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チップ暖房装置を作る

2013-05-18 04:15:34 | 自給

用意した材料


設置したところ

自給生活にビニールハウスはあった方がいいい。冬の間の野菜や苗作りにはとても便利なものだ。化石燃料を使わない方法を考えてきた。踏み込み温床と石の蓄熱を利用した方法である。冬の間も夜間外気よりは5度くらいは高く保ってきた。と言っても外気がマイナス5度ならば、ほぼ0度になる訳だから、相当に冷えてしまう。苗を育てるには踏み込み温床の上にもう一重ビニールを貼ってしのいできた。これを改善しようと以前から考えていた。農の会の仲間の中村さんが、軽井沢でマンゴーをチップ堆肥暖房で作っている人を見学に行き報告してくれた。100坪近い木製の2重ビニールハウスだそうだ。この脇に大きな穴を掘り、どうも4メートルの深さで、50m3入れるそうだ。我が家のハウスは、4坪ほどだから、深さは1,5mあればいい。穴の大きさは1、3m×1mでいいのではないか。これで2m3あれば計算上は可能なはずだ。

以前ラン栽培をやっていたときに、カナダの北極圏に近い場所で、岩石の蓄熱効果だけの温室のことを読んだ。この温室は半地下のものだった。これを参考に山北には、木製の温室を作った。床暖房式の石による蓄熱温室だった。小田原に移り、今度は既存の石積みを利用した温室を作った。誰でも出来る簡単なものの方がいいと考えたのだ。4坪の大きさのビニールハウスである。踏み込み温床の代わりに、温室の外にチップ堆肥の発酵熱利用の堆肥場を作ろうという計画である。穴はちょうど崖工事でユンボが来ていたので、掘ってもらうことが出来た。さっそく穴あき塩ビ管を買ってきた。10㎝の太さで4mもので、継ぎ手をT一つ。エルボー2つ。3000円だった。これを組んで、穴の底に入れる。斜めに塩ビ管を伸ばして、ハウスに口を出す予定。

チップはこのところ庭木を剪定した枝が、積み上げてあるので、ちょうど良い。チップの機械は農の会に小さいものだがある。これでチップを作ってみよう。サンドイッチ状にソバ糠を入れてゆけばいいだろう。生ごみを焼却するとCO2が発生する。燃やさないで堆肥化した方がいいと主張する人が多いいが、間違いである。堆肥にしてもCO2は同じに出る。ゆっくりと土の中で分解しながらというところで、分解の速度が少し違うだけである。ただし、この土の中でゆっくりと分解するいうことは、自然には重要なことで、土壌の砂漠化を防御している。土があるということの重要さには、植物が微生物に分解される過程と時間との関係がある。農業はこの経過との折り合いの中で行われるものである。単純に土壌からもCO2が出ているというところだけに着目して考えてはならない。環境は実の総合的な作用で形成されている。「木を見て森を見ず。」とはよく言ったものだ。

CO2の発生は温室の活性化にもなる。わざわざCO2発生装置を温室に備える人もいる。作物には光合成のためにCO2が必要なのだ。温暖化は起こらないという主張には、CO2が増加すれば、植物の繁茂が盛んになり、吸収してしまうという理論を主張する。地球の大植物繁茂時代はそうだったのだから大丈夫だ、と主張する人がいるくらいだ。少なくとも、温室の中に堆肥から、CO2を加えるということは悪いことではない。同時に熱も採れる。さっそくチップを入れている。しかし庭の枝などチップにしたら大した量にならない。山北の原造園さんにもらいに行かなければならないか。まずは、ソバカスがたくさんあるから、それをたい肥にするのでも構わないだろう。今年の冬が来る前に、どういう結果になるか、研究を続けたい。

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