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水彩人展 好評開催中かな

2006-09-08 06:45:45 | 水彩画
水彩人展は、グループ展としては、多くの人に見てもらっている方の展覧会だと思う。1000人の人が来てくれる。やはり絵の展覧会は、銀座でやるのがいい。他でいい展覧会が行われていても、余程のことが無いと、見に行くことは出来ないものだ。来年から、都美術館に移ることになるが、どんなことになるのだろう。

今回も多くの人と出会うことが出来、嬉しかった。やはり、絵を見ていただき、どんな印象だったか、聞かせてもらえるのは、ありがたいことだ。出来る限り会場に行きたいと思いながら、折角来ていただきながら、お会いできない人もいて、申し訳なく、残念な事も多いい。

一人、一人の絵の批評を書く事になっている。互いにどんな風に見ているかを、書き留めておこうという事になっている。これを非常に嫌がる人もいるし、楽しみにしていて、書いている人もいる。他の人の絵を、文章化することが、各々の絵に対する、考え方を深める為に、いいやり方だと思っている。しかし、こうしたやり方が、水彩人の独特なことで、他の団体でもグループでも、必ず全員の批評を行い、合評が決められているような所は無い。

こんなやり方は内部でも常に批判があるのだが、少し無理をしながら続けてきた。良かったのかどうかは、各自の絵に結果が出ている。自分の絵を思うと、8年間は大切な変化があったと思う。絵を描くということが、どんな事なのか、自分の暮らしに少しずつ近づいてきた。その過程で、絵の事ばかり考えている仲間と、徹底して話し合うことが出来たことは、貴重なことだったと思っている。

水彩人の他からの評価はそれなりに上がっているのだから、他の人達にも、良かったたのだと確信している。しかし、やめていった人も、4人いて、その人にこうしたやり方が合わなかったのかもしれない。だから、水彩人は怖いという、話も聞こえてくる。この時代に、向き合い、絵を描いて行くということが、どれぐらい大変なのかを考えると、少々厳しいものになるのは、仕方が無いところだろう。

仲間はいつも募集している。門戸は開かれていて、毎回2,3名の応募がある。招待もこの所、2,3人行っている。水彩という枠はあるのだが、自分の絵を見つめる為には、こんなにいい会は無いと思うので、是非感心のある人は加わってください。

小野さんと川村さんの水彩技法研究会も、ほぼ定員が埋まった。この研究会も新しい試みで、技法を絵作りとして、伝えることは、危険だという意見がある。確かに絵を描く要領を考えることは、本当に良くない事だ。そんなことをやろうとは全く考えていない。小野さん、川村さんが、どんな発想、展開で、絵を描くのかを、解明したいと思っている。水彩の絵の描き方などを、講習しようというのではない。

静物をどのように置くのか。何故そう置くのか、何処から書き始めるのか。紙は何故それを選んだのか。鉛筆は使うのか。何故辺りをつけるのか。全てが、その作家の絵画に結びついている。それをとことん掘り起こそうというのが、今回の試みだ。小野さん、川村さんとはけんかになるかもしれない。それぐらいやって見たいと思っている。


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2 コメント

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大変充実した会でした。 (安藤和夫)
2006-09-09 23:51:02
笹村さんの作品の“調子”が変わってきているのが印象的でした。

今までは、牧歌的な農村風景全体を俯瞰する構図のものが多いように感じられていましたが、

今回はその中の細部、意味にフォーカスが絞られてきたと言う事なのでしょう。

描かれた絵の中に潜む“骨格”がより強く現れてきたということでしょうか?

変化の兆しです。

貴重な場に遭遇した事に感謝です。
返信する
見ていただき、ありがとうございました。 (笹村 出)
2006-09-11 03:26:01
お忙しい中、わざわざ東京まで来ていただき、恐縮いたします。

絵が変わると言うのは、多分自分が変わると言う事で、何かが少しずつ、動き出しているのかもしれません。

すばらしい絵を描くということより、伝えたいことを絵に描く、と言う風に、わずか、動いた気がしています。
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