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院内感染:多剤耐性緑膿菌

2006-06-23 06:17:58 | 環境関連
緑膿菌による院内感染で、6名が死亡したと報道されている。緑膿菌自体は健康な人には、問題が無いのだが、病気で免疫力が低下している人に感染すると、死に到る事もあるらしい。この背景には、病原菌との戦いが、抗生物質の出現で勝利したかに見えたが、逆襲を受け始めたことを表しているのだと思う。薬剤に頼る医療のままでは、さらに深刻な事になってゆくのでは無いだろうか。

細菌に対し、抗菌薬を長期的に投与する事で、耐性が出来て抗菌薬が効果がなくなるということは、自然の摂理であり、今後も繰り返し起きてくると考えなくてはならない。養鶏い於いては、飼料に抗生物質を添加することで、予防的な飼育が行われてきた、その結果耐性菌の出現が起こり、現在は抗生物質の予防的添加が禁止されている。家畜で起きた事は、次に人間で起きる事を、予言していると考えなくてはならない。

しかし、養鶏ではサルファー剤などの抗菌剤は、相変わらず多用されている。鳥インフルエンザの出現で、薬剤の使用量が倍増した。問題があれば、根本原因にさかのぼるのでなく、起きた事象にだけ薬剤に対応する。鳥インフルエンザが何故高病原性を獲得したかを考える必要がある。薬剤が起こす、長期的な環境破壊はインフルエンザ以上の問題を自然界に起こしている事だろう。

家畜及び野生動物由来の感染症の出現は、人類の危機を予感させないだろうか。

以下の警告がされている。「黄色ブドウ球菌、腸球菌、肺炎球菌から各々、MRSA、VRE、PRSP などが出現し、世界的に蔓延しつつあり大きな問題となっている。そのような中で、今後、緑膿菌 やアシネトバクターなどのブドウ糖非発酵菌のみならず、セラチアやエンテロバクター、シトロバク ター、肺炎桿菌、大腸菌などの腸内細菌科に属するグラム陰性桿菌における多剤耐性化の進行 が現実的な驚異となっている。」

抗菌剤で細菌に打ち勝つという発想は捨るべきだ。私は20年間薬剤を使わないできた。鶏に対し、薬剤を使わない養鶏を課しているのに、自らが、薬剤を使うのでは申し訳が立たない、と考えてのことです。しかし、残念ながら、抜歯するときに麻酔剤を1回。肋間神経痛とヘルペスのときに、漢方薬を飲んだのが、もう1回。

病気とは闘ってはいけないのだと思う。病気とは折り合いをつけること。これは病気に対してだけでなく、自然の在り様では無いだろうか。自然は緩やかな調和だ。病原菌といえども意味合いがなく、存在している訳では無い。全てが大きな納まりの中で、妥協しながら、折り合っている。

人間だけが、絶対的なものを求めて、病気を制圧する、こうした発想を持った。恐ろしい事だとは思うが、人間が生きてゆくということは、病気も受け入れざる得ないのだろう。
免疫力を高めるには、笑って暮らすことが一番だそうだ。ムチャクチャな生活を続け、病気になったら、病院で直してもらえばいい。これでは、問題の先送りで、病気を生み出す根源に対応していない。

耐性菌の出現を人類に対する警告と受け止める必要がある。家畜で起きた事が人類で起きる前に、農業での大量の薬剤の使用。大規模畜産での抗生物質の使用。これは禁止しなくてはならない。それが可能である事を、示してゆきたいと思う。

日々の暮らしの中で、健康に暮らせること。一日一日の生活が健康を生みだすものであることが、何より大切なのだと思う。

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3 コメント

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納豆菌 (笹村 出)
2006-07-15 10:12:21
納豆菌は夏場いいですね。

効果は私は素人でよく分かりませんが、

夏場の醗酵には、納豆を加えることがあります。納豆を加えると、発熱温度が、一段上がります。



これで作ったぼかしを、夏場の追肥として使います。

確かに、専門家には、醗酵の経験的蓄積を学問的に、確認してもらいたいものです。
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コロナウイルス (那須 幸男(さちお))
2006-07-14 21:08:23
 コロナウイルスは腸球菌にあるウイルスが宿主したものであった。鳥インフルエンザも腸球菌にインフルエンザH5型が宿主し、更に、動物と人類の関係。つまり、ペットが様々な菌を人類に繁殖させている。これが事実であれば、イタリア風邪はアルコールで治癒出来たのに、抗生物質とペットの関係が重要視させる。
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病態物理学・臨床物理学 (那須 幸男(さちお))
2006-07-14 20:50:42
 ナットウキンの抗菌作用をもっと知って欲しい。100℃の温度以上でも死なない赤痢菌をナットウキンは、いとも簡単に抗菌作用で、処理してしまう驚異を解読して欲しい。多剤耐性緑膿菌に対しても、もちろん、言える事だが、多剤耐性のため、あえてここは、リンゴ酢を使う。本来の病態物理学・臨床物理学は、病態生理学・臨床生理学・病態栄養学・臨床栄養学・生物化学・生物物理学etcから学ぶ事が重要視される。ナットウキンの抗菌作用・耐熱作用をもっと理解してもらいたい。癌は熱に弱い。だから、耐熱作用のナットウキンを抗がん剤に使わないのはおかしい。どこの大学附属病院にいっても、土壌菌の放線菌を使ったりしているが、人類の体内に良い影響を与えるナットウキンや酵母菌(ビール酵母菌・ニホンシュ酵母菌・ブドウシュ酵母菌・イースト菌)を制限酵素を使って、バイオしなければいけない。東京大学・医学部は、高等学校の農業コースに椎茸酒の実験を選択させてくれた。青カビから、ペニシリンが出来る様に、椎茸から、椎茸酒の飲むワクチンを高等学校の農業コースに、チャンスを与えた東京大学・医学部はすばらしい快挙である。これを機会に大学で学ぶ事を高校生にチャンスを与える大学が増えて欲しいものだ。
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