
琉球新報の「ファクトチェック」から、同党のファクト演説と琉球新報の評価(判定)をピックアップします。
<沖縄戦>
●「日本軍が沖縄の人たちを殺したわけではない」(神谷宗幣代表、5月10日の青森県内の街頭演説)⇒誤り
●「沖縄戦に関しては、別に日本軍の人たちが沖縄県民を、それこそ殺害しに行ったんだというふうな表記があるわけです」(神谷氏、7月8日の青森県内の街頭演説)⇒架空の話にすり替え
●「(沖縄戦をめぐる発言について)謝罪と訂正を求められましたが、私は、一切、謝罪も訂正もしません、と今日まで言い続けています。なぜか? 間違っていないからです」(神谷氏、同)⇒誤りを正当化 (以上、7月10日付琉球新報)
<選択的夫婦別姓・戸籍>
●「(選択的夫婦別姓に反対する理由として)戸籍がどんどんシンプルになって、ルーツや家族関係がわかりにくくなってきている」(神谷氏、6月30日の「報道ステーション」党首討論会)⇒不正確で誤解を生じさせかねない
●「選択制を入れてしまうと、より複雑な家族関係になってきますので、そういったことは日本の治安を悪くする」⇒根拠不明。因果関係は不確実 (以上、7月4日付琉球新報)
<憲法・天皇>
●「総理大臣は天皇陛下の臣下の1番トップですね、基本的には」(参院選沖縄選挙区・和田知久候補、6月27日の沖縄タイムス・琉球放送の予定候補者討論会)⇒誤り
●「陛下が国民の平和を願っているわけですから…減税対策を政権には打っていただきたい」(和田氏、同)⇒憲法は政治勢力が天皇の存在を政治目的で利用することを禁じている (以上、7月5日付琉球新報)
沖縄タイムスの「ファクト・デマチェック」からも1件抜粋します。
<外国人犯罪>
●「今、外国人犯罪、重要犯罪が増加している。外国人の交通事故も増えているし、外国人の不起訴率はなぜか右肩上がり」(吉川里奈衆院議員、6月23日の那覇市内での街頭演説)⇒ミスリード・誤り (7月10日付沖縄タイムス)
このようにウソを振りまく一方、都合が悪い発言はひっそり削除したり、選挙中は本音を衣の下に隠しているのも参政党の特徴です。
「神谷氏は23年に「天皇陛下に側室を持ってもらい、たくさん子どもを作っていただく」などと言及し、批判を浴びた際には、後に動画から該当発言を削除している」(7月1日付朝日新聞デジタル)
「実は、15年ほど前、私が関西で保守系の活動家もどき(?)をしていた頃、当時吹田市議で「龍馬プロジェクト」を立ち上げていた神谷さんと勉強会で何度かお会いしたことがあります。当時、神谷氏との話の中で記憶に残っているのは、「国民主権をやめて天皇主権とするべきだ」と繰り返し強く主張していたことです」(秦正樹・大阪経済大准教授、6月25日朝日新聞デジタルへの投稿)
こんなでたらめな政党が「国権の最高機関」(憲法第41条)の国会で多くの議席を占めることは絶対に黙過できません。