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2011年の田んぼの経過

2011-06-30 04:01:54 | 稲作
今年の稲作は立ち上がりから少々例年と違った。気温は乱高下、日照も足りないと思うと、強烈な日差しが続いたりした。その上、強風が吹き荒れた。適切な判断も難しかったのだが、結局苗は小さかった。その小さい苗を例年より2週も早く田植えをしたのだから、随分状態が違った。田植え後当然水が深く出来ないので、その影響も最初はあったように見える。6月5日が田植え。すぐ成長は始めた。細いなよなよした生育である。その原因は、天候だけでなく、2つの事が言える。無肥料で耕作したこと。少しは1月に堆肥を入れたが、ほぼ無肥料である。クローバーの繁茂も不足した。葉色が薄いのはそのせいであろう。苗も無肥料で作っているので、黄色い苗である。もう一つの要素は、セルトレーに3,4本の苗が芽生えることを期待した、播種を行ったのである。平均して、3,4本の田植えに成っている。

舟原田んぼは、分げつが少ない。一本植えでは12ぐらいの穂数にしかならない。今年は収量にこだわるつもりだ。できる限りの田んぼをやらなければならない。東北まで出かけて田植えの手伝いぐらいしなければならないが、なにしろ動物と暮らしていると、家を空けられない。その分小田原で頑張る以外ない。田植え後の生育は軟らかいが、大きさだけは良く、たちまち他の田んぼに追いついてきては居る。このところの高温で、色も徐々に上がってきた。今年は不思議なことに、舟原の種籾を、坊所、梅の里、舟原、岡本田んぼと4か所で使ってくれている。「種籾は出来のあまり良くない所で採る方が良い理論」が試される。良いものが良いものを産むことに成る訳ではない。むしろ、耐え忍んだものが成果を出す。それは、思い込み哲学のようなものかもしれないが、種の永続性のある取り方はそういうものだと、鶏の作出で気がついたところである。

今年は草は良く出ている。コナギである。色々原因が想像されるが、良い推測から言えば、田んぼらしい土にやっとなってきた。4年目にして、自然農法の稲作らしい状態である。転換して、4,5年目は一番草で苦労する。これを乗り越えれば何とか落ち着いてくる。永続性のある循環する土を作ること。10年もやれば草が相当に減ってくる。それはトロトロ層が形成される厚さとである。そして様々な理由で、代かきを十二分に行った。今まで避けていたことだが。水漏れを防ぎたいということもあり、何度も同じ所を回るような代かきにした。水漏れは止まった。しかし、コナギの残っていた種が、浮き上がったと思われる。チェーン除草を2週間目と3週間目に行ったが、上手く行ったとは言えない。一週間目にはやらなければ駄目なようだ。2週目は、少し効果があったが3週目はほとんどない。

コロガシに入っている。草の濃い所から、毎日少しづつ転がしている。コロガシは効果があるが、全部の縦横をやり切るには、20時間ぐらいかかる。多分やり切れないだろう。今年は、どこかで手取りの草取りをせざる得ないだろう。暑い最中一度くらいは、草取りをやることは必要である。それは田んぼのためもあるが、田んぼがどういうことかを身をもって確認することになる。来年は冬季湛水にしたいと考えている。方法は、代かきをするという方式である。棚田で出来る、冬季湛水を思いついたのである。水を入れる意味を違う側面から考えなおしてみたい。みんなに提案してからのことである。小田原では坊所で、冬季湛水をしている。観察をしているが、5俵ぐらいの田んぼである。藻が全体を覆い尽くし、稲をなぎ倒している。とても参考に成る。

昨日の自給作業:麦刈、コロガシ、2時間 累計時間:43時間

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