





〇地下鉄 ソウルでは地下鉄が便利だ。1号線~9号線、そのほか11本の各名称をもつ線が乗り入れている。
・乗り換え 乗り換えには時間がかかる場合が多い。同じ乗り換え駅でも進行方向によってホームかかなり離れているところもあるから要注意だ(一度間違えて時間をロスした)
・ピンクのシート 全線・全車両(おそらく)の中央にピンクの席が4つ設けられている(高齢者や障がい者の優先席とは別に)(写真1)。妊婦さんのための席だ。母体と胎児が大事にされている。
・車内掃除 時々清掃の方がほうきとチリ取りを持って車内を回っている。人件費もかかるだろうが、こういうところの費用は惜しまないようだ。
〇コンビニ よく見かけるのは韓国の「CU」と日本の「セブン」。以前来た時は「ファミマ」もあったが、今は見かけない。
・レジ袋 日本ではレジ袋が有料になり、会計の際はまず袋を使うかどうか確かめるが、韓国では聞くまでもなくレジ袋は置いていない。環境保護の点で日本より進んでいる。
・レシート 一方、日本ではレシートを渡すのが原則だが、韓国では渡さない(のが一般的なようだ)。要求すれば渡してくれる。レシート用紙は有害だとしてフランスはスーパーなどでも廃止されていると聞いたことがあるが、韓国のコンビニが基本的にレシートを渡さない理由は分からない。
〇公園 ネットで検索すると著名な公園がいくつも出てくるが、それだけでなく、生活の身近に小さな公園が多い印象だ。
・運動器具 その公園に運動器具が置かれている場合が少なくない。近所の公園にもある(写真2)。子供用の遊具ではない。大人用のスポーツジムにあるような運動器具だ。公園を憩いの場であるとともに健康づくりの場と考えているからだろう。
〇街角案内人 赤い服とハッとの2人組をよく見かける。観光案内人だ(写真3)。平日の朝にも。腕には「英語」「中国語」など担当の言語が表示されている。
〇ストリートミュージシャン 街頭でピアノや弦楽器を演奏しているミュージシャンをこの間3人見た。ソウル市庁近くの徳寿宮外の石垣歩道では行くたびに見かける(写真4))。素晴らしい演奏で、立ち止まって聴いている人は少なくない。
〇エスカレーター 地下鉄の乗り換えなどでエスカレーターを使うことが多い。右側に乗るのが原則なようだが、左側を歩いて上る人が結構多い。旅行者かどうかは分からないが、安全のためエスカレーターは上らないようにという注意は日本ほど強調されていないような気がする。街中で数々の大事故が起きているソウルとしては意外だ。
〇トイレの紙 私のコシウォン(一人部屋)では使用後のトイレの紙は流さないように言われている。袋に入れてゴミとして出す。下水が詰まらないためだ。友人に聞けばソウルでは珍しいことではないという。あるコーヒーショップのトイレにも使用後の紙を入れる袋があった。
〇「6・25(韓国・朝鮮)戦争」 ソウル市庁の近く、世宗通りに面した中心地の一角で、パネルを20枚ほど並べた臨時の街頭展示に出会った(16日昼、写真5・6)。「6・25」の文字があるから「韓国・朝鮮戦争」のパネルだと分かる。アピールの内容は分からないが、この戦争が実態的にも市民の意識の上でもまだ終わっていなことを改めて感じる。
以上はもちろん、極めて限定されたソウルの一角の、きわめて個人的な観察・感想だ。観光客を含め人への思いやりと、目には見えにくい問題を抱えた街。そんなソウルの一面を見た気がする。