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日本野球機構と柔道連盟

2013-06-17 04:24:02 | Peace Cafe
日本野球機構では統一球基準の変更の公表が遅れたことが問題化している。柔道連盟ではコーチの暴力指導が問題となった。両者とも責任者の責任の取り方で批判が起きている。野球ではコミッショナーが報道陣から、辞任するのかどうかが質問されていた。最近の報道は問題の本質に迫る能力が無いためか、辞任するかどうかで記事を埋めようとする傾向を感じる。野球の場合昨年のホームラン30本と今年の40本が同じくらいの価値とすると、野球の公式記録というものに興味がそがれることになる。統一球は国際基準というか、アメリカ大リーグにあわせようとしたためである。ボールはそれ以前より飛ばなくなった。こういうことは、実は当たり前のことで野球場の大きさやフェンスの高さがそもそも違うのである。その上に、審判が人間でありストライクゾーンというさじ加減を加えている。だからアメリカではすでストライク、ボールの判定機械があるのにあえて、ストライクゾーンの機械化をしない。

コミッショナーの責任が問われる必要など全くない。むしろ一番の問題はコミッショナーがボールの反発力の変更を知らなかったという点である。組織が心配である。一体誰の考えで、ボールの反発力が変えられたのかである。どうも事務局レベルということのようで、大した変更では無いと考えて、黙っていたのだろう。そもそも、ボールの反発力には違いがある。わずかな反発力の違いがゲームを左右するのであれば、ゲームが成立しないことになる。あくまで両チームがそのバラツキの中の公平さで勝負している。例えば、テニスやバトミントンなど新しいボールや羽根に交換するつど、有利さが変わる。それで交換を要求するのも戦術の中に織り込まれる。国際基準に合わせる、野球を作り出したアメリカにあわせるというのは当たり前のことだ。そうしなければ、オリンピックに入ることなど出来なかった。騒いでいるのはスポーツマスコミのいじめ体質のせいだ。要するに野球の記録というものの意味をその程度のものと考えていればいい訳だ。

柔道連盟では、上村理事長が辞任しないことになった。これは間違った判断である。柔道連盟の理事の行動が、国際的には犯罪と言われるような指導だったのだ。理事長が責任を取って辞める以外に責任者の資格がない。汚く固執する理由が隠されているとしか思えない。途中で補助金の不正利用が明るみに出た。何もしていない人に補助金のコーチ料が払われていた。訳のわからないい、集金の仕方も明るみに出た。さらに理事の犯罪と言えるセクハラ行為まで出ている。経理上の問題点がまだまだある気がする。それで辞めるに辞められなくなっているのだろう。補助金が出ているのに、外部監査が甘いということだ。文部省は徹底した調査を行う義務がある。これもまた優柔不断である。一度柔道連盟が出した調査書を、文部省がつき返したということがあったが。平気で甘い調査で済まそうとしたその時点で、組織は終わりである。解散をさせるぐらいの指導がなければならない。

責任者が変わるということは、どういう種類の組織でも、常に必要である。永くやることで民主的な運営にならなくなる。役職者が組織の権力者になる。絵の団体ではそういう悪い経験をした。2年交代ぐらいがちょうどいい。町長市長なら2期で交代である。市長なら一市民に戻り、市民としてやるべきことがある。それで力が出せないようなら、そもそも市長などやる力が無い人なのだ。永くなるとどこの組織にも、取り巻きが形成される。持ち上げる人もいれば、甘い汁を吸おうという人も現れる。しかし、変わると分かっていれば、そういう悪い権力機構は存在しにくくなる。全柔連の前近代的体質は日本の組織の悪い側面を見せつけている。責任者という名前の通り、代表は責任を取るために存在しているようなものだ。その覚悟が無いなら代表を受ける資格がない。すでに上村氏がやっていることは、犯罪隠しの為としか思えない。

昨日の自給作業:草刈り1時間 累計時間:28時間

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