shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

ジョンのUKシングル盤特集①

2016-01-01 | John Lennon
 新年あけましておめでとうございます。数えてみたらこのブログで新年の挨拶をするのも8回目なんですね。よくもまぁ飽きもせずにと自分でもビックリですが、気のすむまでこの音楽日記を続けていこうと思いますので、本年もどうぞよろしくお願い致しますm(__)m

 2016年はジョン・レノンのシングル盤特集でスタート。去年の11月にディスクユニオンの開店セールで「イマジン」のUKシングルを手に入れて以来、ジョン、ポール、ジョージ、リンゴのソロ・シングルをeBayでガンガン獲りまくってきたが、約2ヶ月かかって欲しかった盤は大体ゲットすることが出来た。ビートルズ関連は同じ曲でもオリジナルLPに入っているヴァージョンとミックスや音圧が違うものが少なくないのでマニアは要注意だ。

①Give Peace A Chance (Apple 13 / R5795)
 ジョン初のソロ・シングル「ギヴ・ピース・ア・チャンス」を初めて聴いたのは75年リリースのベスト・アルバム「シェイヴド・フィッシュ」に収録された約1分の超ショート・ヴァージョンだったので、ジョンの死後に出た「ジョン・レノン・コレクション」でコンプリート・ヴァージョンを聴いた時はイントロのカウントを始め、めっちゃ新鮮に感じたものだった。シンプルな歌詞を単調なメロディーに乗せてひたすら繰り返し歌うというスタイルが功を奏して実に力強いメッセージ・ソングになっている。“revolution, evolution... meditations, United Nations, Congratulations♪” のようにライミングを上手く活用した言葉の速射砲によって聴き手にインパクトを与えるジョン・レノンの面目躍如といえる1曲だ。
 私が買ったのはプッシュアウト・センター型のダークグリーン・アップル・レーベルでA面のマトリクス枝番は -1(B面は聴かないのでどうでもいい...)。調べたところによると、マト1初回盤はレーベル面左のAPPLE 13の下に “R5795” があるのが特徴で、“Sold in UK”表記のあるものと無いものが混在しているとのこと。購入価格は£4.99(約880円)だった。
John Lennon- Give Peace A Chance


②Cold Turkey (Apples 1001)
 ジョンのセカンド・シングル「コールド・ターキー」(→邦題がアホバカ直訳の「冷たい七面鳥」って、感謝祭の残り物じゃあるまいし...笑)は麻薬の禁断症状を歌ったもので、ジョンは最初ビートルズとして歌おうとしたらしいが他の3人に拒否されたとのこと。そこでプラスティック・オノ・バンドとしてトロントでのライヴでお披露目し、その後にスタジオ入りしてレコーディングと相成ったらしい。エリック“ジャンキー”クラプトンによるギターが不気味に轟きわたる中、のたうち回る様に禁断症状の苦しみを歌うジョンのヴォーカルは説得力抜群だ。「イマジン」も悪くはないが、やっぱりジョンにはこういうパワフルでヘヴィーなロックンロールが良く似合う。
 私が買ったのはソリッド・センター型のダークグリーン・アップル・レーベルでA面のマトリクス枝番は -1U(B面は聴かないのでどうでもいい...)。そう言えば高校時代に買った「The Beatles – An Ilustrated Record」という本のこの曲の解説に “大きな音で演奏すること” という箇所があって何のことやらよく分からなかったが、このシングル盤のレーベル面中央にデカデカと太字で書かれた PLAY LOUD を見て長年の謎が解けた。これは要するに “このレコードは大音量でかけてくれ” という意味で、このplayは決して“演奏する”ではない。あ~スッキリした(^.^) 購入価格は£5.99(約1,060円)だった。
Cold Turkey (Single Version) - John Lennon & The Plastic Ono Band (Remastered 2010)


③Instant Karma (Apples 1003)
 上記の2曲と同じく、この「インスタント・カーマ」もベスト・アルバム「シェイヴド・フィッシュ」で初めて知ったのだが、歌詞カードの訳詞を見ても全く意味不明な内容で、長い間タイトルの意味が良く分からなかった。今でもちゃんと分かったと胸を張れる自信はないが、 “カルマ(つまり業、因縁、宿命)は瞬時にしてオマエを捕えるぞ... だから今をしっかりと生きるんだ... 月や星や太陽のように輝くのさ” というような意味ではないかと解釈している。要するにチンタラと生きている人達に対して “しっかりせぇよ!” と励ます歌なのだ。
 この曲はフィル・スペクターのプロデュースによるウォール・オブ・サウンド効果でジョンのヴォーカルがより引き立つ仕上がりになっているのが最大の聴き所。ジェフ・エメリックによるとUK盤シングルはジョンの “細かいことは気にせずにさっさと出しちまえ!” という鶴の一声でまだスペクターが最終OKを出していないミックスが使われたのに対し、US盤シングル用にはスペクターがその後ロスのスタジオにこもってジョン抜きで仕上げたミックスが使われているらしい。US盤は今太平洋上を我が家に向かって飛んでいるはずなので、届いたら又聴き比べてみよう。
 私が買ったUK盤はソリッド・センター型のダークグリーン・アップル・レーベルでA面のマトリクス枝番は -1(B面は... もうエエか...)。「コールド・ターキー」と同じくレーベル面中央に PLAY LOUD とあり、大音量で聴くと音壁効果が更にアップするのが嬉しい(^o^)丿 購入価格は£5.99(約1,060円)だった。
Instant Karma By John Lennon

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