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粗起こしから代かきまで

2013-05-25 04:21:22 | 稲作
粗起こしから代かきまでは、小さな乗用耕運機で行う。面白い作業である。田んぼでは草を生やしすき込み腐植質を増やしたいと思っている。出来れば、蓮華や、菜の花など蒔けばいいのだが、種が高いし、海外の種を買うということがどうもすっきりしない。自分たちで種どりして蒔いたこともあるが、その手間が大変すぎる。せめて生えてくる草を大切に漉きこんで使う。田んぼには、前年の稲藁が堆肥として積んであるので、まずそれを全体に散らばす。生えている草はそのまますきこんでゆく、ロータリーの歯に絡むので時々取りながらである。生草ということもあり、出来るだけ浅く耕す。この作業が終わったのが、5月19日である。少しあった蓮華が種になるのを待っていた。種を蒔かずに蓮華が再生している田んぼも酒匂川周辺の平野部の方だとある。欠ノ上でもそうなればいいのだが、寒い為かそうはならない。秋起しをした方がいいのか、これも課題であるが効果と経費などを考えていまはやらない。

粗起こしが終われば、水を入れて代かきである。今までは、水入れを田植え直前にしていた。ざっくりした代かきほどいいと考えていたからだ。しかし、田植えがやりにくいと少々不評であった。直前に水を入れるのは、田んぼ雑草対策である。水入れから、雑草は1から2週間ぐらいで発芽を始める。発芽時に叩きたいので、水入れを田植え前日というような離れ業をやってきた。しかし、これでは良い田植え作業が出来ないし、欠ノ上のように、11枚に分かれている棚田では、上から順次水を溜めて回さないといけない。代かきの手順と時間が大変すぎた。そこで、今年は雑草対策はソバカス抑草でやってみる。トロトロ層を出来る限り作る方法である。もう一つは植え代かきをやることにした。場所によっては二度代かきである。手間になるし、やりたくはないのだが生えてきた草を、田植え前にもう一度叩くという作業はやるだけの価値がある。

その意味では、一度代かきで済ませて、後はトンボで均しをやる方が良いかもしれない。昨日一枚だけ均しをやってみたが、狭ければ大して手間のかかるものではないようだ。この均しをただ平らにするというだけでなく、表面を引っ掻いてやるという作業にして、発芽を始めた種を浮き上がらせるなり、潜らせるなりしてしまう。これは田植えにある程度近い方がいいということだろうか。田んぼにより違うはずなので、観察である。水の湧くグズグズのところは、水をきって固めるのも良いかもしれない。田植え2週前から代かきを始めるということは、初めてのことなので、丁寧に様子を見て進めている。それにしても、がけ崩れが起きて修復した田んぼは、石がおおいい。1キロくらいの石を中心に、軽トラック1杯は拾った。これで、工事を行った業者は石は一切入れなかったと主張している。どういうことだろうか。根気よく拾う以外にない。

代かきでは平らに耕すことを目標にしているが、これがうまくできない。どうしても高低差が出来てしまう。畦塗をするので、田んぼ周辺の土が減ってしまう傾向もある。これをトンボで均してゆく。発芽した草をかき回して、草取りが出来る。昨日までで、4番までの一回目の代かきが終わった。4晩だけは1日の苗採りが終わったら、午後代かきをもう一度やる。今日明日で、8番までは終わりたいと考えている。余裕があれば、9番にも同時に水路から水を入れてそこまでは終わらせることが出来るかもしれない。いずれにしろ水が最後まではいらない10番だけは、そのあとになる。そして、それぞれの田んぼの均しと畦塗である。来週は2日の田植えを目指した、最終的な準備である。1日には苗採りをして、各田んぼへ苗を配置する。

昨日の自給作業:粗起こし、代かき、畦塗、4時間 累計時間:30時間

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