。これだけでも“何じゃこりゃあ... (゜o゜)” だったのだが、重厚な鐘の音4連発の後、間髪を入れずに “マザァ~♪” とジョンの鬼気迫るヴォーカルが炸裂、30才を過ぎた大の男が、それもスーパースター中のスーパースターであるジョン・レノンが己の心の内にある暗部を白日の下にさらけ出し、“母さん行かないで... 父さん戻ってきて...” と絶叫するのだ。そんなヘヴィーな心情吐露をシンプル極まりないロック・サウンドに乗せたこの曲は耳に心地よいポップ・ミュージックとは対極に位置する極私的な歌であり、その度し難い “重さ” と “感情過多”(←ファン以外の人が聴いたらドン引きしてしまうレベルかも...)は日常聴きにはあまり向いていないが、時々取り出して聴くと “やっぱり凄いわ... (≧▽≦)” と圧倒されること請け合いの名唱だ。
私は「ジョン魂」や「シェイヴド・フィッシュ」といったLPでしかこの曲を聴いたことがなかったので、このシングル・ヴァージョンを聴いて冒頭の鐘の音4連発が入ってないことにビックリ(゜o゜) どちらが良いという問題ではないが、これだけでも印象はかなり違うし、曲の長さも3分55秒と、5分を超えるアルバム・ヴァージョンに比べてかなり短く編集されている。購入価格は$7.50(約900円)で、ランオフ部分には Bell Sound の刻印が入っており、UKオリジナルLPと比較試聴してみてもカッティング・レベルが高く、ジョンの心の叫びがよりリアルに迫ってきた。
John Lennon -Mother (single edit)-
②Woman Is The Nigger Of The World (1848)
この「ウーマン・イズ・ザ・ニガー・オブ・ザ・ワールド」は過激なタイトルや歌詞の内容にばかり注目が行きがちだが、私にとってはロックにおいて脇役に過ぎないサックスという楽器のカッコ良さを教えてくれた、忘れられない1曲だ。1972年頃にジョンのバック・バンドを務めていたエレファンツ・メモリーのアグレッシヴな演奏は当時のジョンの荒ぶるロックンロールにピッタリで、フィル・スペクターの音壁効果でパワーアップされた分厚いサウンドをバックに炸裂するジョンのヤクザなヴォーカルがたまらない... (≧▽≦) 特に曲の後半部で武骨なサックスが戦闘モードのジョンを更に鼓舞するところなんかもう最高だ。
男性による女性差別を激しく糾弾したこの曲は元々ヨーコが発した言葉にインスパイアされてジョンが書いたものだが、そもそも例の “失われた週末” で当時自分の秘書だったメイ・パンを半ば強制的に慰安婦としてジョンにあてがったのは他ならぬヨーコだったことは周知の事実。その一方で「女は世界の奴隷か!」などとフェミニスト面しているヨーコだが、一体どの口が言うねん!とはまさにこのことだろう。
このUS盤シングルも上記の「マザー」と同じくランオフ部分に Bell Sound の刻印が入っており、期待を裏切らない豪快なサウンドが楽しめる。購入価格は$5.00(約580円)で実にオイシイ買い物だった(^.^)
John Lennon - Woman Is The Nigger Of The World - Lyrics