私はアナログ・レコードが大好きで、中でも普通のLPよりも一回り小さい10インチ(=25cm)盤には目がない。その一番の理由は12インチ化されていない10インチ盤のジャケット・デザインの素晴らしさにある。特に1950年代のモダン・ジャズ黄金期に活躍したバート・ゴールドブラットやデヴィッド・ストーン・マーチンといった名デザイナー達が生み出したアルバム・アートワークは眺めているだけで音が聞こえてきそうな錯覚を覚えるほどだ。
それともう一つ、10インチにはステレオ盤がないというのも嬉しい。10インチ盤が作られていたのは1954年ぐらいまででなので、モノラル盤しか存在しないのだ。一部の例外を除けば1950~60年代のステレオ技術は稚拙そのものだったので(←ビートルズのキャピトル盤なんかもう最悪!!!)、気持ち悪いエコーのかかった疑似ステレオ盤やら不自然極まりない左右泣き別れミックスやらとは無縁の10インチ盤は安心して聴けるというワケだ。
ヘレン・メリル盤やジミー・ジョーンズ盤の時にも書いたように、最近の私は “ビートルズ関連” と “ジャズのメガレア盤” の二刀流(笑)でレコードを買っているのだが、先日ついに手に入れた垂涎盤が今日取り上げる「ベリル・ブッカー・トリオ・ウィズ・ドン・バイアス・イン・パリス」(DL-3021)。1953年にディスカヴァリー・レーベルからリリースされた10インチ盤だ。
このレコードの存在を知ったのはかなり前のことだが、「スウィート・ベイジル」という雑誌の「ジャズ・ボーカル10インチ展」という特集記事で、自分が持っていないレコードをチェックしていて目が釘付けになったのがこの「ベリル・ブッカー・トリオ」だった。イラストの構図といい、その色使いといい、強烈にジャズを感じさせるジャケット・デザインで、調べてみると私が敬愛するバート・ゴールドブラットの作ではないか! へぇ~、こんなレコードがあったのか... などと感心している場合ではない。これはエライコッチャである。
このベリル・ブッカーという女性ピアニストについて私が知っていたのはビリー・ホリデイやテディ・キングのバックを務めたことがあるということぐらいで、恥ずかしながらリーダー作が出ていることすら全く知らなかったのだが、曲目を見ると我が愛聴曲である「チーク・トゥ・チーク」が入っているし、ゲストが正統派テナーのドン・バイアスとくれば悪かろうはずがない。ジャケット良し、選曲良し、メンバー良し、とくればもうコレだけで十分“買い”である。
しかしこのレコードはかなりの稀少盤らしく、オークションにも滅多に出てこないので根気よくネット検索を繰り返す日々だったのだが、ラッキーなことに2週間ほど前にeBayに出品されたのを無事落札。盤質表記が G+ だったせいもあってライバルは誰も現れずスタート価格で落札できたのだが、一番肝心なジャケット・コンディションが良かったので何の迷いもなくビッドした。
1週間ほどで届いたレコードを手に取ってみて、まずはジャケットを鑑賞。写真で見るよりも現物の方が数倍素晴らしい。特に色使いが秀逸で、白黒とピンク色のコントラストが絶妙だ。次に G+(難あり)コンディションというレコードを恐る恐る取り出すと確かにえげつない汚れ方で、まるで泥だらけのタイヤで轢かれたような(笑)模様になっている。うわぁ、これはアカンやつや...(>_<) と一瞬たじろいだが、盤を触ってみると単に汚れているだけで特に目立ったキズはなさそうだ。早速レコードを徹底的にクリーニングしてみたところ、ピカピカとは言わないまでも見た目VG+ぐらいまで復活したので実際に針を落としてみると、信じがたいことにEXレベルの音で鳴ったのだ。いや~ホンマにラッキーや(^o^)丿
演奏内容の方は私の予想通りの正統派ピアノ・トリオ。A面はパリに因んだスタンダード曲をメドレーで綴るA①「パリジェンヌ・メドレー」とアーヴィング・バーリン屈指の名曲A②「チーク・トゥ・チーク」の2曲で、ブラッシュが大立ち回りを演じるスインギーなピアノ・トリオ・ジャズが展開される。いやぁ~、これはたまりませんわ!
Parisian melody- Beryl Booker
B面はドン・バイアスが加わったカルテットになっており、絶妙なコンビネーションでモダン・ジャズの王道を行くプレイを聞かせてくれる。B①「メイキン・ウーピー」ではA面同様に瀟洒なブラッシュが演奏の根底を支え、ベリル・ブッカーがコロコロと珠を転がすようなタッチで軽やかにスイングする。軽妙な語り口の弾き語りで聴かせるB②「アイ・シュッド・ケア」も雰囲気抜群だ。そしてドン・バイアスを大きくフィーチャーしたB③「バイアスド・ブルース」でのグルーヴィーなピアノを聴けば、ベリル・ブッカーというピアニストの真価が分かるはずだ。やっぱり歌伴で鍛えられた人はモノが違いますな。ホンマにエエ買い物が出来ましたわ(^.^)
Don Byas with Beryl Booker Trio - I Should Care
Don Byas, The Beryl Booker Trio - Beryl Booker's Byased Blues
それともう一つ、10インチにはステレオ盤がないというのも嬉しい。10インチ盤が作られていたのは1954年ぐらいまででなので、モノラル盤しか存在しないのだ。一部の例外を除けば1950~60年代のステレオ技術は稚拙そのものだったので(←ビートルズのキャピトル盤なんかもう最悪!!!)、気持ち悪いエコーのかかった疑似ステレオ盤やら不自然極まりない左右泣き別れミックスやらとは無縁の10インチ盤は安心して聴けるというワケだ。
ヘレン・メリル盤やジミー・ジョーンズ盤の時にも書いたように、最近の私は “ビートルズ関連” と “ジャズのメガレア盤” の二刀流(笑)でレコードを買っているのだが、先日ついに手に入れた垂涎盤が今日取り上げる「ベリル・ブッカー・トリオ・ウィズ・ドン・バイアス・イン・パリス」(DL-3021)。1953年にディスカヴァリー・レーベルからリリースされた10インチ盤だ。
このレコードの存在を知ったのはかなり前のことだが、「スウィート・ベイジル」という雑誌の「ジャズ・ボーカル10インチ展」という特集記事で、自分が持っていないレコードをチェックしていて目が釘付けになったのがこの「ベリル・ブッカー・トリオ」だった。イラストの構図といい、その色使いといい、強烈にジャズを感じさせるジャケット・デザインで、調べてみると私が敬愛するバート・ゴールドブラットの作ではないか! へぇ~、こんなレコードがあったのか... などと感心している場合ではない。これはエライコッチャである。
このベリル・ブッカーという女性ピアニストについて私が知っていたのはビリー・ホリデイやテディ・キングのバックを務めたことがあるということぐらいで、恥ずかしながらリーダー作が出ていることすら全く知らなかったのだが、曲目を見ると我が愛聴曲である「チーク・トゥ・チーク」が入っているし、ゲストが正統派テナーのドン・バイアスとくれば悪かろうはずがない。ジャケット良し、選曲良し、メンバー良し、とくればもうコレだけで十分“買い”である。
しかしこのレコードはかなりの稀少盤らしく、オークションにも滅多に出てこないので根気よくネット検索を繰り返す日々だったのだが、ラッキーなことに2週間ほど前にeBayに出品されたのを無事落札。盤質表記が G+ だったせいもあってライバルは誰も現れずスタート価格で落札できたのだが、一番肝心なジャケット・コンディションが良かったので何の迷いもなくビッドした。
1週間ほどで届いたレコードを手に取ってみて、まずはジャケットを鑑賞。写真で見るよりも現物の方が数倍素晴らしい。特に色使いが秀逸で、白黒とピンク色のコントラストが絶妙だ。次に G+(難あり)コンディションというレコードを恐る恐る取り出すと確かにえげつない汚れ方で、まるで泥だらけのタイヤで轢かれたような(笑)模様になっている。うわぁ、これはアカンやつや...(>_<) と一瞬たじろいだが、盤を触ってみると単に汚れているだけで特に目立ったキズはなさそうだ。早速レコードを徹底的にクリーニングしてみたところ、ピカピカとは言わないまでも見た目VG+ぐらいまで復活したので実際に針を落としてみると、信じがたいことにEXレベルの音で鳴ったのだ。いや~ホンマにラッキーや(^o^)丿
演奏内容の方は私の予想通りの正統派ピアノ・トリオ。A面はパリに因んだスタンダード曲をメドレーで綴るA①「パリジェンヌ・メドレー」とアーヴィング・バーリン屈指の名曲A②「チーク・トゥ・チーク」の2曲で、ブラッシュが大立ち回りを演じるスインギーなピアノ・トリオ・ジャズが展開される。いやぁ~、これはたまりませんわ!
Parisian melody- Beryl Booker
B面はドン・バイアスが加わったカルテットになっており、絶妙なコンビネーションでモダン・ジャズの王道を行くプレイを聞かせてくれる。B①「メイキン・ウーピー」ではA面同様に瀟洒なブラッシュが演奏の根底を支え、ベリル・ブッカーがコロコロと珠を転がすようなタッチで軽やかにスイングする。軽妙な語り口の弾き語りで聴かせるB②「アイ・シュッド・ケア」も雰囲気抜群だ。そしてドン・バイアスを大きくフィーチャーしたB③「バイアスド・ブルース」でのグルーヴィーなピアノを聴けば、ベリル・ブッカーというピアニストの真価が分かるはずだ。やっぱり歌伴で鍛えられた人はモノが違いますな。ホンマにエエ買い物が出来ましたわ(^.^)
Don Byas with Beryl Booker Trio - I Should Care
Don Byas, The Beryl Booker Trio - Beryl Booker's Byased Blues