地場・旬・自給

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大豆の会・味噌の会

2006-11-27 06:10:47 | 自給
農の会には、以前から味噌の会が在った。味噌作りは10年以上続いていると思う。最初は、麹も大豆も購入して、豆を煮て仕込むという活動だった。これでは味噌作りをしているとは、胸を張れない。大豆は、田んぼの畦で徐々に作り始めた。少しづつはできるようになったが、全員の分という訳には行かなかった。麹のほうは、千田さんが来てから、みんなで簡単に仕込めるようになった。

今年は春になって田んぼだった畑が、急遽、出来そうもないという事になった。農の会の中で、誰かがやれないか。と言う話が起きた。元田んぼなので、隣の田んぼに水が入ると冠水してきて、畑としては条件が良く無いという。それで色々話し合った末に、畑を返すわけにも行かないのだから、大豆をやってみようと言う事になった。この辺が少し微妙なところで、返したっていいのだけれど、農の会として借りている以上、これからも借りてゆくためには、せっかくお願いして貸してもらっている畑を、簡単に返したのでは、会の信用に関わる。そんな気持ちが働いた。

と言って、大豆畑の管理責任は誰が取ればいいのか。こんな問題が起きた。会全体で作業はバックアップするので、味噌の会をされている、中原さんに併せてお願いできないか、と言う事になった。中原さんは田んぼの会の責任者もしていて、ちょっと難しいと言う事になった。ここで行き詰ったのだが、中原さんが、決意して引き受けてくれた。会が押し付けた形とも言えた。今年はどちらかの役割を誰かが、引き受けないと、中原さんに申し訳ないだろう。

しかし、大豆の会を始めてみると、活動の展望がどんどん広がる気がした。大豆が充分生産できるようになれば、一人では難しい、様々な活動が展開できる。一番は、醤油だ。醤油を使わない家庭は無いだろうし、醤油を一人で作る事は大変非効率だ。醤油まがいは、出来ても本当の醤油は一人では難しいと思う。絞り機が先ず必要。味噌と違って、本格的に一人で仕込んでも、量が多くなりすぎてしまう。共同で作って、数本ずつ持ち帰るという形が、自給には丁度いいと思う。

一人でやるとしても、納豆、あるいは豆腐、きな粉、やろうと思えば、大豆の使い方は多様だ。大豆を一定量持ち帰れば、色々の事が出来る。大豆の栽培が少し不安だったが、今年は上手くいった。少し栽培にも自信ができた。苗作りは簡単だ。種を配り、苗を一鉢でも家庭で作ってみる事が出来るというのもいい。こんなところから、農業に関心を持ってもらえるかもしれない。第1歩になる可能性がある。

長野県の小川村には「手作り醤油中間達の会」が在るそうだ。全体で20樽仕込む。70リットルぐらいの一樽をグループで作ると、30本の一升ビンが取れるそうだ。この20樽が集められて絞っているようだ。立派な船と呼ばれる絞り器を所有している。足柄でも20年前までは醤油の絞り屋さんが廻ってきたという。やってみたい人は沢山いるのだと思う。

地場・旬・自給を掲げる農の会としては、味噌醤油は是非ともやりたい活動だ。私などは一人では中々腰が重くて立ち上がれない。みんなで醤油となれば、何とか出来そうな気がしてくる。大豆の会には可能性が広がる。
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