前回カウント・ベイシーをアップした日の晩、901さんから電話があり、 “ブログに貼ってあるベイシーの動画、見れへんでぇ!” とのこと。今まで何回か音声を無効にされたことはあったけど、見れへんなんてことはなかったのに... 早速自分のパソコンで調べてみるとちゃーんと音が出る。 “見れますよ...” と私。 “ウチのパソコンでは「この動画はもう見れません」って出とるでぇ!” と901さん。試しにログオフしてから検索してみると、アップしたはずのベイシー動画が出てこない。もう一度ログインして “マイ動画” をチェックしてみてビックリ... “あなたの動画は全世界でブロックされています” って、何やそれ...(゜o゜) ということで、心の広~い WMG さん(ワーナー・ミュージック・グループ)がライセンスを所有しているコンテンツは YouTube では見れません。ムカついたので YouTube のベイシーは削除して、代わりにニコニコ動画で再アップ。こーなったら今日もベイシーで行ったるわい!盤はレスター・ヤング名義の「レスター・リープス・イン」。今回のコンテンツ所有者は... SME(ソニー・ミュージック・エンタテイメント)さんか... 無事アップ出来るかな(笑)
このアルバムは1936年から40年までの、レスター・ヤング在籍時代のカウント・ベイシー・オーケストラの演奏を集めたもので、いずれも超の付く名演揃いだが、まずは何と言ってもジャケットに注目だ。これはウイリアム・スタイグの “エピック猫ジャケ・シリーズ” のうちの1枚で、ジャズを聴き始めた頃に今は無き大阪の名店 “しゃきぺしゅ” の壁面を誇らしげに飾る猫ジャケLPたち...「ホッジ・ポッジ」、「ハケッツ・ホーン」、「デュークス・メン」、「テイク・イット、バニー」、「チュー」、そしてこの「レスター・リープス・イン」という6枚のアルバムを見て、ジャケットの醸し出す雰囲気の重要性を痛感したものだ。 “音楽が聞こえてくるようなジャケット” とはこういうのを言うのだと思う。昨今流行りの “楽曲ダウンロード購入” なんて私には到底考えられない。
そのような素晴らしい器に入れられた珠玉の名演奏12連発の中でも私が断トツに好きなのが②「タクシー・ウォー・ダンス」だ。まずは何と言ってもオール・アメリカン・リズムセクションが生み出す凄まじいまでのドライヴ感、コレに尽きる。私なんかこのリズムが聞こえてきただけでもうウキウキワクワクしてしまう(^o^)丿 しかも各ソロイストの自由闊達なプレイがこれまた出色の出来で、スイングの究極奥義を惜しげもなく開陳するベイシー(←マジで凄いです!)といい、淀みなくメロディアスなフレーズを紡ぎ出すレスター(←特に「オール・マン・リヴァー」のメロディーを裏返しにしたようなアドリブからリズムへ切り込んでいくソロは絶品!)といい、ベイシーのソロのバックで絶妙なリズム・カッティングを聴かせるフレディー・グリーン(←たまりません!)といい、この時期のベイシー・バンドの充実ぶりが伝わってくる素晴らしいトラックだ。
レスターがガーシュウィンの「アイ・ガット・リズム」のコード進行を元にして作ったというリフ・ナンバー⑦「レスター・リープス・イン」も彼の代表的名演の一つに挙げられる逸品で、滑らかなフレーズを連発しながらまるで流動体生物のように変幻自在のプレイを聴かせるレスターには言葉を失う。他にもレスターの流麗なソロに耳が吸いつく④「12番街のラグ」やバンドのノリノリの演奏に圧倒される⑤「クラップ・ハンズ・ヒア・カムズ・チャーリー」など、この時期のベイシー・バンドの充実ぶりが伝わってくる名演揃いだ。又、⑩「シュー・シャイン・ボーイ」、⑪「オー・レディ・ビー・グッド」、⑫「ブギー・ウギー」の3曲はレスターの初録音と言われるもので、この時点で既に彼のユニークなアドリブ・フレーズが完成されているのが凄い。
人によって好みの違いは色々あると思うが、私は歴代ベイシー・バンドの中ではやはりレスター在籍時の演奏が一番好きだ。特に前回のブランズウィック盤とこのエピック盤はそんな彼らのベストの演奏を収めたビッグバンド・ジャズの金字塔だと思う。
追記:YouTube、今回もブロックされてしまいました(>_<) よってコレもニコニコ動画でどーぞ↓
このアルバムは1936年から40年までの、レスター・ヤング在籍時代のカウント・ベイシー・オーケストラの演奏を集めたもので、いずれも超の付く名演揃いだが、まずは何と言ってもジャケットに注目だ。これはウイリアム・スタイグの “エピック猫ジャケ・シリーズ” のうちの1枚で、ジャズを聴き始めた頃に今は無き大阪の名店 “しゃきぺしゅ” の壁面を誇らしげに飾る猫ジャケLPたち...「ホッジ・ポッジ」、「ハケッツ・ホーン」、「デュークス・メン」、「テイク・イット、バニー」、「チュー」、そしてこの「レスター・リープス・イン」という6枚のアルバムを見て、ジャケットの醸し出す雰囲気の重要性を痛感したものだ。 “音楽が聞こえてくるようなジャケット” とはこういうのを言うのだと思う。昨今流行りの “楽曲ダウンロード購入” なんて私には到底考えられない。
そのような素晴らしい器に入れられた珠玉の名演奏12連発の中でも私が断トツに好きなのが②「タクシー・ウォー・ダンス」だ。まずは何と言ってもオール・アメリカン・リズムセクションが生み出す凄まじいまでのドライヴ感、コレに尽きる。私なんかこのリズムが聞こえてきただけでもうウキウキワクワクしてしまう(^o^)丿 しかも各ソロイストの自由闊達なプレイがこれまた出色の出来で、スイングの究極奥義を惜しげもなく開陳するベイシー(←マジで凄いです!)といい、淀みなくメロディアスなフレーズを紡ぎ出すレスター(←特に「オール・マン・リヴァー」のメロディーを裏返しにしたようなアドリブからリズムへ切り込んでいくソロは絶品!)といい、ベイシーのソロのバックで絶妙なリズム・カッティングを聴かせるフレディー・グリーン(←たまりません!)といい、この時期のベイシー・バンドの充実ぶりが伝わってくる素晴らしいトラックだ。
レスターがガーシュウィンの「アイ・ガット・リズム」のコード進行を元にして作ったというリフ・ナンバー⑦「レスター・リープス・イン」も彼の代表的名演の一つに挙げられる逸品で、滑らかなフレーズを連発しながらまるで流動体生物のように変幻自在のプレイを聴かせるレスターには言葉を失う。他にもレスターの流麗なソロに耳が吸いつく④「12番街のラグ」やバンドのノリノリの演奏に圧倒される⑤「クラップ・ハンズ・ヒア・カムズ・チャーリー」など、この時期のベイシー・バンドの充実ぶりが伝わってくる名演揃いだ。又、⑩「シュー・シャイン・ボーイ」、⑪「オー・レディ・ビー・グッド」、⑫「ブギー・ウギー」の3曲はレスターの初録音と言われるもので、この時点で既に彼のユニークなアドリブ・フレーズが完成されているのが凄い。
人によって好みの違いは色々あると思うが、私は歴代ベイシー・バンドの中ではやはりレスター在籍時の演奏が一番好きだ。特に前回のブランズウィック盤とこのエピック盤はそんな彼らのベストの演奏を収めたビッグバンド・ジャズの金字塔だと思う。
追記:YouTube、今回もブロックされてしまいました(>_<) よってコレもニコニコ動画でどーぞ↓