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地場・旬・自給

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2回目の孵化

2007-03-13 06:51:40 | 自然養鶏
2回目の孵化がほぼ終わった。今回は93羽なので、初回は100羽だったので、それよりは少ない。120個で、93孵化なのでそう悪いわけではない。今回の方が高くなると思っていたのだが、孵化の途中で電気が切れたことが2度あって、それが影響しているかも知れない。最初の孵化から、最後の孵化までの期間が少し長い。猫が電線やスイッチを色々やるのだ。3回目少しこの点を改善する。以前は孵化用の小屋を作りそこでやっていた。温度管理やちょっとした問題の発見が遅れ、事故に繋がったので、自宅の居間に孵化機を置いたのだ。それの方が目が届いていいのは確かだし、温度の維持も部屋の暖房を兼ねて、合理的だ。若干臭くなるのが難点だが、鶏のためだから、我慢は出来る。猫どもが黙っていない。温かいから、その周りに集まる。集まれば、あれこれかじる。スイッチをいじる。しかし、猫小屋に住まわせてもらっているような、状態が基本だから、文句を言えばめんどくさい。

1回目の孵化のヒヨコは1ヶ月が経過して、鶏らしくなってきている。ここまでの育て方で、これからの一生の事が、全て決まる。今年は順調だと思う。それも暖かいがありがたい。ヒヨコの話を2つ聞いた。一つは最初に与える水の量が一生の産卵量を決める。ヒヨコが200ccの水を飲めば200キロの卵を産むというのだ。だから、最初に飲ます水は温めてやるという。本当かな、と眉唾だが、参考になるところはある観察だ。最初が肝心と言うのは何でも共通だ。しかし水の量の話は、輸送と関係が深い。輸送で雛が痛むと言う事が含まれている。雛は生まれて最初水を飲むなどといことは無い。むしろ何故飲まないのだろうと言うほど飲水量は少ない。徐々に飲む量は増える。水を暖めると言うのは、したことは無いが、下痢をさせないと言う意味で、暖めてやったほうがいいのかもしれない。床が醗酵していると少し掘って水は置いてあるので、自然に温まってくる。

2つ目は輸送中の足のうっ血が、雛を弱めると言う話。雛の輸送車の運転乱暴だと、ヒヨコがアチコチゆすられて、踏ん張る足の曲がった辺りに無理がかかり、だめな弱いヒヨコになる。と言う話。輸送がよくないのは当然だが、脚に着目した点がおもしろい。脚弱と言って、鶏の何らかの問題が足に出ることはままある。遺伝的問題もあれば、卵の力に由来する事もある。孵化してくる際にしっかりと握ってちじこめていた足を、ぐんと延ばして卵をけり破る。だから、くちばしと足はしっかりした状態で産まれる。卵の発生状態で大きく左右される可能性が高い部分なのだろう。だから、ひよこを見るときは脚を見るのは大事だ。足の指が真っ直ぐ伸びているか。太くがっしりしているか。足のうろこが、綺麗に整列しているか。

3回目の孵化に明日入るつもりだ。4月の1週目ぐらいが孵化の予定に成る。8日が稲の種蒔きだから、その前に終わる事ができれば、ありがたいことだ。緊張する日が続くが、もう一息だ。以前は親鶏に抱かせて孵す方法を取った時期もある。電気を使うのが厭だったのだ。親鶏を何羽も並べて、抱かせたのだ。これはどうも100羽までが限界だ。総数100羽以内で鶏を飼うなら、フランキを使わない合理的なシステムが出来るはずだ。もう2年頑張ったら、そういう方向に移行したい。自給自足的な暮らしを、どんな方向で取りまとめるか。ニワトリがその循環の大切な要素に成るに違いない。
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高病原性鳥インフルエンザのその後の経過

2007-02-22 07:22:01 | 自然養鶏
宮崎県新富町で感染が見つかったのが、1月30日。今日は2月22日。この間日本では新しい感染はなかった。しかし、韓国では21日にまだ発生が続いている。何とかこのまま3月になれば、と祈っている。以下は全く素人の推理だが、以前より、目安にしているのは韓国の発症だ。韓国の状態を推測するに、韓国に高病原性のウイルスが常在はしていないと思う。やはり、鳥によって韓国に運ばれると思われる。これは前回の3年前と、今回の推移が、極めて似ていることで、見当をつけている。感染した、鳥の群れが、時期が冬と言う事で強い西風だと考えている。渡り鳥ではないと思っている。風に飛ばされる病鳥がいて、起こる。中国では常在している。この常在の状態がどんなものか。感染すれば死んでしまうのであれば、感染は広がらない。この辺の仕組みを、無責任に推理する。

中国では弱毒性のウイルスを持った、厳密に言えば、抗体を持った群れが北方より多数飛来する。その群れに、高病原性のウイルスを持った野鳥が水辺などで、混ざって生活する。その野鳥はすぐに死んでしまうかもしれないが、すでに弱毒の抗体を持った鳥は、高病原性であっても、感染はするが、発病をしないという状態になる。こうした、野鳥の群れが存在してしまうのではないだろうか。この群れは、死ぬ事はないが、高病原性のウイルスは持っている。移動しては感染を広げる事になる。そんな不思議な感染が起こる確率は低いが、そんな群れが存在しては、感染を広げる。今回の韓国へはそんな群れから感染した野鳥が飛来して、韓国の養鶏場を感染させている。その一部が、日本まで更に飛ばされてくるのではないだろうか。

だから自然がこの病気を吸収し、消滅させてしまう事は実はそう難しい事ではない。もし人間の養鶏場がないとする。自然界では、このウイルスが一渡り広がり、死ぬ物が死んでしまえば、ウイルスは生き残れない事になる。鳥の自然界での広がりや、渡りの状況から行けば、5年もすれば、落ち着くところに落ち着くはずだ。その時に、高病原性の抗体を持った鳥の存在が、現われると、若干違う事が起きるのではないか。現在、弱毒の抗体を持った鳥が日本で発見されている。これは本当に宝くじのようなもので、見つかると言う事は相当数は、弱毒の抗体があると言う事だ。更にウイルスを持った鳥を発見するとなると、これは困難を極めるが、居ない訳ではない。同様な経過で、多分何万年の間に起きた現象が、今人為的に起こされ、高病原性のウイルスを持った野鳥がいる状態になるとしたら、落ち着くところまではまだ大変な事になる。天はいた唾が、今ウイルスの雨になっている。

人間が鶏を百万羽とか言う単位で飼った。弱毒の鳥インフルエンザウイルスが入るのは自然の事だ。感染が火のように広がった。感染の連鎖が起きたに違いない。この中で、高病原性を獲得した。これは大規模養鶏が続く限り、起こることだ。ウインドレスなら、起きないなど、3年前は農水は発言した。ウインドレスには補助金を出すまで発言した。ところがその後、ウインドレスでばかり発症している。さすがに最近はそんな馬鹿げた事は言わなくなったが。相変わらず、消毒をしろと言っている。これは、全く何の効果もない。効果がないことは、農水の専門家も分かってはいるが、何か手を打っているように見えないといけないと言う事だろう。だから消石灰だ。これを撒くと、戦後の赤痢の発生した地域のように真っ白になる。いかにも対策をしているようにみえる。まぁ安いと言う事もある。どうせ効果はないのだし、費用は税金だ。
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笹鶏の孵化

2007-02-17 06:27:55 | 自然養鶏
おとといから、笹鶏の孵化が始まった。120個の卵がフランキに入れてあった。一回目の孵化は、純系の赤、白を孵化するので、最も困難。大体農の会を始めたころから、純系の作出を始めたので、年1回の孵化なので、1993年以来の14代目の笹鶏と言う事になる。その前に数年の試行錯誤はあるが、その辺りから意識的に行うようになったと言う事だ。一時、純系の孵化、育雛共に困難になりかかったときがあった。今回の孵化は101羽だ。80%の孵化率だから、いいほうだと思う。特に指曲がりなど起きていない。日本鶏で純系で弱くなると言うのは、特出した形質をのみ重視して選抜する結果であることが示されている。強そうな健康な親鶏を選抜すれば、純系であるから弱いと言う事はない。赤系、白系共に雄鶏を入れ替えて、現在一代交配の種卵を貯めている。今晩フランキに入れることになる。今の調子で行くと、4月中に3回の孵化が終わる事になる。

4月に入ると苗床が始まる。これが大きな試練になる。気持ちがどうしても分散して、事故につながるのだ。それで、つい2回で終わる時も出てくる。今年もどうなるかはその時になってみなければ分からない。田んぼの方が、新しい試みをやるのでなければ、いいのだけれど、直播の方の実験的播種があるので、気持ちの集中が混乱する事になる。そういえば、毎年この間水彩連盟の絵を描く、これは何の問題もない。雛は、コタツ型の育すう施設に入っている。昨夜は一羽も外で寝るヒヨコは居なかった。床が、踏み込み温床になっているので、何処で寝ても暖かいので、つい外で寝てしまうのが居るのだ。それで中央だけ穴を掘り、深く掘り、周囲は堆肥を浅く積んである。すると、今度は中央へ押し合いへし合いになる。そこで中央を小高くする。中でぼた餅の様に寝ているのが一番いい。

昨夜は家畜保健所の人から電話があった。トリインフルエンザで、消毒を強化するというお知らせだった。農水の感染経路調査チームの報告がおとといあった。それによると、今回の感染原因は野鳥の直接の感染ではないとしている。一次的な感染が、渡り鳥であるというのが、周辺に渡り鳥が見受けられるという程度からの推測だから、確定しない方がいい。4つの養鶏場とも、鳥の侵入は考えにくい事、また養鶏場の入り口から感染が広がっているのでない事。そこで、ネズミやゴキブリのようなものが、2次的に感染を広げたとするのが、妥当と言う事のようだ。今回も養鶏場や処理班の人の血液検査はすでにしているのだろうか。どんな結果が出ているのか知りたいものだ。

ネズミやゴキブリが、原因だとすると、周囲を消毒すると言う事が、殆ど意味がないという事だ。農水がそれをあたかも消毒すれば、防げるよう発表しているのはおかしい。農水の本音は「打つ手なし」これが現実だろう。今までは、ウインドレスなら防げるごとき、見解を出していた。ところが、ウインドレスばかりで起きる。最大の防御法は鶏を健康に飼育する事だ。人のインフルエンザでも、誰もが感染するわけではない。お年寄りや、子供が中心だ。健康であれば、同じ条件でも感染しない。あれこれ消毒をする。狭いところに閉じ込める。そうして鶏が弱る。そこにトリインフルエンザのウイルスが来る、簡単に感染が起きる。だから、消毒などより、やるべきことは鶏を健康に飼う事に尽きる。それのほうが、明らかに感染の可能性は下がる。元凶となっている、動物虐待のような飼育法をやめてもらうことが、先決だ。
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農水省の対応

2007-02-10 07:38:37 | 自然養鶏
農水省の農林水産省消費・安全局動物衛生課担当:山口氏と電話でやり取りをした。15分ぐらいやり取りはあった。突然一方的に電話を切られた。担当の係官としてあるまじき態度だ。話し合うことも、情報も聞かせてもらえないと言うのでは考えようもない。神奈川県はやらないのだから、あんたには関係ないでしょう。笑いながらそう言っていた態度だけが、心に突き刺さっている。農水の担当官山口氏は、鶏を飼育した事がないとおもう。養鶏場内を消石灰で消毒するという、現実を想像することができない。毎日その場で作業を続けるのだ。意味の無い、むしろ害があると考えている事が、真っ白な粉の形で目にし続けることになる。周辺の人も、これは何かとんでもない病気が発生したらしい、でも噂で持ちきりに成るだろう。説明しても言い訳になるだけだ。私の家の軽トラの跡が、行動範囲を示すように、に線を描くだろう。

農水省に抗議するのは当面止めた。要望書を松岡大臣に書くことは書いたが、出すのは止めた。空しくなってしまったのだ。孤立感というか。あまりにも農水の空気が遠くて、糠に釘というか、気力が薄れた。もう一つには、鳥インフルエンザに対する、情報操作が起こっている。この状況かでは、きちっと考えることは出来ないだろう。この鶏の病気が、人の感染症に移行するという、不安感だ。何千万人が死亡するという、予測が一人歩きしている。現在のウイルス学のレベルでは本当のところは誰にも分からない。分からない事なのに、不安を指摘した医学者の考え方だけが、センセーショナルに流布する。私がそう簡単に人が死ぬような事は起きないと、3年前現代農業に書いた。当然の結果だが、医学者の一部の不安説に勝るわけがない。しかし、日本では誰も死んでいないし、世界でも感染267人死亡161人これは殆ど起きていないと考えていいに近い数だ。しかもインドネシアに集中している。日本で発生しているウイルスとはタイプが違う。もし、人人感染の問題なら、インドネシアで防疫をする必要がある。日本の養鶏場を消毒したところで、何の関係もない。この混同が起きている。今何を言っても聞く耳がない。

養鶏場間でのこれ以上の蔓延を防ぐ為とするなら、予防的に日本中の養鶏場を消毒したところで、野鳥については手のうちようがない。やることがないからと言って、無駄なことをやるのは困る。じっと時を待つしかない、自然の吸収してしまう力を信じて、待つほかやることはない。野鳥の糞にウイルスがいることを恐れて、消毒をしろというのだろう。野鳥の糞が乾き風に飛ばされるなどという、様なことだってあるわけだ。ネズミだって、ゴキブリだって可能性はある。防ごうとしたところで、出来ない事だ。むしろ鶏を健康に飼う事、健康な鶏は簡単には風邪を引かない。少々ウイルスが来たとしても感染は起きない。ここで頑張るしかない。

今やるべきことは、次の鳥インフルエンザウイルスの高病原性への変異の可能性を断つ事だ。これも学問的には確認されていないとはいえ、大規模養鶏場の動物虐待とも言える、反自然的な、許されない飼い方に由来する。状況証拠からの判断だ。何万羽の身動きも出来ない、太陽の光にも当らない、すし詰め状態の肉用養鶏の中に、弱毒のウイルスが入る。これは鶏に何の影響もでないから、気付かないまま飼い続ける。すぐに何万回の感染の連鎖が起きる、これがウイルス変異の元凶と考えて、ほぼ間違いがない。この大規模養鶏法が、アジアに劣悪な環境下で広がっている。この元を断つ事こそやるべき事だ。先ず日本だ。日本国内でのケージ飼い大規模養鶏を禁止する事だ。全てはそれからの事だ。
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農水省命令 緊急的な消毒

2007-02-09 05:31:01 | 自然養鶏
高病原性鳥インフルエンザについては、本年に入り4件の発生があったところですが、今後の発生予防に万全を期すための緊急の措置として、西日本を中心に、家畜伝染病予防法に基づき、鶏を飼養している農場における消毒の徹底を図るよう、下記のとおり通知しましたのでお知らせします。
1.実施の目的 高病原性鳥インフルエンザの発生の予防
2.実施の根拠 家畜伝染病予防法第9条に基づく、消毒方法等の実施に係る命令により実施
3.実施方法 以下省略


とんでもない事になった。笹村養鶏場にとって、鳥インフルエンザ以上に危険な事態が迫った。鳥インフルエンザだけでも、毎日不安な日が続いている。鶏の健康を考えて、毎日の作業もぐっと増えている。この上、農水省とやりあわなければならないとすると、ぞっとする。誰がこうした、間違った判断をしたのだろう。養鶏の事を、鶏のことをしっかりと理解した人が、こんな愚かな判断をするわけがない。今に、野鳥まで消毒しようと言う事になる。問題は感染の経路が見えないことにある。原因が分かれば、そこを断つことができる。分からない為に、全ての可能性を遮ろうと一斉消毒と言う暴挙に出た。しかしそんな事が、何の意味もないことは、専門家ならすぐにも分かる事だ。これは、農水省も何かしていると言う、官僚得意のパフォーマンスにすぎない。農水省の官僚は他省に対して、引け目があるから、こういうときに、愚かな爆発をしてしまう。

農水省は野鳥による感染が一番可能性が高いと、判断している。一次的な感染はほぼそこにあると考えていいと、私も考えている。であるなら、養鶏場をいくら消毒したところで、野鳥がウイルスを保菌している以上、殆ど無駄な事だ。完全な消毒を、し続けるなど、養鶏業者の人間の健康はどうしてくれる。無駄で済むなら良い。自然界はどれほど生物に危険に見えるウイルスも、大きなバランスの中で存在する。これを、ある側面が人間に不都合であるからと言って、壊滅すると言う事は、バランスを壊すと言う事になる。自然と闘うことは、愚かな行為だ。折り合いをつける事、自然に対し、身をかがめて、とけこませてもらう事が、あらゆる生き物にとにいい事なのだ。自然と消毒で対抗するなど、人間の身の程知らずの最たる行為だ。

今の段階では、1000羽以上の養鶏場を消毒する。必要があれば、どの養鶏場も消毒できるとなっている。これは法的な命令的手段だ。私のところでこれをやられたら、もう養鶏はやめるしかない。だから、バリケードを張っても阻止するしかない。それでも、消毒をされたら、養鶏を止める他ない。そんな権利が何故国にあるのだ。
自然養鶏は「床の醗酵、飼料の醗酵、緑餌の多給」が鶏の健康を作り出す3本柱だ。これを全て止めろと言うのが、今回の命令だ。とんでもない暴挙だ。床に消石灰を撒く事になるだろう。床のあらゆる微生物が死滅する事になる。これでは、自然養鶏は成り立たない。微生物が満ちた中に、鶏が生きることで鶏の健康は守られている。それを無菌室のような状態にしたのでは、何時鶏が病気に感染するか、危険は増大する。緑餌も与えられないと言う事だ。角を矯めて牛を殺す。

命令によって、消毒するなら、あらゆる手段で闘う決意だ。

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鳥インフルエンザ岡山県高梁市で3例目の発生か

2007-01-28 05:54:53 | 自然養鶏
もし、この3例目が強毒性の鳥インフルエンザだとすると、もう対岸の火という訳には行かない。しばらくは厳戒態勢に入らないと成らない。前回の強毒化の発生の際は、関西までだった。野鳥による感染が一番疑われる。前回と全く同じ順序で、事態は経過している。韓国に暮れに発生した場合に年明けに日本で発生する。そして順次関西まで広がる。簡易検査で、7羽が陽性反応というから、鳥インフルエンザと考えて間違えはないが。死んでる数が少ない点から、弱毒の鳥インフルエンザの可能性は残されている。それに期待したい。前回の茨城の発生では、養鶏業者を集めて、注意指導する事は絶対にやめて欲しいと、農水省および茨城県にお願いをしたが、全く無視された。結果、人が保菌した事実が後に判明する事になった。状況証拠からは、人が感染を広げたと言う結果になった。今回もその恐れが多分にあるので、業者を集めるような愚かな事は絶対にしないで欲しい。もしそのような要請があっても、拒否したほうが間違いなく安全だ。

しかし、今回のような発生の経過は野鳥による感染と考えた方がいい。韓国では前回同様に、野鳥から鳥インフルエンザのウイルスが見つかっている。前回はカササギだったと思うが、今回はマガモから見つかったようだ。人が発見できるという確率はきわめて低い事だから、1羽でも見つけたということは、相当数感染の野鳥が居ると考えなくてはならない。渡り鳥による広がりと言うより、偏西風に飛ばされてくると想像している。だから、関東にまで直接来る事は少ないとおもう。

と言って、一反感染が日本国内で起きたその後の、2次感染は人が起こす場合の方がはるかに可能性が高い。これはゴーヤさんの繰り返し指摘しているところだ。防御服を着用した家畜保健所の職員が感染した事例はすでに、2004年の京都の際に起きている。その職員が他の養鶏所の調査に廻り、新たな感染を起こす可能性も高い。この時の反省がないまま起こした、茨城での極端な感染の広がりは、まさにこの事例だと思う。厚生省の血液検査でも、茨城県の再調査でも、処理に関わった職員に多数の抗体反応陽性者が出た。論理的に考えれば、風邪が咳で感染を広げるように、感染した職員が、他の養鶏場の調査に入り、鶏に触れたりしている。それが次の感染となったと考えられる。今回の事でも養鶏場をまわり歩いて、検査するような事はしてはならない。前回の3年前は、神奈川県警では養鶏場の状況把握と言う事で、全く伝染病に対する知識のないな警察官に現地調査をさせた。

正直、気を揉むばかりで取りうる策は少ない。今回の事例でも分かるように、上空からの撮影や、消毒の様子の報道に映る範囲では、直接野鳥が入り込むような養鶏場で起きているわけではない。規模もそれなりに大きな何万羽と言うところだ。わざわざ行かなければ、人通りがありそうもない場所だ。今となっては、やれる事は野鳥より人を入れないことだ。他の養鶏場を歩くような人は絶対に入れない。そういう人とも会わないほうがいい。飼料にもウイルスが混入する。ゴキブリでもネズミでも、感染を媒介するわけだから、飼料も出来れば入れないほうがいい。

現在世界での人の発症者数は267人10年間の事だから、年間で30人以内。死んだ人は162人本当に稀有な事例と言っていい。感染した人でも発症しない場合のほうがはるかに多い。
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笹鶏孵化開始

2007-01-26 06:25:28 | 自然養鶏
昨日午後、意を決して笹鶏の孵化を始めた。自分の鶏種を自分で孵化して、行う養鶏というのは、それこそ大規模のイセ食品と笹村養鶏場ぐらいだろう。規模は極端に違うが、合理性をとことん追求するとこうなる、と言う意味では同じだ。ただ、合理性の意味が違う。私の場合は経済の合理性ではなく、自然の循環と言う合理性だ。他所から雛を入れなければ出来ない養鶏と言う事が、気持ち悪いのだ。この落ち着かない、基盤が他所にある感じはどうもまずい。自給自足に暮すとなると、自家採種は当然の事になる。鶏もついこの前までは、自家採種が当たり前だった。それに、自分の鶏種を作ると言うのは、実に面白い。鶏は美しいものだ。生き物は美しい。それを自分なりに、洗練さしてゆくなんて、特別な事だ。笹鶏には、白系と赤系が居る。夫々に、自然にとけこめるような、ものにしたいと思っている。江戸時代のお百姓さんに負けないような鶏を作りたい。

先ず1回目は笹鶏の2系統の純系を120個、卵を孵化機に入れた。100羽の雛が取れる予定だ。80%孵れば、相当いい成績だと思う。10年以上純系を保っている鶏だから、相当に孵化率は下がる。この結果で、今のうちの養鶏場の状態がわかる。毎年の試験のようなものだ。今年は、この辺の経過を出来るだけ正確に書き残しておくつもりだ。今私がやっている事は、この先何10年かすると意味がでてきて、知りたいと思う人が居るはずだ。例えば純系を保つと言う事が、どんな事になるか。この辺も時間が掛かることだ。すでに20年かかっている。私だってもう一度は出来ない事だ。もう一回ぐらいなら、やれるかもしれないが、そんな馬鹿な事は、若いうちでないと考えられない。私自身養鶏業としてはどう収束するかを考えているので、この種鶏がどう今後なるのかだけは、継続してみたい事だ。

120個の卵はここ4週間ぐらいのものだ。暮れから、別飼いを始めていた。卵は販売してしまうので、中々たまらないのだ。今の時期どうしても予約に追いつかない。だから、純系の卵は残そうと思うのだが、出来ない日が多い。卵には日付と、赤、白、と記録が鉛筆で書いてある。後で孵化の経過を見る。無精卵の割合なども、参考にする。古いと孵らないかと言うとそうでもない。殻も綺麗で形が良い大きめな卵が案外に孵らない。卵は洗わない。糞がついていてもそのまま。手動の転卵方式なので、気が付いたら回す。そのぐらい気にかけていたほうがいい。だいたいの失敗は、事故だ。機械任せにしていると、危険だ。

孵化で一番大切な事は、親鶏の健康状態だ。下痢やら、風邪やらではとてもいい種卵はとれない。青草を出来る限り食べさす。産卵は減るが、健康な鶏を作るには重要な事だ。外に出して、虫やら何やら拾い食いをさせる。これでガラッと変わる。親鶏の選択も重要。頭の良い鶏の方がいい。良く見ていると、鶏によって随分頭の違いがある。おとなしい、人になつく鶏にする。卵は巣箱の中に産んだ物にする。殻のしっかりした、艶のある、色は濃い方が、受けがいい。フラン機の水は汚れやすいので、清潔に保つ。温度は機械に頼らず。温度計を入れて、時に確認する。1週目に発生の確認をする。明かりに透かせて、中を見るのだが、血管の伸び具合で状態が判断できる。怪しいような物は取ってしまい、割って中を良く観察する。これを繰り返すと、外から中の事が、想像出来るようになる。この後の経過を出来るだけ書く事にする。
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宮崎で2例目の鳥インフルエンザか。

2007-01-24 10:16:32 | 自然養鶏
宮崎県で2例目のトリインフルエンザの発生らしい。日向市東郷町は今月11日に発生のあった、清武町から60キロ離れている、山間の農村地帯。わざわざ行かない限り通過するようなところには思えない。宮崎だから、ブロイラーの養鶏場が点在しているところのようだ。このパターンで、他の日本海側の都市で、次の発生があれば、渡り鳥説がかなり強くなる。今回のウイルスは前回の3年前の強毒ウイルスとは、違うタイプだそうだ。いくつかの強毒のウイルスが存在すると言う状態は、強毒化する原因のほうも、複数存在したと言う事だろう。これは今まではなかった事なのだから、やはり新しい状況に、原因は存在する。新しい状況とは、アジア全域に広がった、大規模養鶏場のどこかに、問題の所在があると考える事が自然であろう。

充分の管理知識がないまま、工業的養鶏が広がる。管理能力のない、地元農家の人に管理が委託される。その人の鶏でなく、その人が食べるわけでなく、その人の経済でもなく。その人は、いくばくかの賃金を貰って働いているだけ。例えば飼料に抗生物質を加えては成らない。等と言う事が、きちっと守られるだろうか。中国での野菜農家の実態と言うものが、もう自分が食べる物でないから、ひどい農薬の使用が行われた事例が、知られている。もし2,3軒養鶏場で、とんでもない飼育をしている、大規模養鶏場が存在したとする。そこに弱毒のウイルスが入り、感染を繰り返し強毒化してゆくと言う事は考えられないか。経済だけを優先した、一見合理的に見える、大規模養鶏が人間の暮らしをこわし始めている。インドネシアの今の状態など見ると、感染防御をあきらめてしまったのかと思うほどだ。鳥インフルエンザでの62人目の死亡があったそうだ。最初の発生以来、全世界での死亡数の半分が、インドネシアだ。インドネシアは被害国だ。被害国が今度は更に深刻な、人間のインフルエンザの出発になるかもしれない。

農薬のバナナ・ブーメラン、先進国で使用禁止農薬が、まだ使える国に安く送られてバナナとなって帰ってくる。家畜の大量飼育の問題は、一国の問題でなくなっている。今や大資本が、農村に入り込み養鶏をしている。その肉を日本が購入している。そんな事を、経済協力とか言っているのが資本の論理だ。日本が率先して、アジアの感染拡大の歯止めに協力する。世界から根絶しない限り、今宮崎で起きている事は繰り返され、もう養鶏というものが、危なくて出来ない状況になる。もう一つ日本の役割がある。それはウイルスの研究だ。茨城県の昨年の事例を見ても、人を介しての感染としか、思えない現実がある。このことに対して、ウイルスの専門学者の発言と言うものを、見た事がない。一体茨城でウイルスはどういう実態で拡散して行ったのか。スペイン風邪のウイルスは何故生まれて、どういう経過で消えていったのか。

経済優先の考え方が、一見日本人の暮らしを豊かにした。その内実、人間らしい鶏の飼い方すら、出来ない暮らしを強いられている。鶏を庭に話して飼う事が許されないような、現実を生み出したのは、経済だけを追い求めた、大資本の論理だ。これを世界中に広げて、いかにも経済協力とか言いながら、実は人間の暮らしを崩壊し続けている。最も天国に近い暮らしだと35年前言われた、ニューギニア高地人の暮らしは今どうなっているのだろう。鶏の放し飼いができないような生活を、彼らが強いられているとするれば、日本の利便性だけの暮らしの犠牲者だ。
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韓国で更に鳥インフルエンザ

2007-01-21 05:22:54 | 自然養鶏
「韓国で更に鳥インフルエンザが発生したと報道されている。」これが事実ならちょっと深刻な事だ。どうも読売の記事では5例目と成っているが、4例目だと思う。4例目と成っている牙山市の発症はニューカッスルだった、と修正されたと思っていたが。しかし、その修正の方が間違っていたとしたら、5例目となる。正確な情報が欲しい。そこで調べてみると。以下は滋賀県の家畜保健所の情報ですが。 韓国で12月中旬に高病原性鳥インフルエンザ(血清型H5N1)が発生しました。養鶏場、アヒル農場を中心に10カ所の農場で発生が確認され、さらに検査中の農場もあり、発生が拡大しています。発生の原因は検査中です。韓国での発生を受けて、我が国は現在韓国からの家きん肉などの輸入を一時停止しています。
○発生農場および半径3kmの地域で飼養されている家きんを殺処分(約100万羽)。卵も廃棄処分。
○発生農場から半径10kmの地域における家きんの移動制限、農場の消毒、サーベイランスの実施。
○ワクチン接種は禁止。

まさか家畜保健所でいい加減な事はないだろうから、正確なものとして、新聞報道とは様子が違う。今回のものが、4地域目の発症と考えればいいのか。ともかく12月中旬以降は発生がなかった。その後出た牙山市のものは誤報として、今回の読売報道の天安の養鶏場は1ヶ月ぶりの発生と言う事になる。1ヶ月時間が経過しての発生。しかも、前回のところから8キロというのでは、なんとも話にならない。いや、防疫処理等がきちっとしているなら、人が保菌して、再度鶏に感染させたと言う事もあるのか。ともかく、日本への影響は深刻だ。

宮崎の経過もまだ再発生の可能性は時間的にある。今月一杯は心配なところだ。そう思って指折り日を数えていたが、これで、又振り出しに戻った。それにしても報道のいい加減さにはあきれる。更に、韓国の防疫体制にもあきれる。これではインドネシアの対策と同レベルではないか。鳥インフルエンザと、ニューカッスルと間違えて発表するなどと言う事もあきれるが、10キロ以内で、1ヶ月以上経過して再発生とはあきれる。と言いながらも、この病気は中々手強いようだ。落ち着いて対応しなければならない。

スペイン風邪が、ただのインフルエンザではなかった。と言う東大の研究。サルを殺すほど強いインフルエンザウイルスは他にない。免疫反応の異常は、鳥インフルエンザ(H5N1型)が人に感染した場合にもみられる。悪性のインフルエンザに共通なのかもしれないとすると、どういう形でスペイン風邪は消えていったのだろう。どう人間はこの病気を吸収したのだろう。自然界でスペイン風邪ウイルスが現在発見できないわけで。スペイン風邪に人間が免疫があるという訳ではない。再度スペイン風邪ウイルスが発生すれば同じことが繰り返されるわけだ。それは、何処から来たのか。スペイン風邪の前に強毒性の鳥インフルエンザがあったと言う事は出ていない。なら何処から来たのか。そしてどう消えたのか。昔は、豚を介してインフルエンザウイルスが、強毒化して出てくるといわれていたが、今そう言う事を言う人は居ない。
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鳥インフルエンザの情報

2007-01-19 06:59:11 | 自然養鶏
朝起きると、パソコンを立ち上げ先ず、鳥インフルエンザの情報を探す。今日も新しい発生がなかったので、ホッとしている。韓国で昨年の暮れに感染の発生がおきたときから、養鶏業を行うものとして、不安な日々が続く。雛の孵化を始めなければ成らないのだが、どうも状況が微妙で、踏み切れないで居る。やはり、雛のほうが、感染がしやすい。と言って囲い込んでしまうような飼い方では、笹村養鶏場の飼育法は成り立たない。

この間の情報で、いくつか気になった事がある。一つは韓国では移動禁止区域を、3キロと発表している。日本は10キロと言う事だ。これは何か根拠があってやっていることだろうか。結果的には、3キロの圏外から次の発生が見つかる事になった。やはり、10キロの方が合理的なのか。10キロと言うのは、普通の鳥の移動範囲だと思う。3キロだと、越える鳥はかなり出てくる。朝町へ行って戻る、カラスなどでも、超えているものも居るのではないだろうか。10キロはちょっと越えないだろう。

私は野鳥説をある程度根拠があると考えている。これも、ゴーヤさんのように、野鳥より、人間を介した感染の可能性が高い、という考え方もある。昨年の茨城の大発生の中で、感染しなかった、自然卵養鶏の方の発言もある。科学的な根拠が示されているし、実体験で、周辺で起きた事だし、又長い養鶏の経験もあり、全体の背景も良く把握されている。その上での発言なので、かなり根拠がある見解と言わなくてはならない。ゴーヤ氏によると、家畜保健所の職員あるいはそれを手伝った職員が、ウイルスの伝播を行っている、のではないかと言う疑問だ。そうとしか考えられない、事例の報告もある。それ以来、他所の養鶏場を歩き回ってくる、家保の人間に安易に養鶏場に立ち入らないように、注意している。しかし、理解できているかどうか。韓国でも、2例目、3例目への感染が、立ち入った人による可能性はかなり強いだろう。

しかし、この感染の経路は、明確に成った事がない。こんな事は調査でわかることのはずだ。ところが、きちっとした調査結果が出たことがない。ここに養鶏業界の不明朗なところが見える。背景に利害が存在すると、どうも矛先が鈍る。茨城の発生では、早い段階で、不法ワクチンが原因と農水は発表した。そして、発生の順序をたどり、ほぼ2箇所にたどり着いたらしい。ところが、そこで警察まで関与したが、わからない。すると、その次々に感染を広げた原因のほうまで、うやむやになった。たとえば、A養鶏業者が原因と特定されたら、その業者が保障をすべきだろう。そしてそれを広げたのが、県の職員であれば、その責任は県が取るべきだ。

不法ワクチンが、タイで摘発された。タイ警察当局は7日、南部サムイ島で、H5N1型鳥インフルエンザウイルス用の中国製ワクチン1800本(約6600万円相当)を違法に持ち込んだタイ人3人を逮捕した。鶏肉の輸出国であるタイは、ニワトリなど家禽類へのワクチン接種を禁止しているが、最近、中国製の違法ワクチンが同国に多数出回っており、当局が警戒を続けていた。こうした事を見ると、茨城の感染の根拠も、明確にしておかないと、次の事件に繋がるだろう。

もう一つウイルスの強毒化とは何か。と言う関連で東大の実験。スペイン風邪のサルはウイルスの撃退に必要なインターフェロンの一種の働きが大幅に落ちる一方、炎症反応がより激しくなるなど、免疫が制御のきかない状態に陥っていたことが分かった。どうも、ウイルスに対応する、機能をおかしくして居るのが、強毒化ウイルスの特徴らしい。これはちょっと手強い。これだと、自然免疫では対応できないだろう。困った。
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鳥インフルエンザ宮崎県で発生か。

2007-01-12 07:38:13 | 自然養鶏
怖れていたことが、起きてしまったかもしれない。
1月12日1時1分配信 時事通信 農水省は11日、宮崎県清武町の養鶏場で、高病原性鳥インフルエンザが発生した疑いがあると発表した。同日までの2日間で約750羽が死に、現在同県がウイルス分離検査を行っている。結果は、早ければ13日午後にも判明する。農水省は「鶏が死んだ状況から、毒性の強いタイプである可能性が高い」(動物衛生課)とみている。
 同養鶏場では、合計約1万2000羽のブロイラーの親鳥を飼育。10日に約250羽、11日に約500羽が死んだ。宮崎県によると、経営者の相談を受けた獣医師が、11日に簡易検査で鳥インフルエンザの陽性反応を検出し届け出た。


韓国での発生があってから1ヶ月いつ日本に来るかと思っていた。最近渡り鳥説には否定的な意見もあって、人的な可能性が心配されていた。しかし、今度も韓国での発生の後、九州と言う事で、冬の渡り鳥、あるいは迷い鳥の可能性は強い。10日に250羽の死亡と言う事は、8日、辺りの天気を考えると。風が強く吹いた。飛んできたのかもしれない。

まだ、検査結果は13日と言う事なので、他の病気である事を祈るが、ともかく養鶏関係者が集まってはいけない。対策会議とか、対策のために養鶏場を歩いて注意して廻ると、言うような事は絶対にいけない。人間が保菌して、感染を広げる事は茨城の事例で、確認されている。養鶏場への人の出入りは最小限に抑えておいたほうがいい。飼料も要注意。前回は、関西まで来た。この辺の伝播の仕方は結局分からずじまいだった。

宮崎県はブロイラー飼育日本一の場所だ。もし、鳥インフルエンザが確認されると、これは費用の点でも大変な事が起こる。出荷停止は当然あるだろうし、処分費も相当な事になる。しかし、その事の為に、対応を誤るような事が起きない事を祈っている。

感染の仕方が、良く見えないために不安が増幅する。今までのどの事例も、明確には感染の流れが解明されていない。茨城の事例では不可思議な事ばかりで、解明してゆくと、人の流れに行き当たるようで、責任の所在がわかることがまずい為か。結局不明と言う事で終わっている。04ねんの山口での発生以来毎年起きている。自然の中で吸収される為には最低5年は掛かると見ているので、まだまだ危機は続くと考えなければならない。

牙山市の養鶏場では3200羽のうち12000羽が死んで、鳥インフルエンザと発表された、ところがこれが、ニューカッスルと大分経ってから判明。3例発生した韓国では、1ヶ月経って抑えられている。しかし、韓国の検査体制の頼りなさと、ニューカッスルで、半分が死ぬと言う、信じられないような不安な飼育の状態。こうした事も考慮したうえで、日本の事を考えないとならない。

今回1200羽と言うが、生き残る鶏がいないか。経過観察できないものだろうか。1羽でも2羽でも、生き残る鶏は居るはずだ。これを次世代の鶏に使えるはずだ。ハウストマトで、1万を越える株がウイルスに感染して、死滅したそうだ。その中に2株生き残った物があって、そこから採取した種が、そのウイルスに耐性のある系統として、確立できたそうだ。鶏だって慌てて、淘汰してしまうのは自然の摂理に反する。自然はどんな病気でも生き残るわずかなものが、新たな出発を始めるものだ。
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ゆで卵と伊達巻

2007-01-03 07:07:12 | 自然養鶏
正月と言っても、仕事は変わらずあるのが養鶏だ。それでも、おせち料理と言うほどではないが、準備はする。お餅、電動の餅つき機で作る。今年は、岡山の方から、15年ほど前に頂いた。「本赤糯」でついた。実はこれは種籾のつもりで、採って置いたのだが、食べてしまった。全く見ず知らずの方が、現代農業で、記事を読ませてもらったと言う事で、わざわざ種籾を封筒に入れて、送ってくれた物だ。これが美味しいもち米で、その方は日本で一番美味しい。と言われた。しかし、そのもち米を、ある味にうるさい和菓子屋に届けて、食べてもらった。返事もなかった。味については、全く主観的なもの。味は、食べ物は、物語だ。

お雑煮はお餅が主役なのだが、ダシは笹鶏のガラからとったもの。正食と自ら名乗る人達はだしは採らないということだ、笹鶏のスープの味のすばらしさは、格別だ。これを食べれないと言うのは残念な事だろう。そこに、2切れほどの笹鶏のもも肉を入れる。これは真っ赤な硬い肉でないといけない。大根、ニンジン、小松菜。醤油味。今年はこれに加えて、卵の燻製。ここで問題になるのが、ゆで卵。産みたての卵は、ゆで卵にしても殻がむき難い。笹鶏は特に、白身の質の為もあるのか、むき難い。そこでこの際色々実験をかねてやってみた。

結論を書くと、熱湯から入れる。卵が踊れる大量のお湯でゆでる。小学校の時に熱いと割れると教わったのは間違い。こういうのはやってみればすぐ分かる。1分ほどしたら、卵に穴を開ける。ここが難しい。出来れば頭にあける。その上で、15分熱湯でゆでる。その後は一気に冷たい水、氷を入れるぐらいなら直良い。ここまでやるとさすがに、むけ難い産みたての笹鶏卵もつるんとむける。
このむいたゆでた卵を醤油、酒、味醂、コショウ、を併せた液に最低でも24時間漬ける。そのあと、12時間干す。そして、燻製。熱薫で良い。30分の薫り付け。薄くスライスして食べる。

伊達巻卵。毎年挑戦はするのだが、どうも上手く行かなかった。今年はそれなりのところまで来た。どうもコツは2つ。滑らかな口当たりを出す為に、全てを濾すこと。後は、材料の比率。これが卵料理では、何でも難しい。はんぺんを使うとすれば、はんぺんに対して、3個から8個まで、多様な説がある。これは自分で決めるしかない。えびで作った事があるが、海老を使ったと言うほどの味にはならなかったので、海老は海老で食べたら良い。砂糖は黒砂糖、醤油も入れる。色は黒くなるが、彩としては気になるが。焼き色を上手くつければ大丈夫。焼き加減は難しい。弱火、あくまで弱火。余り焼かない方がいいのだが、それだと裏返せない。熱い内に巻く。フライパンなので、円くするために、端を切って、最初に中心に入れ込んで巻く。卵の内側に切れ目の線を入れておくと、巻きやすい。ラップでくるみ、冷蔵庫で固める。

等と書いても味は夫々の物だ。何が美味しいなど全くない。偉そうに美食家などと言う恐ろしい肩書きがあるが、信じる必要はない。自分が美味しければ、かまいやしないのが味。暮れに農の会の生産者で、食べ較べの会があった。今年はニンジンジュースだ。これはちょっと格別の味だった。土壌や水の違い、夫々の耕作法、品種の違い。様々なのだろうが。10人10色のはっきりとした違いがある。土臭さがあったり。全く癖がなかったり。どれがおいしいなどと言うのは、作ってくれた畑に、申し訳がないと思った。
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鶏の準備と菜の花の芽生え

2006-12-29 07:08:16 | 自然養鶏
今年の12月は暖かいし雨も多いい。これは予想した通りだ。12月の16日に蒔いた菜の花が芽を出した。12日目で発芽。こんな時期に蒔いた事はなかったので、出ればめっけもんと蒔いてみた。少し時間はかかったが見事に発芽した。小田原の気候のあり難さだ。これで、端境期の頃の鶏の葉物は確保できた。葉物さえしかっりとできれば、養鶏も随分と楽になる。

鶏は別飼いを始めた。笹鶏の赤系統20羽、白系統20羽が4坪ほどの小屋に入れられている。選抜しながら、数をもう少し減らしてゆく。選抜の基準は次世代を決めるので重要だ。活力が一番重要。目を見ると判断できる。まん丸でくりっとしている事。眠たそうなトロンとした目はいけない。足の爪の状態も重要。爪が伸びているようではいけない。磨り減っている事。足の皮膚はしっかり硬い事。くちばしも短く強い事。トサカはしなびたようではダメ、色も赤くらんらんとしている事。羽は色艶が見事で、美しい事。背中が赤むけているのは良い。雄鶏はこの数で、2,3羽は入れておく。弱いオスは死ぬ事が間々あるので、注意が必要。

種卵の採取は1月末ぐらいに始める。まず笹鶏の純系の孵化をする。それが確認できたら、雄鶏を交換して、交雑した実用鶏の種卵をとる。2月の終わりにはヒヨコがいる事になる。ついでに言えば、種だまはその後の養鶏の重要要素なので、良く吟味する。巣箱に産卵した物。色艶が納得いくもの。形がいいもの。大きさも充分なもの。卵は遺伝的要素が強いので、よくよく観察する事。
それにあわせて、年が明けたらば、育雛小屋の準備に入る事になる。この辺は床の発熱の条件があるので、種卵の採れる時期を見定めて、始めた方が良い。鶏の状態での良い卵を孵化したいので、鶏の観察が重要だ。

例年200羽の鶏を育てる為に、80羽程度を3回孵化する事になる。それが中々そう上手くは行かない。今年こそ上手く行って欲しい。5月までにはすっかり終わっていて欲しい。そうしないと田んぼの作業が始まり、これと重なると、何かとせわしい気分になって失敗をしでかす事になる。これは時間があるなしでなく、気分の問題で、気持ちを集中してゆかないといけないという事だ。孵化中は絶えず頭のにヒヨコの事がある。

キツト今年の雛たちには、今発芽した菜の花が緑餌として使えるのではないだろうか。小さい頃から、緑餌を出来るだけ食べさす。それも細かく刻んだりしないで、丸ごと突かす。そうすると、硬い草でも食べてくれるようになる。ハコベなどを与えていると、柔らかい草しか食べなくなる。それと同じ事で、ヒヨコは最初はくず米を与える。くず米がいつでも食べられるようにしてやる。しかし、注意深い観察が必要で、適度にゆで卵も与える事。一番いいのはミルワームを食べさせる。

こんな事を何十年と繰り返してきたわけだが、そろそろ潮時だと思っている。60に成ったら、どう縮小してゆくかが大切だと考えている。それには来年は一年かけて、その後の鶏とのかかわりを考えるつもりだ。もちろん、笹鶏の保存改良だけは、続けてゆくつもりだ。自分の所で雛を取る当たり前の、農家養鶏がいつか大切になってくると思うので、その時まで生きているかは分からない。笹鶏もたいした鶏だとは考えていないが、この程度でも他にはいないのだから、継続する必要があると考えている。

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鳥インフルエンザと松岡農林水産大臣

2006-12-16 07:34:31 | 自然養鶏
韓国の鳥インフルエンザは深刻度を増している。3例目は12キロ離れたうずら養鶏農家に飛び火した。一、二例目のつながりは、種鶏場という関係が、推測できたが、3例目は明らかに、違う原因の感染の広がりが考えられる。この先どう展開するのか、予断を許さない状況だ。国立獣医科学検疫院の姜文日(カン・ムンイル)院長は13日、全羅北道益山市と金堤市で相次ぎ発生した高病原性の鳥インフルエンザについて、発生状況や各種疫学的調査を考慮し、学会や諮問委員では早期の終息は難しいと見ている

対応で問題を感じるのが、3キロの感染エリアの設定だ。そう考えていたやさき12キロ離れた、養鶏場が3例目になった。感染経路の推測が、一番重要だが、人による感染の拡大の恐れが、一番に考えなくてはならない。この点は韓国ではどう捉えられているのだろうか。

12月12日茨城県から人感染調査の結果が報告された。厚生省から、1月10日弱毒の鳥インフルエンザの人感染が起きたと言う、調査結果が出た。直接鶏と接していない人まで、感染したという調査結果に驚いたものだ。茨城県がそれを正確を期して、再調査した。結果おおよそが厚生省の調査が正しかった事を示している。一部推測として、風邪としてのインフルエンザによる抗体が、鳥インフルエンザ抗体と混在しているのではないか。と言う部分はある。

しかし、弱毒のH5N2のトリインフルエンザが人に感染するという、世界初の確認になった。しかし、このウイルスの感染はなんら人が発病する事は無い。鶏も発病する事は無い。推測では、この抗体も、H5N1の強毒のウイルスに対する抗体にもなると言う事が言える。ここは学問的には否定されている。しかし、普通の人間のインフルエンザの抗体反応が、鳥インフルエンザと判別できない。この抗体と言うものの意味は、どういったものなのだろう。交差免疫と言う事がやはり推測できるのかもしれない。

農水大臣松岡氏が、養鶏団体から多額の政治献金を受けていることが判明した。以前、茨城で自殺した、自民党の衆議院議員も政治献金を受け、養鶏団体との関係は深かったそうだ。茨城の最大手の養鶏場で連発した、鳥インフルエンザワクチン使用疑惑は、結局あいまいなまま終わった。松岡氏はBSEの偽装食肉問題で、有罪になった浅田氏とも懇意だそうだ。それは、農林省生え抜きの大臣だから、当然と言えば当然の事だ。献金している養鶏団体が、同時に出している要望書が、鳥インフルエンザ・ワクチンの利用許可だ。おおよその背景は見えてきそうだ。

BSEパニックの最中、保存の肉の廃棄処分を可能にした農水省。それに乗じてBSE偽装で大儲けした浅田氏。鳥インフルエンザでは、ワクチンの解禁。ウインドレス鶏舎に対する補助金。そして、ワクチン利用の疑いの濃厚な、養鶏業者の存在が在りながら、全ては闇に終わる。この一連の流れ全てに松岡氏は関係している。

韓国の鳥インフルエンザが今後どう展開するのか。少なくともここ2,3ヶ月は、人が介在した感染の広がりが推測される以上。対策の為に養鶏業者を集める事は絶対にしてはならない。養鶏業者間の行き来も最小限にしなければならない。家畜保健所も指示があるなら、FAXでのみ行うべきだ。飼料の業者、農協の配達。出入り制限が必要だろう。
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鳥インフルエンザ。韓国で発生!

2006-11-29 05:44:19 | 自然養鶏
昨日、家畜保健所から電話があった。「お宅は網で覆われていて、野鳥との接触は無いですよね。」一体今まで何を見て、何を話してきたのだろうと、唖然とした。「家は放し飼いをしていますから、いくらでも野鳥と接触します。」正直に答えた。それ以外、の方法で鳥インフルエンザを克服できないと考えている。こんな事をいくら言っても、理解をされない事はわかっているのだが。「伺いますので」こういって電話を切った。

韓国では2軒目の感染が確認された。前のところから、3キロ離れているという。
最初に発症した養鶏場は雛を出荷する種鶏場のようだ。67軒の養鶏農家に出荷している。その出荷先で、2例目が出たようだ。その他弱毒ウイルスも何件か見つかっている。これも良く理解は出来ないが、報道では通例毎年3,4軒はあるものだが、問題は無いものだ。このように伝えている。韓国では、弱毒の場合消毒もやらない、淘汰の必要も無いとしている。実はこれが正しい判断だ。

この弱毒のウイルスについては、日本の農水省も10月の家禽小委員会でやっと方針を変えた。弱毒のウイルスへの感染を見つけたら、即、全てを淘汰という非科学的な考えをやっと正式に撤回した。このタイミングで発表するというのも、農水らしいセンスのなさだが、ともかく科学的な見地にやっと立脚した。農水の続けている、鳥インフルエンザのモニタリング調査では、弱毒の物も今のところ見つかった事は無い。1000羽以上の養鶏場と言う事だから、多分発見は難しい。野鳥をとことん調べれば、必ず発見できるはずだ。厚生省では人間にも感染していると、発表したが、これはその後どうなったのだろう。

もし我が家の鶏が、弱毒の鳥インフルエンザに感染いていてくれれば、強毒のウイルスにも安心なのだが、この点は不明。と言っても、過去の感染が発見されれば、いくら健康状態でも、即、淘汰が農水の方針だったから、心配でならなかった。今度は多分大丈夫だ。しかし、日本海側では野鳥との接触は危険だ。もし日本海側で発症すれば、野鳥との接触は出来る限り避けなければならない。同時に、見学などの、人の往来もできない。

強毒化した鳥インフルエンザが人間に感染する。このことが一番の不安だが、強毒ウイルスが世界に広がってから、4年で死者は152名。日本の自殺者は毎日90人だ。内インドネシアが57名。インドネシアでは、感染拡大の処置が遅れていて、自然の成り行きになっているようだ。それでもこの程度と言う事は、人への感染の力が弱いと言う事。しかも死んでいる人に年寄りはいない。子供や若い人が多い。免疫力の関係だと思う。いつ、これが人に感染しやすいものに、変異するかは分からないが、今のところは、そう恐れる事は無い。

強毒のウイルスを変異させた、原因がどこにあるのか。この調査・研究をして欲しい。間違いなく、薬を多用する大規模養鶏場に原因はある。不健康な状態の、薬でやっと生きているような鶏に、弱毒のウイルスが入る。これが感染の連鎖をたちまちに起こす。そして、何万回目かの感染で、強毒のウイルスに変異する。強毒化したウイルスが、更に豚などの家畜に感染する。ここで又感染の連鎖が起こり、人間への感染力を持つように変異する。私は素人なりにそう推理している。何万という単位で、家畜を飼う事が不可能なのだ。ほどほどに、自然と折り合いをつけながら、出来る限り小規模で、行うのが畜産の在り方だ。
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