アリの一言 

天皇制、朝鮮半島、沖縄の現実と歴史などから、
  人権・平和・民主主義・生き方を考える。
   

「コロナ禍」に天皇制強化求める望月記者の倒錯

2020年06月02日 | 天皇制とメディア

    

 東京新聞の望月衣塑子記者が新潮社のPR誌「波」5月号で、作家の島田雅彦氏と対談しています。タイトルは「皇后陛下が立ち上がる時」。天皇・皇后へ賛美と期待が繰り返されています。望月氏は官邸記者会見での追及などで注目されている記者で、しかも「コロナ禍」の中での発言だけに、見過ごすことはできません。

 対談は島田氏の新著『スノードロップ』刊行を記念して行われたもの。私はこの本を読んでいないので、ここでは同書が批判の対象ではありません。あくまでも対談の中で、両氏が天皇制について語っていることについて述べます。

 望月氏は冒頭で同書をこう紹介しています。「皇室が時の権力の要請に左右されず、人類がどんな価値を求めるべきか、旗印を築くために立ち上がる物語です」。そしてこう続けます。「格差が広がり、感染症が蔓延し、不安や憎悪が広がる今こそ、皇室が世界に本来進むべき道を指し示すというのは、理想的なウィジョンだと痛感しました

 さらに望月氏は、「小説の中では、皇室を意のままに動かそうと試みる腐敗した政権に対して、不二子という名の皇后とその娘の舞子さまが立ち上がる設定になっています」と紹介し、「母と娘が作中のように現実政治から距離をとりつつ、しなやかな自由を確保して活動する存在ならば世の中変わるのでは、と思いながら一気に読了しました」と述べています。

 問題個所は多々ありますが、もう1カ所だけ挙げます。島田氏が、「天皇は誰にも従属せず、より強力に国際協調のスタンスで世界と連帯する『象徴』となるほかないんですよ」と述べたのを受け、望月氏はこう応じます。「私たち庶民は、当然に時の政治に翻弄されるわけです。でも、皇室が『もっと自由であれ』といった風を吹かせてくれたら励まされますね

 望月氏と島田氏が共感し合いながら主張していることは結局、天皇・皇后は、時の政府から「自由」になって、自らの主義主張を広く公にして、庶民を導く存在であってほしい、ということです。

 安倍晋三首相との対比で明仁天皇(現上皇)を「護憲の人」とみる傾向が、いわゆる「民主勢力」の中に少なくありませんでしたが、望月氏らの主張は、それをさらに進め、徳仁天皇・雅子皇后に積極的な自律的言動を求めるものです。極めて危険な誤りと言わねばなりません。

 望月氏らの主張には2つの大きな倒錯があります。

 1つは、現行憲法との関係です。
 憲法は第4条で「天皇は…国政に関する権能を有しない」、第3条で天皇の国事行為はすべて「内閣の助言と承認を必要」とすると定めています。時の政権がいかに愚劣であろうと、天皇は憲法に定められた国事行為を「内閣の助言と承認」の下に行うことしかできません。まして政治的問題について自らの主義主張を述べ、行動することは厳禁です。それが現行憲法の規定です。

 望月氏らが天皇・皇后に政治的問題を含め自律的言動を積極的に行うことを求めているのは、天皇・皇后に憲法違反を犯すことを要求していることに他なりません。望月氏らにその自覚はあるのでしょうか。

 もう1つは、望月氏らが天皇制の本質を完全に捨象していることです。
 天皇制の根源は神道という特殊な宗教であり(宮中祭祀)、その本質は身分差別(世襲制)・女性差別(皇室典範)です。天皇制は民主主義・基本的人権尊重とは真逆の存在です。望月氏らが主張していることはその天皇制の拡大・強化にほかなりません。

 望月氏は雅子皇后が「皇室に入った瞬間からバッシングを受け」たことが「ショックでした」とし、メディア内の「ジェンダー差別」にも言及しています。しかし、「ジェンダー差別」というなら、皇位継承を「男系男子」に限定し、様々な局面で女性を排除する天皇制そのものが「ジェンダー差別」の権化です。

 望月氏は「コロナ禍」で「不安や憎悪が広がる今こそ、皇室が世界に本来進むべき道を指し示す」ことが「理想的」だと述べています。しかし、「不安や憎悪」がはびこる今だからこそ、すべての人の人権が平等に保障される差別のない社会、すなわち天皇制のない社会を目指すべきです。それが私たちが「本来進むべき道」ではないでしょうか。


スペイン風邪と「3・1独立運動」

2020年06月01日 | 朝鮮半島と日本

    

 感染症と人類の歴史の教訓を示すものに、100年前のスペイン風邪があります。スペイン風邪は、第1次世界大戦末期の1918~19年、世界中で猛威を振るった新型インフルエンザで、死者は世界中で約4000万人、日本だけでも約38万人といわれています(写真左・中)。

 「このインフルエンザは1918年4月にアメリカ軍の兵士が、母国で感染してヨーロッパへもっていったと考えられています。…ドイツ軍は勝利を目の前にまさにそのときにウイルスに侵され撤退を余儀なくされました」「インフルエンザの惨禍のあと、第一次世界大戦は休戦条約が結ばれ、戦争は終わりを告げました」(岡田晴恵著『人類VS感染症』岩波ジュニア新書2004年)

 感染症が人類の戦争によって世界に蔓延し、その戦争を終わらせるまでに至った歴史です。

 そのスペイン風邪は、当時日本の植民地だった朝鮮半島の「3・1独立運動」(1919年、写真右)とも深い関係にありました。

 昨年2月、韓国の医療ニュースサイト(「メディケートニュース」)に「3・1運動とスペイン風邪100周年」と題したコラムが載りました。そこにこう記されています。

 「韓半島でスペイン風邪で何人が死んだのだろうか。 1918年、朝鮮総督府統計年鑑は、総人口1670万人のうち44%の742万人の流感患者が発生し、14万人が死亡し、日本人も15万9916人の患者が発生し、1297人が死亡したと集計した。 致死率で韓国人は1.88%にのぼり、日本人は0.71%だ。 同じスペイン風邪だが、致死率で征服者と被征服者には差があった

 「スペイン風邪が韓半島を覆った直後に3·1運動が起きた。 偶然だろうか。日帝の激しい収奪と圧迫の中で伝染病まで広がって若者まで死んだ状況でも民は独立を叫び憤然と立ち上がった。…この民族的独立運動は、日本の残忍な弾圧で多くの犠牲者を出したまま目標を達成することはできなかったが、内外的に韓国民族の独立精神を鮮明に表し、その精神は大韓民国臨時政府(1919年上海に樹立された亡命政権―引用者)につながった」

 また、今年2月29日、韓国日報は「1919年、朝鮮を襲ったスペイン風邪、3·1運動口火になったか」と題する記事を掲載。こう報じています。

 「歴史学界の一部では、この風邪が3.1運動の導火線になったという主張も出ている。白善礼(ペク·ソンレ)漢陽(ハニャン)大学博士は昨年、韓国歴史研究会に発表した『1918年流感の流行と混乱に陥った朝鮮社会』という論文で、日帝が猛威を振るう流感に体系的に対応できず、民衆の不信と怒りが蓄積され、このような感情が3.1運動を通じて表出したと主張した」

 「日帝は予防接種やマスクの普及など防疫活動に消極的で、風習と迷信に依存する朝鮮人が問題だと責任を転嫁した。白博士は『日帝に対する不信と不満が増幅された中、1919年3月1日のデモは家族を失った経験を共有した多数の朝鮮人が植民当局に対する鬱憤を吐き出すのに良い空間を提供した』と分析した」

 スペイン風邪の被害は植民支配された朝鮮人民により重く(致死率で日本人の2倍以上)、日本が十分な対策を取らなかったばかりか、朝鮮人に責任を転嫁するなどしたことが、「3・1独立運動」の1つの口火になった、という重要な見解です。

 先に引用した朝鮮総督府統計年鑑の死者数は一部で、速水融氏(慶応大名誉教授)によれば、スペイン風邪による死者は、日本国内が45万3452人で人口1000人当たりの死亡率は8・1。これに対し、朝鮮は死者23万4164人、死亡率13・5。台湾は死者4万8866人、死亡率13・4。(『日本を襲ったスペイン・インフルエンザ』藤原書店2006年)。
 このデータによっても、植民地であった朝鮮、台湾の死亡率は日本国内の約1・8倍にものぼっています。

 「感染症は社会のあり方がその様相を規定し、流行した感染症は時に社会変革の先駆けとなることがある。そうした意味で、感染症のパンデミックは社会的なものとなる」(山本太郎・長崎大熱帯医学研究所教授「過去のパンデミックに学ぶウイルスとの共生」、『新型コロナ19氏の意見』農文協ブックレット2020年5月所収)

 山本氏のこの論考は触れていませんが、「3・1独立運動」はまさに「感染症が社会変革の先駆け」となった実例の1つと言えるでしょう。その歴史、感染症の中で立ち上がった朝鮮半島の人々のたたかいに学び、私たちも「新型コロナ」を社会変革のきっかけにしようではありませんか。


日曜日記99・ブルーインパルス・命の重み・「アベノマスク」強要

2020年05月31日 | 日記・エッセイ・コラム

☆ブルーインパルス

 5月29日、東京の医療機関の上空を航空自衛隊・ブルーインパルスが飛んだ。医療関係者を「励ます」ためだという。多くの医師・看護師が屋上で見上げ、手を振り、感謝の言葉を口にした。すべてのメディアがそれを美談として報じた。

 心が重くなる光景だった。ブルーインパルスは自衛隊という軍隊の飛行隊だ。軍隊の存在をアピールするのが任務だ。複数の病院の屋上が映し出されたということは、報道させるために事前にメディアに告知されていたということだ。医療関係者の苦悩・苦闘を自衛隊・軍隊の誇示に利用する。安倍政権はどこまで無神経・悪辣なのか。

 軍隊は人を傷つけ命を奪うのが本分。命を守る医療とは真逆だ。その軍隊のデモンストレーション飛行を、感激して見上げていた人たちとは別に、快く思わなかった医師・看護師もいたのではないか。いや、きっといたはずだ、と信じたい。

☆「日本モデル」と命の重み

 5月25日、安倍首相は記者会見で「(コロナ感染を)ほぼ収束させることができた。日本モデルの力を示した」と自賛した。批判点は山ほどあるが、本質的な問題だけ書く。

 この時点で、コロナ感染による死亡者は、政府発表だけでも865人いた。この中には「自宅待機」という政府の誤った方針がなければ落とさずにすんだ命も少なくない。実際は感染が原因でも発表されない死亡者も多いだろう。たとえ、死亡者が1人だったとしても、ほんとうに救うことが出来なかったのか、胸に手をあてて対策を反省するのが為政者のすべきことではないか。

 人の命はだれもかけがえがない。その命をマスの数でとらえ、諸外国(いわゆる「先進諸国」)とくらべ、感染者・死亡者の数が少ないと自慢する。「日本モデル」と誇示する。そんな人物が国家権力を握っていることの恐ろしさを改めて思う。

☆「アベノマスク」強制

 5月30日、アパートのポストに「アベノマスク」が入っていた。安倍首相のアリバイづくりのための壮大な無駄遣い。見るのも不愉快だ。

 その「アベノマスク」を「必ず着用するように」と埼玉県・深谷市立の中学校が強要したというニュース(26日付各紙)に、暗澹たる思いだ。

 社会に得体のしれない不安が渦巻くと、人への攻撃と差別が広がる。それと表裏一体で、寄らば大樹の陰、権力へのおもねりが強まる。中学校の「アベノマスク」強要は、その氷山の一角だ。

 ことし3月、くしくも同じ埼玉県のさいたま市で、「マスク」配布の対象から朝鮮学校を排除する差別が発覚した。

 今や必需品となった「マスク」が、日本社会の現実を写し出している。


沖縄県議選の無投票と東京都知事選

2020年05月30日 | 野党共闘

    

 沖縄県議選が29日告示されました(6月7日投開票)。全13選挙区中、4つの選挙区で無投票当選となります。由々しき事態です。そこには7月の東京都知事選(7月5日投開票)に通底する重大な問題があります。

 無投票になるのは、名護市区、石垣市区、浦添市区、うるま市区の4区。名護市は辺野古新基地問題、石垣市は自衛隊ミサイル部隊配備問題、浦添市は米軍軍港移転問題と、それぞれ基地をめぐる重大な問題を抱えている選挙区です。にもかかわらず当該有権者はそれについて選挙で意思表示することができません。

 どうしてこういう事態になるのでしょうか。玉城県政与党の「オール沖縄」陣営と、県政野党の自民が現有議席を維持することで“棲み分け”しているからです。
 例えば、名護市区も石垣市区も定数は2。辺野古新基地・自衛隊基地に基本的に反対の「オール沖縄」陣営と、賛成の自民党現職で議席を分け合っています。「オール沖縄」陣営はなぜ候補者を2名立てないのでしょうか。

 とりわけ姿勢を問いたいのは日本共産党です。共産党は全国の選挙で無投票を避けるため、勝利の展望とは別に、極力候補者を立ててきました。それは有権者に選挙権を保障するためだったはずです。なぜ沖縄ではそれをしないのでしょうか。なぜ名護市や石垣市に独自候補を立てて自民党の議席を奪いに行かないのでしょうか。

 それは、「オール沖縄」という“しばり”があるからではないでしょうか。県政与党(国政野党)の「共闘」という名の下に、独自の選挙活動の手を縛っているのではないでしょうか。

 同じことが危惧されるのが、東京都知事選です。

 自民党はすでに現職の小池百合子氏を支持する方針を固めています。「コロナ対策」でも安倍政権との共同歩調が目につきます。小池氏は来月上旬に正式に出馬表明するとみられています。

 これに対し、国政野党は「統一候補」を模索し、「5月中を目標に対抗馬選びを急ぐ」(25日付共同配信)と報じられていましたが、めどは立っていません。それどころか、国民民主の玉木雄一郎代表は「(コロナ対策の)最前線で取り組んでいる知事を代えることがどうなのか」(18日の記者会見)と、小池知事擁護の姿勢を見せています。もともと国民民主の前身は小池氏がつくった希望の党です。
 また、立憲民主のバックボーンである連合についても、「連合東京も小池氏と関係が良好で『対抗馬を立てる雰囲気ではない』(関係者)との声が上がる」(同共同配信)といいます。

 こんな国民民主や連合との「共闘」で小池氏に対抗する知事候補を立てようとしているのですから、まとまるはずがありません。このままでは小池氏の無投票再選という最悪の事態になる恐れがありました。

 そんな中、宇都宮健児氏が27日、正式に出馬表明しました(写真左)。その勇気に大きな拍手を送ります。政策・見識も素晴らしいです(後日詳述)。これで小池氏の無投票当選という悪夢は消えました。

 ここでも問われるのは共産党です。共産党は4年前の都知事選で、すでに候補者活動をすすめていた宇都宮氏を強引に降ろして、「野党統一候補」として鳥越俊太郎氏を立て、惨敗しました。

 共産党の志位和夫委員長は28日の会見で宇都宮氏の出馬表明について、「基本的な政治姿勢、基本政策は私たちと共有できると思います。日本共産党として、宇都宮さんの出馬表明を歓迎します。今後のたたかいについては、よく話し合っていきたい」(29日付しんぶん赤旗)と述べました。
 ところが志位氏は続けてこうも言いました。「この間、野党の党首間では、都知事選挙で統一候補を立ててたたかうことを何度も合意しています。わが党としては野党共闘でたたかう体制をつくるために努力したい」(同しんぶん赤旗)

 政党間の共闘とは、政策の一致点で行うものです。政策そっちのけで「とにかく一緒に」というのは共闘ではなく野合です。幻の「野党共闘」なるものに足を引っ張られて都知事選の大事な候補者を逃す―共産党は4年前の二の舞いを踏むつもりでしょうか。


新型コロナと生態系、そして軍事基地

2020年05月28日 | 生態系・自然環境

   
 「コロナ後」の社会・世界のあり方を考える上で、たいへん示唆的な論考がありました。国際自然保護連合副会長などを歴任し霊長類学の世界的権威とされるラッセル・ミッターマイヤー氏(以下M氏)の「新型コロナと人間 生態系破壊まず止めよ」と題した論考(5月8日付中国新聞=共同配信)です。

 M氏はコロナ禍の背景には、「人類が地球上で1種の生物として極めて多くの個体数を誇るようになった事実」があり、「ある種が大量に増えることは、それに寄生する細菌、寄生虫、ウイルスにとっても非常に好都合」であること、ウイルスは「自然を破壊して数を大幅に増やした人類にとって強敵になりつつある」と考える視点が重要だと指摘します。

 「では、われわれは今、何をするべきだろうか」として、M氏は3点提唱します。

 「第一に、地球上の豊かな生物多様性を守る必要がある。多様性に富む生態系は、われわれの健康を守ってくれる

 「第二に、自然破壊を防ぎ、陸上の野生生物を生息地から捕獲して食べ物や薬、ペットなどとして利用する行為をやめること。野生生物の消費が、病原体に人間が直接、接触する機会を増やす

 「第三に、大量の肉の消費を減らし、植物ベースの食品への転換を図ること。哺乳類の生物重量の60%を占める家畜は病原体にとって好条件となる 」

 「新型コロナウイルスのまん延は、われわれへの警鐘である。当面の対策だけでなく、コロナ後の世界を展望する上で、病原体が将来、さらにたやすく宿主となるものを見つけることがないように、根本原因をなくする対策が求められている。
 良好な地球環境と、そこに暮らす人間の健康を守るためには、冷淡さと無自覚によって生態系を破壊する人々の行為を止めることは何よりも大切だ

 この指摘ですぐに想起されるのは、沖縄の辺野古(写真左)や高江、八重山諸島の基地建設です。
 日本で初めて「ホープスポット(希望の海)」(米国の環境NGO制定)に認定(2019年10月24日)された貴重な自然環境である大浦湾を、巨額の費用を投じて埋め立て、米軍基地(自衛隊との共同使用を想定)を造ろうとする辺野古新基地建設こそ、「冷淡さと無自覚によって生態系を破壊する」愚劣な行為の典型です(写真中は大浦湾に生息するジュゴン)。

 辺野古だけではありません。嘉手納基地や普天間基地(写真右)周辺の水源が有機フッ素化合物(PFAS)で汚染されていることが今大きな問題になっています。宮古島や石垣島の基地建設(自衛隊)は、生態系を破壊し、住民の飲料水の汚染を招きます。

 軍事基地はまさに自然環境・生態系破壊の拠点であす。新基地の建設を許さないことはもちろん、既存の基地を撤去することが環境・生態系保護にとっても中心的課題です。

 その点でも、「軍なき国」(5月18日のブログ参照)コスタリカは貴重な示唆を与えてくれます。コスタリカを訪れた沖縄県民間教育研究所の長堂登志子所長は、同国が「森林法改定」(1996年)や「生物多様性法」(98年)で法的に多様性を保護し、動植物や水、空気などの自然資源は公のものとの考えで、国土の25%以上を国立公園や保護地区に指定してきたことに触れ、こう指摘しています。
 「多様性に富んだ大浦湾、宮古や八重山の自然を破壊し、軍事基地のために膨大な金を使う日本は、子どもたちに豊かな未来が残せるのか」(14日付琉球新報「論壇」)

 ウイルスから人類を守るための生態系の保護と、軍事基地撤去・軍縮・軍備廃止は一体不可分です。