一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

紫琴、その後

2013-11-22 08:15:33 | 読書
  

    『清水紫琴 幻の女流作家がいた』を上梓
    して間もなく、大きな転機があった。
    出版社を通して古在由秀さんからお手紙を
    いただいたのである。

    古在由秀さんは紫琴の孫で、現在85歳。
    高名な天文学者で、
    (紫琴一家は「朝日人名辞典」に子息と孫
     をふくめて4人も載るほどの学者一家)
    紫綬褒章、文化功労章などの受賞もされて
    いる方なのである。

    ああ、紫琴のご遺族のことなど全く考えも
    せずに本を刊行してしまった。
    私に余裕があれば、どんなことをしてでも
    探しだして取材すべきであったろうと思っ
    たがすでに遅し。

    お手紙は、
    「当時の自由民権運動のことがよく解った」
    というような丁寧な書き出しではじまり、
    私の杞憂など払拭してくれるものであった。
    

    とてもうれしく有難かったのは、
    今回、お手紙とメールのやりとりで、これ
    まで(資料不足から)解らなかったことが 
    いくつか判明したことである。

    さらに、
    古在由重氏(紫琴次男・哲学者)が亡くな
    った時の資料が藤沢の大庭図書館に寄贈
    されていることも分かった。

    由重氏の資料だけでも7~8000点。
    それとは別に「紫琴関係」として400点
    ほど所蔵されていたのである。

    いずれも門外不出の貴重な資料ばかり。
    目下、大庭図書館に通って調査中である。

    膨大な資料の中から、精査して要点を絞り
    込まなければならない。
    そう思っている最中である。

    ※ 写真は藤沢市湘南大庭市民図書館

    
    
    

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