前回、前々回と
「船を出すのならクリスマス!」なんて、
思わせぶりなことを書いて、
ちょっと気になっていた。
なんという不遜な言葉!
なんと舌足らずの表現!
と。
それが今回、
残間里江子さんの『閉じる幸せ』(岩波新書)
を読んで、大いに得心した。
私の云いたかったことはこれ!
と。
残間さんは序文でこう書いておられる。
「<閉じる>とはいったん締めくくり、
自分にケリをつけること。……
うまくケリをつけられたなら、また新しい
エネルギーが湧いてくるかもしれない。
いいえ、自ら意識して閉じるのだから、
閉じるエネルギーで、次の新しい扉をひらく
エネルギーが出てくるに違いありません」
さらに、こう続けています。
「人から閉じられるのではなく、自分から閉じる。
これからの自分には何が必要で、何が不必要なのか。
何かを捨てて、何を残すのか。
閉じることを通じて、自分の価値観もはっきりと
浮かびあ上がってくるはずです」
さすが女性を代表する名オピニオンリーダー
(私は勝手にそう思っている)
である。
当初、「閉じる幸せ」なんてとんでもない、
そんな消極的なことでいいのだろうか、
とネガティブなイメージを持っていた私。
本書には、
「閉じる」ことによって、
新しい仕事や趣味、方向性を持った数々の
著名人の例が書かれている。
そうなんだ、
「閉じる」ことは、
「新しい扉」をひらくことなんだ!
この言葉に励まされて、
この年の瀬、
新しい令和2年を迎えたいと
つよく思った。
※ 渋谷でみた”樹にのぼるサンタクロース”
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