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二地域居住

2017-01-11 04:27:16 | 暮らし

小田原でも空き家は増加を始めている。日本中で間違いなく空き家は増加している。小田原の空き家に越して来て長くなった。有難いことに何の過不足もなく快適に暮らしている。土地は1000坪ぐらいある。昭和初期の家である。作りもしっかりしていて、まだまだ100年住める状態である。空き家にならず同じような暮らしを目指す人に引き継いでもらえればと思っている。欅の30㎝の大黒柱の家だ。山仕事をしていた方が、木を伐り出すところから選んで、木が生えていた太陽の向きで木を使って、自分のために建てた家だそうだ。わたしはこの大黒柱に魅かれてこの家に決めた。立派な家に住まわせてもらえたとを感謝している。暮らしながら直し続けて、アトリエやギャラリーを整備した。畳をやめて床暖房の板の床にした。寒い家だからである。昨年までその床暖房もめったに使わなったのだが、今年は暖かい正月なのに使っている。いろいろ事情があり仕方がない。

小田原は何とか東京まで通勤できる。新幹線なら35分である。私も東京での急ぎの用事では新幹線を使う。三軒茶屋でも暮らしていたのだが、上野の都美術館に行くなら大した違いはない。小田原でも久野舟原は里山である。住宅が増えたとはいえ、箱根の外輪山に続いている自然豊かな場所だ。久野川があり、湧き水もある場所である。自給的に暮らすには東京に一番近い、最善の場所だろう。ずいぶんあちこちを探して越して来た。自然養鶏で鶏が飼えて、卵を販売して暮らせる場所。これほど条件のそろったところは他にはないだろう。私にとってはやってみて上手く行ったのだから、間違いがないことだ。別に養鶏をやらなくてもこれほどの場所は少ないだろう。安く東京に出ようと思えば、小田急線で新宿まで874円である。最近は東京にも出なくなったが、昔はぶらっと絵を見によく出かけた。東京に出やすいという事もそのころの暮らしには必要だった。

海があり、山があり、温暖で、土壌が良く、水が湧き出る。自給生活には最高の水土の地である。初心者でも自給自足が可能な土地である。来たい人が居たらお世話したいと思う。農地の紹介は出来る。農業機械もある。長野県に移住する。大分県が良い。そいう話もよく聞く。しかし、東京から離れてしまってはダメな暮らしもある。私は絵を描くなら東京を離れてはだめだと考えてきた。80%くらいの絵画は東京で発表されている。この状況を離れると、社会の中で動いている絵画を見失うような気がした。今は絵の社会はどうでもよくなったが、どうでもいいと言い切れるのは見ているからだ。それは絵だけではないと思う。多くの分野で一番熱があり、動いている場所の身近にいるという事は、分野によっては必要なことではないだろうか。まあ、国会のデモにもゆかない訳にはいかない。それでいて、家に帰れば山の中なのだ。湧き水で自給自足に暮らしているのだ。そういう暮らしができるのが小田原の見事さである。

この小田原でも空室率が上がっている。東京都内でも空室率が上がっている。それでもマンション建設は減らない。何か人間の暮らしに変化が起きているのだろう。2地域住居を考えてみたほうがいい。大地震が来れば小田原だって危険だが、逃げる場所はあるし、食べ物も水もある。東京に暮らす便利さは捨てがたいという人も多いい。しかし、これからは長時間働かなくても良い企業もあるようだ。小田原で自給自足の態勢が取れれば、生き方が変わる。そんなことは興味のない人には全くばからしいことだろう。おかげ様で、小田原の空室率が上がっている。価格も値下がり傾向が続いている。これは都内とは違う傾向だ。良い時代になったものだ。日本という素晴らしい水土の中で、自由に場所を選んで、自給自足の暮らしが可能になってきたのだ。こんなことは日本の歴史になか出始めた起きた僥倖である。いつでもどなたでも、そんな暮らしを考える人には協力するつもりだ。覚えておいてほしい。

 

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