shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Tokyo 2024 Final Night / Queen + Adam Lambert

2024-03-03 | Queen

 クイーンのブートレッグ祭り第2弾は「Tokyo 2024 Final Night」というブルーレイ。前回取り上げた「Tokyo 2024 First Night」と同じセラーから購入した。これはポールの2015 Out There Japan Tour や 2018 Freshen Up Japan Tour のライヴ・ブルーレイ盤で名を馳せた NANKER レーベルから出ているもので、この時点では今後何種類もリリースされるであろうライトハウス系のブートはまだ出ていなかったが、あのライヴの感動を自宅にいながら好きな時に再体験できて、しかも自分が観たアングルとは異なる映像が楽しめるライヴ・ブートは数が多ければ多いほど良いと思い即決した。
 商品説明には 1 Blu-ray-R + 1 DVD-R と書かれていたが、届いた商品を開けてみると4枚組で、“Disc 3 と Disc 4 は GIFT商品です。視界良好固定カメラでご覧になって頂けましたら幸いです。” と書かれた紙が入っていた。何となく得した気分だ。
 ポールのブルーレイでは画面の片隅に常時映し出されている犬のレーベル・マークがウザかったが、この盤ではそのような小細工は無い。商品説明に “2階席最前列から遮る障害物等一切なく、ワンカメ映像ながらスクリーン・ショットを中心に安定感のある極上映像” とあったが、確かに看板に偽りナシの高画質で、先行の「Tokyo 2024 First Night」とは違ってブルーレイならではの艶のある美麗映像が楽しめる。“超高音質音源に差し替えた” という音質は迫力満点で、“動画サイトなどに上がっている映像とは比較にならないハイ・クオリティな仕上がり” という宣伝文句にも納得の逸品だ。
 ライヴ映像作品というのは、ズームを駆使したメンバーのクロース・ショット、バックのスクリーンも含めたステージ全体を捉えたショット、そして大写しの専属プロショットが楽しめるスクリーン・ショットの組み合わせがその良否を左右すると言っても過言ではないが、ここではスクリーン・ショットをメインに据えた編集が見事にハマり、まるでテレビの公式ライヴ番組でも観ているかのような感覚で楽しめる。そういう意味で、このブルーレイは非常に良く出来た映像作品に仕上がっていると思う。ハッキリ言って、曲間のステージ暗転時に画面がふらつく以外には欠点らしい欠点は見いだせないというのが正直な感想だ。
 ギフト・ディスクは本編ディスクとほぼ同位置・同アングルからの固定映像で、バックの巨大スクリーンに映し出されるプロショット映像を存分に堪能したい時にピッタリだ。特に「Hammer To Fall」でのブライアンの一人時間差(?)映像や、「A Kind Of Magic」のゴージャスで煌びやかなスクリーン映像などは一見の価値ありだ。
   
   
   
   

【私的評価】
 ・画質:9
 ・音質:9
 ・カメラワーク:9
 ・総合満足度:9.5