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日中首脳会談 習均平氏、20年春に国賓来日

2019-12-26 04:29:25 | Peace Cafe


 日中首脳会談が中国成都で開催された。やっと第一段階通過である。軍事力強化のための中国敵国論が無くなることを願っている。日本の安全保障は中国と平和的な友好関係を作り出すことが最重要課題である。

 中国は日中韓三国の関係を強化し、アメリかに経済的に対抗したいという気持はあるだろう。日本にはアメリカの軍事的支配下にある状況を脱して、米軍基地の無い品格のある独立国家になるという目標がある。両者の利害はアメリカとの距離である。

 日本側の説明によると、首相は会談で、中国公船による沖縄県・尖閣諸島周辺の領海侵入など東シナ海の問題について、中国側の対応を強く求めてくれたらしい。反応はまったく無かったようだが、話したことは一歩踏み込んだ。来春も国賓であるとしても、尖閣の領海侵入では無く、領有権そのものの解決の道筋を付けて貰いたい。

 当面できないのであれば、領土問題をどのように棚上げするかを話し合って貰いたい。棚上げできないなら、第3者に、つまり国際裁判所に判断を仰ぐ方向を示す外に無い。戦争になるとあおり立てて先島諸島に自衛隊基地を作るより、遙かに経済性がある。

 日本が最も関係を大切にしなければならない国が中国である。アメリカでは無い。日本の隣に存在する、日本の10倍もの人の居る大国中国は日本の未来に最も大きな影響のある国である。中国との関係を強化する以外に、日本の未来は無いと考えなければならない。

 中国の経済はアメリカと世界を二分するようになるだろう。日本は中国との経済関係を徐々に深めて行く必要がある。それは日本経済のためでもあり、安全保障の問題でもある。二国関係というより、周辺国全体の関係というものを考える必要がある。中国の経済が発展することは、必ず日本人の暮らしに恩恵があるはずだ。

 中国と日本が仲良くなる事は世界平和のための大きな一歩になる。アメリカと中国との経済戦争に見られるように、資本主義経済は競走が相手を潰すことで、自分の利益を増やそうという、激しいものになっている。これは世界の経済成長のためにも間違った考えである。

 一国主義経済は世界の発展を阻害する。トランプはアメリカは経済的に優位なのだから、その優位な立場を経済的圧力として利用しているに過ぎない。日本はアメリカの食料を購入しなければ、生きて行けない国になっている。

 アメリカから、無用かもしれない武器を買わない限り、アメリカと付き合って行けない状況である。無用の先島の自衛隊基地配備につながっている。そうした軍産関係者は日中関係の悪化を,作り出そうとしている。そこに絡んでいるのが日本の右翼であり、安保マフィアである。

 日本と中国は経済交流を深めることで、両者が成長できるはずである。同時に日本はアメリカと中国の橋渡しができる国である。是非ともその立ち位置を考える。アメリカと中国との等しい距離に日本を置くことの重要性を考えるべきだ。中国仮想的国論をあえて作り上げようとしている勢力があることをこの機会に確認したい。

 中国との関係をいち早く深めた、韓国の成り行きをよく観察すべきだ。韓国文政権が日本との関係を弱めたのは、中国との関係を重視するからだ。アメリカは韓国の中国接近を警戒している。それなら、駐留米軍を引き上げると穏やかでは無い姿勢で韓国を脅している。

 こんご先行する韓国が中国との関係をどう進められるかである。そのときアメリカがどう出るかも重要なことになる。アメリカが一国主義を主張する以上、韓国の態度も当然のことである。日本も中国との関係を模索する必要が高まっている。

 安部外交は形があるが、成果は無い。ロシア外交を見れば分かる。ロシアと経済協力をすれば、北方四島が帰って来るかのように宣伝された。ところが実質的には話が進めば進むほど、2島返還すら無さそうである。私はそれでいいと考えている。

 日本の平和主義は領土を欲張る必要は無いという考えを前提にすべきだ。中国との関係が平和で対等なものであるなら、尖閣諸島の日本の領有などにこだわる必要はまるで無い。中国がどんな姿勢であるかより、日本が平和を目指す国であることから外交の方向を決めるべきだ。

 中国は韓国の米軍のミサイル基地設置では相当に反発をした。あの姿を見ると、日本の米軍基地というものが、大きな要素になるだろう。それは北方4島に対するロシアの姿勢と同じである。領土問題は対中国との安全保障関係の模索である。

 中国を中心とした、東アジア経済共同体が10年後の目標である。確かに中国が覇権主義を捨てられるかが大きな課題だと思う。それは国家資本主義の限界でもあるのだろう。競争のために、強い企業を国が支援して作り出す。そして世界競争には勝利するかに見える。

 国家企業の利潤追求は国を超えて行く。日本企業がアメリカでものを売るために、アメリカで生産をさせられるように、企業は国を超える。中国の国家資本主義も、どこかで国を超えて動き出すのだろう。経済成長が、香港やウイグル問題を解決する可能性はある。

 資本主義の良いところは、自由主義を伴うところである。自由の背景が無い国家資本主義はどこかで限界が来る。、そうではないというのが今の過渡期の中国なのだろうが、人間は自由が好きなものだと思う。もう少し長い目で、中国と付き合うべきだ。

 中国人は優秀な人達だ。中国には多様な人が居て、日本より格差がひどい。香港のデモを見ているとわかる。一筋縄では行かない。中国は高度成長と、国の方向の混沌の中にある。この一時期だけで中国を判断してはならない。中国の10年後の姿を想定して、日本は関わる必要がある。



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