津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■釆芹集

2014-10-31 12:55:57 | 熊本史談会

 今度の史談会(11月15日)では高本李彌太の五言律詩三篇を、李彌太のご子孫で会員の高本保夫先生に解説いただくこととした。
実は肥後文献叢書の第五巻に「釆芹集」というものが所載されている。第一軸から第八軸に及んでいるが、その第六軸に李綸と号する方の詩(五言律詩)があった。巻末に「名禄」がありこれにより高本紫冥(時習館教授)先生の継嗣・李彌太氏であることが判った。第八軸には11歳から17歳までの人22名が含まれていた。その事からこの「釆芹集」は時習館の生徒を含む関係者の詩集ではないのかと考えた。

「釆芹集」は「さいきんしゅう」と読む。釆芹という言葉を調べて見ると「学校に入ること」とある。
「采茆集」(さいみょうしゅう?)という兄弟のような文集があり、これは時習館の発刊によるものらしい。
当たらずとも遠からずではないか。因みに一つご紹介する。


                                                      胡人吹玉笛              李綸

                   胡人吹玉笛 聲入塞雲間 一曲腸将断 十年戌未還

                   梅花飛隴水 月色満關山 驚破家郷夢 征袍涕涙斑 

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