明治維新後純粋敬神の志を以て、負け戦必死の中で多くの志士が熊本城下の政府官僚や政府軍を襲撃したいわゆる「神風連の乱」は、
当時の熊本の一つの精神文化を示すものだとして評価されてきた。
多くの資料を展示公開してきた「神風連資料館」が、今月末日を以て閉鎖される。
来館者の減少に伴い、維持継続が出来なくなったとのことである。そういえば私が最後に尋ねたのは何時だったろうかと、忸怩たる思い
が胸をよぎる。
桜山神社境内にあるこの資料館の貴重な史料は、熊本城内の熊本博物館に移管されるとの事だから、資料の散逸はひとまず免れている。
しかしながら、展示スペースが潤沢ではない熊本博物館だから、今までのように簡単に拝見することは出来なくなった。
故荒木精之先生をはじめ、資料館の設立運営にかかわられた方々の無念のほどが思われる。
一つの時代の終焉を思わせ、嘆息しきりである。
当ブログをご覧いただいている方々で、「神風連」関係者の方々が少なからずおられる。
「資料館」は閉館となるものの、桜山神社に祀られた方々については何ら今日までと変わることはない。
この様な結果を受けて、「神風連の乱」について改めて思いを致さなければならない。
日本各地に居られる関係者の皆様へのご報告である。
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